庭木が傾いてきた|原因の見分け方と倒木リスクへの対処をわかりやすく解説
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「台風のあと、庭木が少し斜めになった気がする」「植えて間もない木がぐらぐらして傾いてきた」「何十年も立っている木の根元の土がひび割れている」——庭木の傾きは、毎日見ていると気づきにくく、写真を見比べて初めて分かることも少なくありません。
ただ、傾いている木のすべてが危険というわけではなく、日当たりを求めて長い年月をかけて傾いた木と、最近になって急に傾き始めた木とでは、意味が大きく異なると一般に説明されます。本記事では、根元に現れるサインの見方、植えて間もない木と年数のたった木の違い、支柱で対応できる範囲を整理し、倒れる危険を疑って早めに相談すべき状態を解説します。
結論:問題は「傾いていること」より「最近傾き始めたかどうか」。根元の土が動いていたら急ぐ
庭木の傾きで見るべきなのは、角度の大きさよりも変化があるかどうかです。何年も前から同じ傾きで安定している木は、その姿勢に合わせて根や幹が育っていることが多いとされます。一方、最近になって傾きが増した、強風や大雨のあとに傾いた、根元の土が割れたり盛り上がったりしている場合は、根が支えを失い始めているサインの可能性があります。植えて間もない木なら、根が張る前で支柱の見直しによって対応できることが多いとされますが、年数のたった大きな木が急に傾き始めたなら、倒木の危険を疑う必要があります。倒れたときに建物・道路・隣家・人の通り道に届く木は、自分で起こそうとせず、早めに業者に見てもらってください。
庭木の傾きについて押さえておきたい5つの一般知識
傾きの意味を知ると、急ぐべきか様子を見てよいかの見当が付きます。
基本1長い年月をかけて傾いた木は、その姿勢に合わせて育っていることが多い
建物や他の木の陰になる場所では、木は光の多い方向へ少しずつ枝や幹を伸ばし、結果として傾いた姿になることがあると一般に説明されます。こうした木は、傾きを支えるように根や幹が育っていることが多いとされ、傾いていること自体がすぐに危険を意味するわけではありません。昔の写真と比べて傾きが変わっていなければ、まずは定期的に様子を見る対象と考えてよいでしょう。
基本2最近傾き始めた木は、根が支えを失いつつあるサインのことがある
以前はまっすぐだった木が傾いてきた、強風や大雨のあとに急に傾いた、といった場合は、根が切れたり、土がゆるんだりして、木を支える力が弱まっている可能性があるとされます。根元や根に腐りが入っている場合にも、ある時期から傾きが出ることがあると言われます。変化の有無を確かめるために、同じ位置から写真を撮って見比べることが役に立ちます。
基本3根元の土の割れや盛り上がりは、根が動いているサインとされる
傾いた側と反対側の根元の土にひび割れができている、根元の片側の地面が持ち上がっている、根元と土の間に隙間がある、といった変化は、根が土ごと動き始めているサインとされています。風が吹いたときに根元の土が動く様子が見られる場合は、特に注意が必要です。こうした変化は、木そのものより足元を見ないと気づけません。
基本4植えて間もない木は、根が張るまで支柱で支えるのが一般的
植え付けや移植をして間もない木は、根がまだ周囲の土に十分張っていないため、風で揺さぶられると傾きやすいとされます。このため、根が張るまでの間は支柱で支えるのが一般的です。支柱がゆるんでいる、結び目が外れている、支柱そのものが傷んでいると、傾きの原因になります。支柱の考え方は庭木の支柱の記事にまとめています。
基本5地面の変化や根元の工事が、傾きのきっかけになることもある
根元の近くで掘削や工事をして根が切られた、地面が雨で流されて根が露出した、地面そのものが沈んだ、といった変化が、木の傾きにつながることがあるとされます。木の側に原因がない場合でも、足元の条件が変わると支える力が落ちることがあります。最近根元まわりで何か変化がなかったかを振り返ることも、原因の切り分けに役立ちます。
庭木の傾きに気づいたときの手順(4ステップ)
まず危険の大きさを見当付け、それから対応を考えます。
- 1
倒れたときに何に届くかを確認し、周囲の安全を確保する
傾いている方向と木の高さから、倒れた場合に建物、車、道路、隣家、人の通り道、電線などに届くかどうかを確認します。届く範囲に人が集まる場所がある場合は、木の下に長くとどまらないよう家族に伝え、車を移動するなどの対応を考えてください。電線に枝が触れている、または倒れれば電線に届く場合は、自分で触れず、電力会社に相談するのが安全です。
- 2
同じ位置から写真を撮り、変化を記録する
木全体が写る引きの写真を、目印になる建物や塀が入るように、同じ位置・同じ方向から撮っておきます。根元のアップの写真も撮り、土の割れや盛り上がり、隙間の有無を記録します。日付を入れて何度か撮ると、傾きが進んでいるかどうかが分かり、業者に相談するときにも説明しやすくなります。過去の写真があれば、見比べてみてください。
- 3
根元の土・幹・支柱の状態を確認する
根元の土にひび割れや盛り上がりがないか、根元と土の間に隙間がないか、幹にひび割れや大きな傷、キノコがないかを見ます。植えて間もない木なら、支柱がゆるんでいないか、結び目が外れたり、幹に食い込んだりしていないかを確認します。根元を押したり揺すったりして確かめるのは、木が倒れるおそれがあるため避け、見て分かる範囲にとどめてください。
- 4
植えて間もない木は支柱を見直し、それ以外は業者に相談する
植えて間もない小さな木で、根元の土に大きな変化がなければ、支柱の結び直しや追加で対応できることが多いとされます。植えた業者がいれば、まず相談してみてください。一方、年数のたった木が最近傾き始めた、根元の土が動いている、大きな木で倒れれば被害が出る、といった場合は、自分で手を加えず、早めに業者に見てもらうのが安全です。
庭木が傾いたときにやってはいけないNG行動
NG:大きな木をロープなどで引っ張って自力で起こそうとする
傾いた木を元に戻そうとロープで引っ張ったり、押し戻したりすると、残っている根をさらに傷めることがあるとされます。また、作業中に木が予想外の方向に動いて倒れるおそれもあり、大きな事故につながりかねません。年数のたった木や大きな木の傾きを、自分で直そうとしないでください。
NG:傾いた木の下や倒れる方向で長時間作業する
傾きが進んでいる木は、強風や大雨をきっかけに倒れることがあります。傾いた方向で草取りや片付けをする、子どもを遊ばせるといったことは避けたほうが安全です。特に台風や強風が予想される前は、木の周囲に人や車を近づけないようにしてください。台風への備えは台風前後の庭木対策の記事にまとめています。
NG:根元に土を盛って隠す
根元の割れや隙間が気になるからと、上から土を盛って埋めると、見た目は整っても根の状態は変わらず、変化の確認ができなくなります。さらに、根元に厚く土を盛ると、根の呼吸を妨げて木が弱る原因になることもあるとされます。根元の変化は埋めずに記録し、業者に見てもらうときの判断材料として残してください。
NG:支柱を何年もつけっぱなしにする
支柱は根が張るまでの一時的な支えとして使うのが一般的とされます。何年もつけたままにすると、結束が幹に食い込んで傷になったり、木が支柱に頼って自立する力が育ちにくくなったりすることがあると言われます。支柱が傷んで役目を果たしていないのに放置するのも、傾きの原因になります。定期的に状態を確認し、外す時期も考えてください。
業者に相談したほうがよいケースと依頼の考え方
最近になって傾きが増した、強風や大雨のあとに急に傾いた、根元の土が割れたり盛り上がったりしている、根元にキノコや幹のひび割れがある、倒れれば建物・道路・隣家・電線に届く——これらが一つでも当てはまる場合は、早めに業者に見てもらうのが安全です。判断の結果、枝を減らして木を軽くする、支えを追加する、伐採する、といった選択肢が示されることがあります。傾きの原因が地面の沈下や擁壁など足元の構造にありそうな場合は、建築や土木の専門家への相談が必要になることもあります。
費用は、木の高さや太さ、作業スペース、重機の要否などによって大きく変わります。当サイトのレビュー記事作成時の調査では、お庭マスターが剪定1本550円〜、伐採1本3,300円〜という掲載値を確認していますが、これは最低価格であり、傾いた木や大きな木の作業、処分費、根の処理は別扱いになるのが一般的です。見積もりでは、作業内容と処分費、追加費用の条件を必ず確認してください。
支柱の立て方や外す時期は庭木の支柱の立て方の基本、幹の腐りや空洞のサインは庭木の幹が腐っている・空洞がある、台風への備えは台風前後の庭木対策、地面の沈みが関係していそうな場合は庭の地面が沈む・陥没したをご覧ください。雨で根元の土が流れている場合は雨で庭の土が流れる・えぐれるもあわせて参考にしてください。
傾きが増しているなら、倒れる前に見てもらいましょう
庭木の傾きは、根が支えを失い始めているサインのことがあります。倒れれば被害が大きい木ほど、早めの点検が安全です。現地調査・見積もり無料のサービスなら、金額を見てから判断できます。
庭木の傾きのよくある質問
Q.昔から少し傾いている木があります。危険でしょうか?
A.長い年月をかけて光の方向へ傾いた木は、その姿勢に合わせて根や幹が育っていることが多く、傾いていること自体がすぐに危険を意味するわけではないと一般に説明されます。大切なのは変化があるかどうかです。同じ位置から定期的に写真を撮って見比べ、傾きが増している、根元の土に割れや盛り上がりが出てきた、といった変化があれば業者に相談してください。
Q.植えて間もない木が傾いてきました。自分で直せますか?
A.植えて間もない小さな木は、根がまだ十分に張っていないため、風で傾くことがあるとされます。根元の土に大きな変化がなければ、支柱を結び直したり追加したりして対応できることが多いとされます。植えた業者がいれば、まず相談してみてください。無理に引き起こすと根を傷めることがあるため、大きく傾いている場合は業者に任せるのが安全です。
Q.台風のあと、木が傾いて根元の土が盛り上がっています。
A.根元の土の盛り上がりは、根が土ごと動いているサインとされ、倒れる危険が高まっている可能性があります。木の周囲に人や車を近づけないようにし、自分で起こそうとせず、早めに業者に見てもらってください。倒れれば電線に届く場合は電力会社に、隣家や道路に届く場合は周囲への注意もあわせて考えてください。
Q.傾いた木は、伐採するしかないのでしょうか?
A.必ずしも伐採が必要とは限らないとされます。木の状態や傾きの原因によって、枝を減らして木を軽くする、支えを追加する、様子を見るといった選択肢もあります。一方、根や根元に腐りが及んでいる、根元の土が大きく動いているといった場合は、伐採が勧められることもあります。判断は木を実際に見たうえで行うものなので、業者に相談してください。