台風前後の庭木対策|倒木・枝折れを防ぐ事前準備と台風後の対応をわかりやすく解説
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台風シーズンが近づくと気になるのが庭木の倒木や枝折れです。強風で木が倒れれば、自宅の建物や車だけでなく、隣家や道路にまで被害が及ぶおそれがあります。逆に、日頃の手入れと台風前のひと手間で、被害の可能性を下げられるのも庭木の特徴です。庭木の台風対策は「風の力を受けにくくする」「倒れにくい状態にしておく」「飛ばされる物をなくす」という3つの視点で整理すると考えやすくなります。
本記事では、風の影響を受けやすい庭木の特徴、台風が来る前にやっておきたい準備、台風通過後の点検と対応の手順、そしてやってはいけないNG行動と業者に相談すべきケースを、園芸と防災の一般知識の範囲で解説します。樹木の風への強さは樹種・植えられている環境・木の健康状態によって異なるため、個別の木の危険度はその木の状態を見て判断することを前提にお読みください。
結論:台風対策の基本は「事前の剪定と支柱」。通過後は安全確認をしてから点検する
庭木の台風対策で効果が見込める基本は、枝葉を適度に透かして風の抵抗を減らす剪定と、倒れやすい木への支柱の設置です。枝葉が密に茂った木は帆のように風を受け、倒木や枝折れのリスクが高まるとされています。あわせて、鉢植えの移動や庭の飛散物の片付けも忘れずに行いましょう。台風通過後は、電線に触れた枝や大きく傾いた木には近づかず、まず安全を確認してから被害を点検します。大きな木の倒木・大枝の折れ・電線がらみの被害は、自分で処理せず業者や電力会社に相談するのが原則です。
台風と庭木の基本|被害が起こりやすい条件を知る
対策の前に、どんな木・どんな状態が台風の被害につながりやすいとされるのかを整理します。ご自宅の庭木に当てはまるものがないか、確認しながら読み進めてください。
基本1枝葉が密に茂った木は風の抵抗が大きい
枝葉がぎっしり茂った木は、強風時に帆のように風を受け止めてしまい、幹や枝への負荷が大きくなります。剪定で枝を適度に透かし、風が抜けるようにしておくことは、台風対策として広く行われている基本の手入れです。特に何年も剪定していない木、樹冠(枝葉のかたまり)が大きく広がった木は、風の影響を受けやすい状態といえます。
基本2根の張りが浅い木・弱った木は倒れやすい
植えたばかりで根が十分に張っていない木、根の一部が傷んでいる木、幹に空洞や腐れがある木は、健康な木より倒れやすいとされています。日頃から葉の色が悪い、枝先が枯れてきた、幹にキノコが生えている、根元の土が持ち上がっているといったサインがある木は、台風前に状態を確認しておきたい要注意の木です。木の健康状態の見方は、枯れの見分け方の記事も参考になります。
基本3背が高い木・細長く伸びた木は揺れの影響が大きい
背の高い木は風速の大きい高さまで枝葉が達し、揺れの幅も大きくなるため、幹折れや倒木のリスクが相対的に高くなります。また、日照を求めて細く高く伸びた木(徒長した木)は、高さのわりに幹が細く、風に対して弱い形になりがちです。2階の屋根を超えるような高さの木は、台風対策としての剪定も高所作業になるため、業者に任せる前提で計画しましょう。
基本4被害は「木自体」より「周囲」に及ぶことが多い
台風時の庭木トラブルで深刻なのは、倒れた木や折れた枝が建物・車・電線・隣家・道路に当たる二次被害です。木がどの方向に倒れたら何に当たるかを想像しておくと、優先して対策すべき木が見えてきます。特に電線の近くの木、道路や隣家に枝を伸ばしている木は、自宅だけの問題では済まないため、優先度を上げて対策を検討しましょう。
基本5対策のベストタイミングは「台風が来る前の平常時」
枝を透かす剪定や支柱の設置は、台風接近の直前に慌てて行うものではなく、平常時に計画的に行うのが基本です。台風接近中の屋外作業は転倒・飛来物などの危険があり厳禁です。天気予報で台風の接近が分かったら、直前にできるのは鉢植えの移動や飛びやすい物の片付けまでと考え、木そのものへの対策は余裕のある時期に済ませておきましょう。
台風前にやっておきたい準備4ステップ
平常時から台風接近の直前までにやっておきたい準備を、順を追って整理します。高所の作業が必要な木は、無理をせず業者への依頼を前提にしてください。
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庭木の点検:危険のサインがないか確認する
まず庭の木を一本ずつ見て回り、枯れ枝がないか、幹に空洞・腐れ・キノコがないか、根元の土に浮きや亀裂がないか、大きく傾いていないかを確認します。枯れ枝は強風でなくても落下する危険があるため、見つけたら優先的に取り除きます(高所は業者へ)。危険のサインがある木は、台風シーズン前に業者に状態を見てもらうと安心です。
- 2
剪定で枝葉を透かし、風の通り道をつくる
枝葉が密に茂った木は、混み合った枝を抜いて風が通るように透かします。ただし、剪定の適期は樹種により異なるため、時期を大きく外した強い剪定はかえって木を弱らせることがあります。適期でない場合は、枯れ枝と明らかに危険な枝の除去にとどめ、本格的な剪定は樹種の適期に合わせて計画しましょう。高い木の剪定は高所作業になるため業者に依頼してください。
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倒れやすい木に支柱を立てる
植えて数年以内の木や、根の張りに不安のある木には、支柱を立てて幹を支えます。支柱は幹に直接固定せず、幹との間に緩衝材を挟み、木が多少動ける程度に結ぶのが一般的です。すでに設置してある支柱も、結び目の緩みや支柱自体の腐りがないかを台風シーズン前に点検しましょう。大きな木を支える本格的な支柱は、業者に相談して施工してもらうのが確実です。
- 4
台風接近の直前:鉢植えと飛びやすい物を片付ける
台風の接近が分かったら、鉢植えは風の当たらない屋内や物陰に移動するか、あらかじめ横に倒しておきます。庭の道具・じょうろ・支柱の予備・軽いプランターなど、風で飛ばされそうな物はすべて片付けます。飛来物は自宅の窓を割るだけでなく、近隣への加害にもなり得ます。片付けは風が強まる前に終え、暴風の間は屋外に出ないでください。
台風前後の庭木対応でやってはいけないNG行動
NG:台風接近中・暴風の中で庭の作業をする
風雨が強まってからの屋外作業は、転倒や飛来物との接触の危険があり厳禁です。「枝が折れそうだから」「鉢を出しっぱなしにした」と思っても、暴風の間は外に出ず、対応は天候の回復を待ってからにしましょう。準備は必ず風が強まる前に終えるのが原則です。
NG:電線に触れた枝・かかった木に自分で対処する
台風後、折れた枝や倒れた木が電線に触れている場合は、感電のおそれがあるため絶対に近づかず、触らないでください。電線がらみの被害は電力会社への連絡が先です。自宅の引き込み線であっても自分で枝を外そうとするのは危険です。周囲に人が近づかないようにしたうえで、連絡して指示を待ちましょう。
NG:傾いた木や折れかかった大枝を自力で処理する
台風で傾いた木や折れかかってぶら下がった枝は、力のかかり方が不安定で、動かした拍子に予想外の方向へ倒れたり落ちたりすることがあります。ロープで引いて起こす、脚立に登って切り落とすといった自己流の処理は大変危険です。小さな低木を除き、傾き・大枝折れの処理は業者に任せてください。
NG:「まだ大丈夫」と危険なサインのある木を放置する
幹の空洞や根元の浮きなど、危険のサインが出ている木を「今まで倒れなかったから」と放置するのは、次の台風で被害が出るリスクを持ち越すことになります。倒れて隣家や通行人に被害が及べば、所有者の管理責任が問われる可能性もあります。不安のある木は台風シーズン前に業者へ相談し、剪定・支柱・伐採などの対策を検討しましょう。
業者に相談すべきケースと台風後の依頼の流れ
2階に届くような高い木の透かし剪定、幹の空洞・根元の浮きなど危険サインのある木の診断、倒れた木や折れた大枝の撤去、電線・隣家がからむ状況は、業者に相談すべきケースです。台風前の予防としての剪定は、樹種の適期と台風シーズンを踏まえて計画的に依頼できるのが理想です。台風の直後は同様の依頼が集中して業者が混み合いやすいため、予防的な手入れはシーズン前の余裕のある時期に済ませておくことをおすすめします。
倒木や折れた枝の撤去費用は、木の大きさ・状況・処分量によって大きく変わります。当サイトのレビュー記事作成時の調査では、剪定110番が剪定1本2,890円〜(出張費3,000円別途)、お庭マスターが剪定1本550円〜・伐採1本3,300円〜という掲載値を確認していますが、いずれも下限の金額であり、倒木処理は状況によって金額が変わるため、必ず現地を見てもらったうえで総額の見積もりを確認しましょう。倒木が建物などに被害を与えた場合は、加入している火災保険などの補償対象になるかどうか契約内容によって扱いが異なるため、保険会社にも早めに連絡し、写真を撮って被害状況を記録しておくとその後の手続きがスムーズです。
大きくなりすぎて毎年台風のたびに不安になる木は、高さを抑える剪定で維持するか、思い切って伐採するかを検討するタイミングかもしれません。判断材料は伐採と抜根の違いと高い木の剪定の危険性にまとめています。伐採を含めた相談は伐採110番のような専門サービスも選択肢です。業者選びの全体像は庭業者の一覧・比較を、東京都内での依頼は東京の庭業者まとめをご覧ください。
台風に不安のある庭木は、シーズン前にプロへ相談を
高い木の透かし剪定や危険サインのある木の診断は、台風シーズン前の余裕があるうちに。見積もり無料のサービスなら、金額を見てから対策を判断できます。
台風と庭木のよくある質問
Q.台風対策の剪定はいつやればよいですか?
A.台風接近の直前ではなく、平常時に計画的に行うのが基本です。剪定の適期は樹種により異なるため、樹種の適期と台風シーズンの前というふたつの条件を踏まえて計画しましょう。適期を外れる場合は、枯れ枝と危険な枝の除去にとどめるのが無難です。台風直後は業者への依頼が混み合いやすいため、予防的な剪定は早めの手配をおすすめします。
Q.台風で庭木が傾いてしまいました。元に戻せますか?
A.木の大きさと傾きの程度、根の傷み具合によります。小さな木で根の損傷が少なければ、起こして支柱で固定し回復を待てる場合もありますが、大きな木の傾きは根が切れている可能性があり、自力で起こすのは危険です。放置すれば次の強風で倒れるおそれもあるため、大きな木の傾きは早めに業者へ相談し、立て直しか伐採かの判断を仰ぎましょう。
Q.台風で折れた枝や倒れた木の処分は誰に頼めばよいですか?
A.小さな枝であれば自治体のルールに従って枝葉として処分できますが、太い枝や倒木の解体・搬出は伐採対応の業者に依頼するのが確実です。電線に触れている場合は業者より先に電力会社へ連絡してください。道路をふさいでいる場合は道路管理者や自治体への連絡も必要です。処理費用は状況で変わるため、写真を撮って見積もりを依頼しましょう。
Q.隣の家の木が倒れてきそうで不安です。どうすればよいですか?
A.他人の木を勝手に切ることはできないため、まずは木の所有者に状況を伝えて対応をお願いするのが基本です。話し合いが難しい場合は、自治体の相談窓口や法律の専門家に相談する方法があります。逆に自宅の木が隣家へ倒れるおそれがある場合は、所有者としての管理責任を問われる可能性があるため、早めに業者へ相談して対策しておくことをおすすめします。