庭木の葉がしおれる・垂れ下がる|水切れと根の傷みの見分け方をわかりやすく解説
- 庭木
- 葉のしおれ
- 水切れ
- 根の傷み
「暑い日の午後になると庭木の葉がぐったりと垂れ下がる」「水をたっぷりやったのに、葉がしおれたまま戻らない」「植え替えてからずっと葉に張りがない」といった葉のしおれは、木が枯れてしまうのではないかと心配になる異変です。
葉のしおれは、根から吸い上げる水が、葉から失われる水に追いつかないときに起きると一般に説明されます。原因が水切れや暑さであれば、水やりや涼しい時間帯の訪れで回復することが多いとされます。一方、水をやっても戻らない、朝や夕方にもしおれている、一部の枝だけがしおれる場合は、根や幹が傷んで水を運べなくなっている可能性があります。本記事では、しおれの原因の見分け方、確認の手順、避けるべき対処、そして業者に相談したほうがよい状態を整理します。
涼しい時間帯に葉が戻るかどうかを確認してください。戻らない場合は根や幹の傷みが疑われます。
葉のしおれで最初に見るべきなのは、土の乾き具合と、涼しい時間帯に葉が元に戻るかどうかです。土が乾いていて、水やりの後や朝夕に葉の張りが戻るのであれば、水切れや暑さによる一時的なしおれであることが多いとされます。反対に、土が湿っているのにしおれている、水をやっても朝になっても戻らない、一部の枝だけがしおれる、幹や根元に穴や木くずがある場合は、根腐れや根の切断、幹の内部の虫などで水を運べなくなっている可能性があります。植え替えの後や、根元の近くで工事をした後にしおれが続く場合も、根の傷みが疑われます。外観だけで原因を断定することは難しいため、本記事は判断の目安としてお読みください。
庭木の葉がしおれる原因の基礎知識(5つの項目)
葉がしおれる仕組みと主な原因を知っておくと、水やりで済むのか、ほかの対応が必要なのかを判断しやすくなります。
基本1葉のしおれは、水の吸い上げが追いつかないときに起こります
植物は根から水を吸い上げ、葉から水分を蒸散させています。葉から失われる水の量に、根からの吸い上げが追いつかなくなると、葉が張りを失って垂れ下がると一般に説明されます。そのため、しおれの原因は、土の水が足りない場合と、水はあっても根や幹が水を運べない場合の大きく二つに分けて考えることができます。
基本2水切れによるしおれは、水やりで回復することが多いとされます
雨が少ない時期や、乾きやすい場所に植えた木、根が浅い若い木では、土の水が足りなくなってしおれることがあります。土を指で触って乾いている場合は、水切れが疑われます。早めに水をやれば葉の張りが戻ることが多いとされますが、しおれた状態が長く続くと、葉が茶色く枯れ込むこともあります。水やりの基本は庭木の水やりの記事にまとめています。
基本3夏の暑い日中は、土が湿っていても一時的にしおれることがあります
真夏の日差しが強い時間帯には、葉からの蒸散が急に増え、土に水があっても一時的に葉がしおれることがあるとされます。夕方や翌朝に葉の張りが戻るのであれば、多くの場合は暑さによる一時的な反応と考えられます。照り返しの強い場所や、西日の当たる場所では起こりやすくなります。暑さへの対策は夏の庭の猛暑対策の記事をご覧ください。
基本4根が傷むと、水があっても吸い上げられなくなります
植え替えや移植で根が切られた後、水はけが悪い場所で根が傷む根腐れ、根元の近くで行った掘削や舗装の工事で根が切られたり土が固められたりした場合などは、土に水があっても根が吸い上げられず、葉がしおれることがあると一般に説明されます。この場合、水をやっても戻らないことが多く、水をやりすぎると根の傷みが進むこともあります。
基本5幹や根元の虫の食害で、枝の一部がしおれることがあります
カミキリムシの幼虫などが幹や枝の内部を食べると、水の通り道が傷み、その先の枝だけがしおれることがあるとされます。幹や根元に小さな穴があいていないか、木くずや粉のようなものが落ちていないかを確認してください。一部の枝だけがしおれる場合は、その枝の付け根や幹を重点的に見ると手がかりが見つかることがあります。
庭木の葉がしおれているときの確認の手順(4つの手順)
土の状態と、時間をおいた葉の変化を順に確認します。
- 1
根元の土を触り、乾いているか湿っているかを確認します
しおれている木の根元の土を指で少し掘って触り、乾いているか、湿っているかを確かめます。表面だけでなく、少し下の土も確認してください。乾いている場合は水切れが疑われるため、根元にたっぷりと水をやります。湿っている、またはぬかるんでいる場合は、水のやりすぎや水はけの悪さによる根の傷みも考えられるため、水やりを控えて様子を見ます。
- 2
朝や夕方の涼しい時間帯に、葉が戻るかを確認します
水やりの後や、翌朝の涼しい時間帯に葉の張りが戻るかを確認します。戻るのであれば、水切れや暑さによる一時的なしおれであることが多いとされます。朝になっても葉がしおれたままの場合や、日を追うごとにしおれが進む場合は、根や幹の傷みが疑われます。しおれた葉と木全体の写真を、日付とともに残しておくと変化を比べやすくなります。
- 3
最近の植え替え・工事・水やりの変化を振り返ります
しおれ始める前に、植え替えや移植をしなかったか、根元の近くで掘削や舗装、外構の工事がなかったか、水やりの量や回数を変えなかったか、長雨が続かなかったかを振り返ります。こうした出来事と時期が重なっている場合は、根の傷みが原因である可能性が高くなります。植え替え後のしおれは、根が新しい土に張るまで続くこともあるとされます。
- 4
幹や根元を確認し、戻らない場合は業者へ相談します
幹や根元に穴、木くず、変色、樹液のにじみ、キノコがないか、一部の枝だけがしおれていないかを確認します。水やりの後、しばらくたっても葉が戻らない場合や、幹や根元に異常が見られる場合は、庭木の手入れを扱う業者に相談してください。撮った写真と、振り返った出来事を伝えると、原因の見当が付きやすくなります。
庭木の葉のしおれで避けるべき行動
土が湿っているのに、さらに水を与え続けることは避けます
葉がしおれていると水不足と考えがちですが、土が湿っているのにしおれている場合は、根が傷んで水を吸えなくなっている可能性があります。この状態で水を与え続けると、土の中の空気が不足し、根腐れが進むことがあるとされます。水やりの前に、必ず土の乾き具合を確認してください。
真昼の暑い時間帯に水をやることは避けます
真夏の日中に水をやると、土の温度が上がっている中で水が温まり、根を傷めることがあるといわれます。夏の水やりは、朝や夕方の涼しい時間帯に行うのが一般的です。日中に葉がしおれていても、土に水がある場合は、夕方まで様子を見て葉が戻るかを確認してください。
しおれた木に肥料を与えることは避けます
元気がない木に肥料を与えると回復するように思えますが、根が傷んでいる状態で肥料を与えると、かえって根に負担がかかることがあるとされます。しおれの原因がはっきりするまでは、肥料を控えるのが基本です。肥料の与え方は庭木の肥料の記事をご覧ください。
原因が分からないまま、強く剪定することは避けます
葉を減らせば水の負担が減ると考えて強く切り詰めると、木がさらに弱ることがあるとされます。植え替え後の木では、根の量に合わせて枝葉を整理する考え方もありますが、どの程度切るかは樹種や状態によって異なります。剪定を検討する場合は、業者に相談してから行ってください。
業者に相談したほうがよいケースと依頼の考え方
水をやってからしばらくたっても葉が戻らない、土が湿っているのにしおれている、一部の枝だけがしおれる、幹や根元に穴・木くず・変色・キノコがある、植え替えや工事の後からしおれが続いている。このような場合は、水やりの問題ではなく根や幹の傷みが関わっている可能性があるため、庭木の手入れを扱う業者に確認を依頼してください。判断の結果、水はけの改善、傷んだ枝の整理、虫への対処、経過を見るといった方向性が示されます。暑い日中だけしおれて、朝夕に戻る場合は、急いで業者に依頼する必要は通常ありません。
相談するときは、樹種、植えた時期、しおれ始めた時期、水やりの状況、最近の植え替え・剪定・根元の工事の有無、しおれている範囲を伝えると、原因の見当が付きやすくなります。費用は、木の大きさや必要な作業の内容によって変わるため、現地を確認してもらったうえで、作業ごとの費用を見積もりで確認してください。外構工事の後にしおれが始まった場合は、工事を行った業者にも状況を伝えておくと、経緯を確認しやすくなります。
水やりの頻度や時間帯は庭木の水やりの基本、暑さへの対策は夏の庭の水やりと猛暑対策、植え替え後の扱いは庭木の植え替え・移植の基礎知識、幹に穴や木くずがある場合は庭木の幹に穴があき木くずが出ている、葉の色が変わってきた場合は庭木の葉が黄色・茶色になるをご覧ください。
水をやっても葉が戻らない場合は、早めの点検をおすすめします
葉のしおれは、水切れや暑さによる一時的なこともあれば、根や幹の傷みのサインのこともあります。水をやっても戻らない場合は、早めの点検をおすすめします。現地調査・見積もり無料のサービスを利用すると、金額を確認してから判断できます。
庭木の葉のしおれのよくある質問
Q.夏の昼間だけ葉がしおれます。水が足りないのでしょうか?
A.真夏の日差しが強い時間帯には、土に水があっても一時的に葉がしおれることがあるとされます。夕方や翌朝に葉の張りが戻るのであれば、多くの場合は暑さによる一時的な反応と考えられます。根元の土が乾いている場合は、朝か夕方の涼しい時間帯にたっぷりと水をやってください。朝になってもしおれている場合は、ほかの原因も疑われます。
Q.水をたっぷりやったのに、葉がしおれたまま戻りません。
A.土が湿っているのに葉が戻らない場合は、根が傷んで水を吸い上げられなくなっている可能性があります。根腐れ、植え替えや工事による根の傷み、幹の内部の虫などが考えられると一般に説明されます。この場合は水やりを控え、幹や根元に異常がないかを確認してください。しばらくたっても戻らない場合は、業者に相談することをおすすめします。
Q.植え替えた木の葉がしおれています。枯れてしまいますか?
A.植え替えでは根の一部が切られるため、根が新しい土に張るまでの間、葉がしおれることがあるとされます。根元の土が乾きすぎないよう、土の状態を確認しながら水やりを行い、強い日差しや風を避ける工夫をしながら様子を見てください。しおれが長く続く場合や、葉が茶色く枯れ込んできた場合は、植え替えを行った業者や購入先に相談してください。
Q.一部の枝だけ葉がしおれています。原因は何でしょうか?
A.一部の枝だけがしおれる場合は、その枝の水の通り道が傷んでいる可能性があります。カミキリムシの幼虫などが枝や幹の内部を食べている、枝が折れかけている、病気で枝が傷んでいるといった原因が考えられます。しおれている枝の付け根や幹に、穴や木くず、変色がないかを確認してください。原因が分からない場合は、写真を撮って業者に相談してください。