庭木の葉が白くなる・白い粉が付く|うどんこ病・ハダニ・カイガラムシの見分け方をわかりやすく解説
- 葉の白い粉
- うどんこ病
- ハダニ
- 庭木の異変
「ハナミズキの葉が、小麦粉をまぶしたように白くなっている」「葉の色が全体に白っぽくかすれて、つやがなくなった」「葉や枝に白い点や綿のようなものが付いている」といった葉の白い変化は、目に付きやすい一方で、何が原因なのか分かりにくい異変です。
まずご理解いただきたいのは、葉が白く見える原因には、病気、葉の汁を吸う虫、虫が出す分泌物や殻、ほこりや薬剤の跡などの汚れがあると一般に説明されるということです。白い粉が表面に広がっているのか、葉の色そのものが白くかすれているのか、白い点や綿のようなものが付いているのかによって、疑われる原因が変わります。本記事では、白さの種類ごとの見分け方、確認の手順、そして業者に相談したほうがよい状態を整理します。
白い部分が粉か、かすれか、付着物かを確認してください。種類によって疑われる原因が異なります。
葉の白い変化で見るべきなのは、白いものが葉の表面に乗っているのか、葉の色そのものが抜けているのかです。葉の表面に白い粉をまぶしたような広がりがある場合は、うどんこ病が疑われます。葉の色が細かい白い点の集まりのようにかすれ、葉の裏に小さな虫やくもの巣のような細い糸がある場合は、ハダニが疑われます。葉や枝に白い点や殻、綿のようなものが付いている場合は、カイガラムシなどの虫が疑われます。こすると簡単に取れ、葉の色自体は変わっていない場合は、ほこりや雨のはね返り、薬剤の跡などの汚れであることもあります。木全体に広がっている場合や、手の届かない大きな木の場合は、業者に相談することをおすすめします。外観だけで病気や虫の種類を断定することは難しいため、本記事は判断の目安としてお読みください。
葉が白くなる原因の基礎知識(5つの項目)
葉が白く見える原因はいくつもありますが、見え方にはそれぞれ傾向があるとされます。
基本1葉に白い粉をまぶしたように見える場合は、うどんこ病が疑われます
うどんこ病は、葉や新芽の表面にカビの一種が広がり、小麦粉をまぶしたように白く見える病気と一般に説明されます。はじめは白い斑点のように出て、次第に葉の表面全体に広がることがあるとされます。ハナミズキ、サルスベリ、バラ、カエデ類など、多くの植物で見られる病気として知られています。進むと葉が縮れたり、黄色くなって落ちたりすることもあります。
基本2葉の色が白くかすれる場合は、ハダニなど汁を吸う虫が疑われます
ハダニは、葉の裏に付いて汁を吸う非常に小さな生き物で、吸われた部分の色が抜けて、葉の表面に細かい白い点が集まったようにかすれて見えるとされます。被害が進むと、葉全体が白っぽく、つやのない色になることがあります。葉の裏に小さな点のような虫が動いている、くもの巣のような細い糸が張っている、といった手がかりが見られることもあります。乾燥した時期や、雨の当たりにくい軒下などで増えやすいといわれます。
基本3白い点や殻、綿のようなものが付く場合は、カイガラムシなどが疑われます
カイガラムシの仲間には、白い殻や白いろう状の物質で体を覆うもの、白い綿のように見えるものがいると一般に説明されます。葉や枝、幹の分かれ目に、白い点や粒、綿のようなかたまりが付いている場合は、これらの虫が疑われます。虫の出す甘い排泄物で葉がべたついたり、その上に黒いすす状の汚れが付いたりすることもあるとされます。見分け方はカイガラムシ・アブラムシの記事にまとめています。
基本4葉の裏に白い小さな虫が群がる場合や、白い抜け殻が残る場合もあります
葉の裏に白い小さな虫が群がり、葉を揺らすと白いものが舞い上がる場合は、コナジラミと呼ばれる虫が疑われることがあります。また、アブラムシなどが脱皮した白い抜け殻が葉に残り、白い点のように見えることもあるとされます。白い点が動くかどうか、葉の裏に集まっているかどうかを確認すると、見分けの手がかりになります。
基本5こすると取れる白さは、汚れや付着物であることもあります
雨のはね返りで付いた土やほこり、水やりの水に含まれる成分が乾いた跡、以前に散布した薬剤の跡などで、葉が白っぽく見えることもあるとされます。この場合、葉の色そのものは変わっておらず、指や布で軽くこすると取れることが多いのが特徴です。こする際は手袋をして、虫や病気の可能性がある葉にはむやみに触れないようにしてください。
葉が白くなったときの確認手順(4つの手順)
白い部分の様子と、葉の裏・枝を順に確認します。
- 1
白い部分を近くで撮影し、粉か、かすれか、付着物かを見ます
白い部分を、近くの写真と木全体の写真で記録し、日付を残します。葉の表面に白い粉が乗っているのか、葉の色そのものが細かい点のように抜けているのか、白い点や殻、綿のようなものが付いているのかを確認してください。スマートフォンのカメラで拡大して撮ると、肉眼では見えにくい小さな虫や殻が分かることがあります。
- 2
葉の裏・新芽・枝の分かれ目に、虫や糸がないかを確認します
白くなった葉の裏、新芽のまわり、枝や幹の分かれ目を観察します。小さな点のような虫が動いている、くもの巣のような細い糸がある、白い殻や綿のようなかたまりが付いている、葉がべたつく、黒いすす状の汚れがある、といった変化があれば、虫が関係している可能性があります。白い紙を葉の下にあてて軽くたたくと、小さな虫が落ちて見えることもあります。
- 3
被害の広がりと、日当たり・風通し・雨の当たり方を確認します
白い変化が一部の枝だけか、木全体に広がっているか、短い期間で増えているかを確認します。あわせて、枝が混み合って風通しが悪くなっていないか、軒下などで雨が当たりにくい場所ではないか、日当たりが悪くないかも見てください。風通しの悪さや乾燥は、病気や虫が増えやすい環境として一般に知られています。
- 4
広がっている場合や大きな木の場合は、業者へ相談します
木全体に白い変化が広がっている、葉が縮れたり落ちたりし始めた、手の届かない高さまで広がっている、毎年同じ時期に同じ症状が出る場合は、業者に相談してください。相談の際は、撮った写真、樹種、いつ気づいたか、白い部分の見え方、虫の姿やべたつきの有無を伝えると、原因の見当が付きやすくなります。
葉が白くなったときに避けるべき行動
原因が分からないまま薬剤を散布することは避けます
うどんこ病のような病気と、ハダニやカイガラムシのような虫とでは、効果のある薬剤が異なるとされます。原因を確認しないまま散布しても効果がないことがあります。薬剤を使う場合は、対象となる植物と病気・虫、使い方が製品ラベルに書かれた範囲に当てはまるかを確認し、記載に従ってください。本記事では特定の商品や使い方の推奨は行いません。
白くなった葉をすべて取り除くことは控えます
白い症状が出た葉を一度にすべて取り除くと、木が光合成に使える葉を大きく減らし、木の負担になることがあるとされます。症状の強い葉や枝を取り除く程度にとどめ、取り除いた葉は庭に放置せず、袋に入れて処分してください。処分の方法はお住まいの自治体の分別ルールを確認してください。
混み合った枝をそのままにしないようにします
枝葉が混み合って風通しが悪い状態は、うどんこ病やカイガラムシなどが増えやすい環境の一つとされます。症状が落ち着いた後も、混み合った枝をそのままにしておくと、同じ症状が繰り返されることがあります。適した時期に、混み合った枝を間引くように剪定する考え方が一般的です。剪定の時期は樹種によって異なるため、剪定時期の記事を参考にしてください。
肥料を多く与えて回復させようとすることは避けます
元気がないように見えると肥料を足したくなりますが、肥料、特に葉や枝を伸ばす成分を多く与えると、柔らかい新芽が増え、かえって病気や虫が付きやすくなることがあるとされます。原因が分かるまでは肥料を控え、施肥の考え方は庭木の肥料の記事を参考にしてください。
業者に相談したほうがよいケースと依頼の考え方
木全体に白い変化が広がっている、葉が縮れたり落ちたりし始めた、枝や幹にも白い殻や綿のようなものが多く付いている、毎年同じ時期に同じ症状が出る、手の届かない高さまで広がっている。このような場合は、自分での対処にこだわらず、庭木の手入れや消毒を扱う業者に確認を依頼してください。判断の結果、症状の強い枝の剪定、風通しをよくする剪定、薬剤の散布、経過を見るといった方向性が示されます。一部の葉だけに軽く出ている場合や、こすると取れる汚れの場合は、急いで業者に依頼する必要は通常ありません。
相談するときは、樹種、白い部分の見え方(粉・かすれ・点や綿)、いつ気づいたか、虫の姿やべたつき・すす状の汚れの有無、植えている場所の日当たりと風通しを伝えると、原因の見当が付きやすくなります。費用は、木の大きさ、作業の内容、薬剤散布の有無などで変わるため、現地を確認してもらったうえで、作業ごとの費用を見積もりで確認してください。薬剤散布を依頼する場合は、散布の日時や、洗濯物・ペット・近隣への配慮についても事前に確認しておくと安心です。
白い殻や綿のような虫の見分けはカイガラムシ・アブラムシ等の見分け方、虫や病気の見つけ方は庭木の病害虫対策の基本、消毒の時期は庭木の消毒の時期と考え方、幹や枝に白いものが付いている場合は庭木の幹や枝に白・緑・灰色のものが付いている、葉が縮れてきた場合は庭木の葉が丸まる・縮れる・変形するをご覧ください。
白い変化が木全体に広がっている場合は、早めの相談をおすすめします
葉が白くなる原因は、病気・虫・汚れなどさまざまです。木全体に広がっている場合や、手の届かない大きな木の場合は、原因を確かめてから対処することをおすすめします。現地調査・見積もり無料のサービスを利用すると、金額を確認してから判断できます。
庭木の葉が白くなるときのよくある質問
Q.葉に白い粉をまぶしたようなものが付いています。何でしょうか?
A.葉の表面に白い粉が広がっている場合は、うどんこ病が疑われると一般に説明されます。カビの一種が葉や新芽の表面に広がる病気で、ハナミズキやサルスベリ、バラなど多くの植物で見られるとされます。症状の強い葉を取り除き、風通しをよくすることが一般的な考え方です。薬剤を使う場合は、対象と使い方が製品ラベルの記載の範囲に当てはまるかを確認してください。
Q.葉の色が全体に白っぽくかすれてきました。原因は何でしょうか?
A.葉の色が細かい白い点の集まりのようにかすれている場合は、ハダニなど葉の汁を吸う虫が疑われます。葉の裏に小さな点のような虫が動いていないか、くもの巣のような細い糸がないかを確認してください。乾燥した時期や、軒下など雨の当たりにくい場所で増えやすいといわれます。広がっている場合は、写真を撮って相談してください。
Q.枝や葉に白い綿のようなものが付いています。取ってもよいですか?
A.白い綿のようなものや白い殻は、カイガラムシの仲間が疑われます。数が少なければ、手袋をして歯ブラシなどでこすり落とす方法が一般に知られていますが、枝や樹皮を傷つけないように注意してください。数が多い場合や、高い位置まで広がっている場合は、無理をせず業者に相談してください。べたつきや黒いすす状の汚れを伴うことも多いとされます。
Q.白くなった葉は、そのままにしておいてもよいですか?
A.一部の葉に軽く出ているだけであれば、症状の強い葉を取り除き、様子を見ることが多いとされます。ただし、うどんこ病や虫による症状は、放置すると広がることがあります。取り除いた葉は庭に放置せず、袋に入れて処分してください。木全体に広がっている場合や、葉が縮れたり落ちたりし始めた場合は、早めに業者に相談することをおすすめします。