庭木の葉が黄色・茶色になる|原因の切り分けと対処の考え方をわかりやすく解説
- 葉の変色
- 水やり
- 葉焼け
- 庭木の異変
「常緑樹なのに内側の葉が黄色くなって落ちる」「夏の終わりに葉の縁だけが茶色く焦げたようになった」「植えたばかりの木の葉がどんどん色あせていく」——庭木の葉の変色は、目に付きやすいぶん心配になりやすい変化です。
ただ、葉の色が変わること自体は、季節の入れ替わりとして自然に起きている場合も多いと一般に説明されます。一方で、水や根の問題、強い日差し、病害虫などが原因のこともあり、原因によって取るべき対応がまったく違うのがやっかいなところです。本記事では、変色の「場所・時期・広がり方」から原因の見当を付ける考え方を整理し、自分で確認できることと、相談したほうがよい状態を分けて解説します。
結論:まず「自然な入れ替わりかどうか」を見る。木全体・急に・新しい葉まで変わるなら要注意
葉の変色で最初に確かめたいのは、古い葉だけが変わっているのか、新しい葉まで変わっているのかです。常緑樹でも葉は少しずつ入れ替わるため、内側や下のほうの古い葉が黄色くなって落ちるのは、多くの場合自然な現象とされます。落葉樹が秋に色づくのも同様です。一方、枝先の新しい葉まで色あせる、木全体が短い期間で一斉に変わる、片側や特定の枝だけが変わるといった場合は、水・根・病害虫など何らかの原因を疑ったほうがよいとされます。原因を一つに決めつけて肥料や薬剤を足すのではなく、写真で記録し、土の湿り具合と葉の裏・枝を確認してから手を打つのが基本です。
葉の変色について押さえておきたい5つの一般知識
変色の原因はいくつもありますが、出方にはそれぞれ傾向があるとされます。
基本1常緑樹でも古い葉は入れ替わる。内側・下側の葉の黄変は自然なことが多い
常緑樹は一年中葉が付いているため「葉が落ちない木」と思われがちですが、実際には古い葉から順に入れ替わっていると一般に説明されます。新芽が伸びる時期の前後に、枝の内側や下のほうの古い葉が黄色くなって落ちるのは、この入れ替わりであることが多いとされます。枝先の新しい葉が元気で、変色が古い葉に限られているなら、まずは様子を見てよい場合がほとんどです。
基本2水の不足でも、水のやりすぎでも葉は変色する
乾燥が続くと、葉がしおれたり縁から茶色くなったりすることがあるとされます。ところが、水のやりすぎや水はけの悪さで土が常に湿っている場合も、根が呼吸しにくくなって傷み、結果として葉が黄色くなることがあると説明されています。見た目が似ていても対処は正反対なので、葉を見るだけでなく、根元の土を指で触って湿り具合を確かめることが欠かせません。
基本3根が傷むと、葉に症状が出るまで時間差がある
植え付けや移植で根を切った、近くで工事をして根元を掘った、車や人が根元を踏み固めた、土を厚く盛ったといった出来事のあと、しばらくしてから葉の色が悪くなることがあるとされます。根の傷みは地上からは見えにくく、葉の変化として表に出るまでに時間差があるため、原因に気づきにくいのが特徴です。最近根元まわりで何か変化がなかったかを思い出すことが、切り分けの手がかりになります。
基本4強い日差しや照り返しで、葉の一部が焼けたように茶色くなることがある
夏の強い日差しや、壁・舗装・砂利からの照り返しを受ける場所では、日の当たる側の葉が部分的に茶色く焦げたようになることがあり、葉焼けと呼ばれます。日陰で育っていた木を急に日当たりのよい場所へ移した場合や、隣の木を切って急に日が当たるようになった場合にも起きやすいとされます。日の当たる側だけに出ているかどうかが見分けの手がかりです。
基本5病害虫が原因のときは、斑点・虫の姿・べたつき・すす状の汚れを伴いやすい
病気や虫が原因の場合、葉全体が均一に変わるよりも、斑点やまだら模様が出る、葉の裏に小さな虫や白っぽい付着物がある、葉がべたつく、黒いすすのような汚れが付く、といった変化を伴うことが多いとされます。ただし、症状から病名や虫の種類を正確に特定するのは難しいため、本記事では「疑われる」段階までにとどめます。気になる場合は写真を撮って相談してください。
葉の変色に気づいたときの確認手順(4ステップ)
いきなり何かを足す前に、順番に状況を確かめます。
- 1
どの葉が、いつから、どんなふうに変わったかを写真で記録する
変色しているのが古い葉か新しい葉か、木全体か片側や特定の枝だけか、葉全体が均一に変わっているのか斑点や縁から変わっているのかを確認します。木全体の引きの写真と、変色した葉の表と裏の写真を撮っておきましょう。日付を入れて同じ角度で何度か撮ると、広がっているのか落ち着いているのかが分かり、業者に相談するときにも説明しやすくなります。
- 2
根元の土の湿り具合と、最近の天候・水やりを振り返る
根元の土を指で少し掘って、乾ききっているのか、いつもじっとり湿っているのかを確かめます。雨が少ない日が続いていたのか、長雨のあとなのか、水やりの頻度を変えたかどうかもあわせて振り返ります。乾燥が疑われるなら水やりの見直しを、常に湿っているなら水はけの確認を優先します。水やりの基本は庭木の水やりの記事にまとめています。
- 3
葉の裏・枝・幹に、虫や付着物、傷がないかを見る
変色した葉の裏、新芽のまわり、枝の分かれ目、幹の表面を観察します。小さな虫が集まっている、白い綿や殻のようなものが付いている、葉がべたつく、幹に穴や木くずがある、といった変化があれば、病害虫が関係している可能性があります。アリが幹をしきりに行き来している場合は、甘い排泄物を出す虫がいるサインとも言われます。見つけたものは写真に残してください。
- 4
根元まわりの変化を思い出し、急な変化なら早めに相談する
植えて間もない、移植した、近くで工事や掘削があった、根元に土やコンクリートをかぶせた、除草の薬剤を近くで使った、といった心当たりがあれば、根の傷みが疑われます。木全体が短い期間で一斉に変色した、枝先までしおれて戻らない、変色とともに木が傾いてきた、といった場合は、様子見を続けず早めに業者に見てもらうのが安全です。
葉が変色したときにやってはいけないNG行動
NG:とりあえず肥料を与える
葉の色が悪いと栄養不足を疑いがちですが、根が傷んでいる場合や水分の過不足が原因の場合、肥料を足しても改善しないどころか、根に負担をかけることがあるとされます。特に植えて間もない木や弱っている木への施肥は慎重に考える必要があります。原因の見当が付くまでは、肥料を足すことは控えるのが無難です。施肥の考え方は庭木の肥料の記事にまとめています。
NG:乾いているか確かめずに水を増やす
葉がしおれたり黄色くなったりすると水不足と考えがちですが、土が常に湿っていて根が傷んでいる場合、さらに水を足すと状態を悪化させるおそれがあります。水やりを増やす前に、必ず根元の土を触って乾き具合を確認してください。逆に、真夏に乾ききっている場合は、時間帯を選んでしっかり与える必要があります。
NG:原因が分からないまま薬剤をかける
変色の原因が病害虫とは限らないため、確認しないまま薬剤を散布しても効果がないことがあります。薬剤を使う場合は、対象となる植物と病害虫、使い方が製品ラベルに書かれた範囲に当てはまるかを確認し、記載に従う必要があります。本記事では特定の商品や使い方の推奨は行いません。判断に迷う場合は、写真を持って専門家に相談するほうが確実です。
NG:変色した枝を大きく切り詰める
茶色くなった部分を見たくないからと、枝を大きく切り戻すと、木が光合成に使える葉をさらに減らし、弱っている木に追い打ちをかけることがあるとされます。枝が本当に枯れているかどうかは、すぐには判断できない場合もあります。明らかに枯れた枝を取り除く程度にとどめ、大きな剪定は原因が分かってから考えてください。
業者に相談したほうがよいケースと依頼の考え方
木全体が短い期間で一斉に変色した、枝先の新しい葉までしおれて戻らない、変色とともに枝が枯れ込んでいる、幹に穴や木くず・キノコが見られる、木が傾いてきた——こうした変化がある場合は、季節の入れ替わりではない可能性が高いと考えられます。大きな木で、枯れ込んだ枝が落ちれば人や建物に当たる位置にあるなら、なおさら早めの相談が安全です。一方、古い葉だけが黄色くなって新芽が元気な場合は、急いで業者を呼ぶ必要は通常ありません。
相談するときは、記録した写真と、植えた時期、最近の水やりや工事の有無などを伝えると、状況を判断してもらいやすくなります。枯れ込んだ枝の剪定が必要になることもあります。当サイトのレビュー記事作成時の調査では、剪定110番が剪定1本2,890円〜(出張費3,000円別途)という掲載値を確認していますが、これは最低価格であり、木の高さや作業内容によって金額は変わります。診断や原因の確認まで含めて見てもらえるのか、剪定作業のみなのかを事前に確認してください。
木が枯れているかどうかの見分けは庭木が枯れたかどうかの見分け方、病害虫の見つけ方は庭木の病害虫対策の基本、水やりの見直しは庭木の水やりの基本、土が常に湿っている場合は庭の水はけ改善の考え方をご覧ください。幹に穴があいている場合は庭木の幹に穴があき木くずが出ているもあわせて参考にしてください。
急に木全体の色が変わったら、早めに見てもらいましょう
葉の変色は自然な入れ替わりのこともあれば、根や病害虫のサインのこともあります。原因が分からないまま手を打つより、写真を持って相談するのが近道です。現地調査・見積もり無料のサービスなら、金額を見てから判断できます。
庭木の葉の変色のよくある質問
Q.常緑樹の葉が黄色くなって落ちています。枯れかけているのでしょうか?
A.常緑樹も古い葉から順に入れ替わるため、枝の内側や下のほうの古い葉が黄色くなって落ちるのは、自然な現象であることが多いと一般に説明されます。枝先の新しい葉が元気であれば、まずは様子を見てよい場合がほとんどです。新しい葉まで色あせる、木全体が短い期間で変わるといった場合は、別の原因を疑って確認してください。
Q.葉の縁が茶色く焦げたようになりました。原因は何が考えられますか?
A.強い日差しや照り返しによる葉焼け、乾燥による水不足、根の傷みなどが考えられるとされます。日の当たる側だけに出ているなら葉焼けが、木全体に出ていて土が乾いているなら水不足が疑われます。土が常に湿っている場合は、根の傷みの可能性もあります。根元の土の状態と、出ている場所をあわせて確認してください。
Q.植えたばかりの木の葉が黄色くなってきました。どうすればよいですか?
A.植え付けの際に根が切られたり、新しい環境に根が慣れていなかったりすると、葉の色が悪くなることがあるとされます。土の乾き具合を確認して水やりを調整し、肥料はしばらく控えるのが一般的です。木全体が急にしおれる、枝先まで枯れ込むといった場合は、植えた業者や専門家に早めに相談してください。
Q.葉に斑点があり、べたついています。自分で対処できますか?
A.斑点やべたつき、黒いすすのような汚れは、病気や虫が関係している可能性があるサインとされます。ただし、症状から種類を正確に特定するのは難しいため、写真を撮って相談するのが確実です。薬剤を使う場合は、対象と使い方が製品ラベルの記載の範囲に当てはまるかを確認し、記載に従ってください。本記事では特定の商品の推奨は行いません。