カイガラムシ・アブラムシ等の見分け方|庭木につく虫のサインと対処の方向性

お庭の基礎知識
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「枝に白い粒のようなものがびっしりついている」「新芽の周りに小さな虫が群がっている」「葉がべたべたして黒ずんできた」——庭木の異変に気づいたとき、原因の虫に見当がつくかどうかで、その後の対処のしやすさは大きく変わります。虫の種類によって、こすり落とせばよいのか、洗い流せるのか、触ってはいけないのかが違うからです。

本記事では、庭木につきやすい代表的な虫——カイガラムシ・アブラムシ・ハダニ・毛虫類など——について、見た目や症状のサインから見当をつける方法と、対処の方向性を一般知識として解説します。なお、虫の種類は非常に多く、正確な同定は写真だけでも難しい場合があります。本記事は「どの系統の虫か見当をつけて、適切な次の行動につなげる」ための入り口として活用してください。薬剤を使う場合の製品選びは、必ず製品ラベルの適用対象の確認が前提です。

結論:「動かない白い粒はカイガラムシ系、新芽に群がる小虫はアブラムシ系」がまず見るポイント。触れて危険な毛虫類だけは要注意

庭木の虫は、症状の出方でおおまかな見当がつけられます。枝や幹に貼りつく白や茶色の動かない粒はカイガラムシ類、新芽や若い葉に群がる小さな虫はアブラムシ類、葉の色がかすれて裏に細かい点があればハダニ類の可能性が一般に高いとされます。カイガラムシとアブラムシは排泄物で葉がべたつき、すす病という黒ずみを招く点も共通のサインです。対処は、少数ならこすり落とす・水で洗い流すなどの物理的な方法から検討できますが、毛のある毛虫類だけは皮膚炎の危険があるため素手で触らないのが鉄則です。発生が広範囲なら、無理をせず業者への相談に切り替えましょう。

庭木につく代表的な虫と見分けのサイン

よく見かける症状から、原因の虫の系統に見当をつけるための基礎知識です。「どの木の・どこに・どんな症状か」をセットで観察しましょう。

基本1カイガラムシ類:枝や幹に貼りつく「動かない粒」

枝・幹・葉に、白・茶・灰色などの小さな粒や貝殻状のものがびっしり付着していて、指で触れても動かないなら、カイガラムシ類の可能性が高いとされます。成虫は殻やロウ状の物質で覆われているため薬剤が効きにくいと言われており、少数なら歯ブラシなどでこすり落とす物理的な除去が有効とされています。排泄物で葉や下の枝がべたつき、後述のすす病を招きやすいのも特徴です。多くの庭木で見られる、住宅の庭では代表的な虫の一つです。

基本2アブラムシ類:新芽や若い葉に群がる小さな虫

春から初夏を中心に、新芽・つぼみ・若い葉の周りに、緑や黒の小さな虫が密集していたらアブラムシ類が疑われます。植物の汁を吸って株を弱らせるほか、排泄物の甘い液が葉をべたつかせ、アリを呼び寄せる点もサインになります。増殖の速さが特徴で、見つけたら早めの対処が肝心です。少数なら手やテープで取り除く、水の勢いで洗い流すといった方法から試せます。アリが幹をしきりに上り下りしている木は、アブラムシやカイガラムシがいる合図とも言われます。

基本3ハダニ類:葉の色がかすれ、裏に細かい点

葉の緑色が白っぽくかすれたように抜け、葉裏を見ると針の先ほどの小さな点が動いている——この場合はハダニ類の可能性があります。高温で乾燥した環境で増えやすいとされ、ひどくなると細かいクモの巣状の糸が張られることもあります。ハダニは水に弱いと言われており、葉裏への定期的な水かけ(葉水)が予防・抑制につながるとされています。夏場に元気がなくなる木は、葉裏までチェックしてみましょう。

基本4毛虫・イモムシ類:葉の食害と糞。毛のあるものは触らない

葉に食べられた穴や欠けが増え、木の下に黒い粒状の糞が落ちていたら、毛虫・イモムシ類の食害が疑われます。ツバキ・サザンカ類につくチャドクガのように、毒針毛で皮膚炎を起こす種類もあるため、毛のある毛虫は種類が分からないうちは絶対に素手で触らないでください。食害のスピードが速く、放置すると木が丸裸にされることもあります。発生した枝ごと切り取って処分する方法が一般的ですが、大量発生時は業者依頼が安全です。触れてしまったときの対応は別記事で解説しています。

基本5すす病:葉や枝が黒ずんだら「虫のサイン」でもある

葉や枝の表面が黒いすすで覆われたようになる「すす病」は、カイガラムシやアブラムシの排泄物(甘露)を栄養にして菌が広がる病気として知られています。つまり、黒ずみを見つけたら、その上の枝に虫がいないかを確認するのが対処の筋道です。原因の虫を退治しない限り、黒ずみだけを拭いても再発しやすいとされます。「病気に見える症状の裏に虫がいる」ことを知っておくと、対処の的が外れにくくなります。

虫を見つけたときの自力対処4ステップ

毒のある毛虫類の可能性がある場合を除き、手の届く範囲の発生であれば次の流れで対処を検討できます。

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    写真を撮り、発生範囲と種類の見当を確認する

    虫の姿・症状の出ている葉や枝・木の全体像を写真に撮り、発生がどの範囲に及んでいるかを確認します。写真があれば、園芸店や業者に相談するときにも話が早く進みます。毛のある毛虫の場合は近づきすぎず、離れた位置から撮影してください。発生が一部の枝に限られるのか、木全体・複数の木に及んでいるのかで、その後の判断が変わります。

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    被害部分の除去・物理的な対処から試す

    発生が限られているなら、被害のある枝葉を剪定して取り除く、カイガラムシをブラシでこすり落とす、アブラムシを水で洗い流すといった物理的な対処から試します。取り除いた枝や虫は、袋に密封して地域のルールに従って処分し、庭に放置しないことが再発防止につながります。毛虫のついた枝を切る場合は、長袖・手袋を着用し、肌の露出を避けて作業してください。

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    薬剤を使うならラベルで適用を確認する

    物理的な対処で追いつかない場合に薬剤を検討します。その際は、対象の植物と虫の両方が製品ラベルの適用に含まれることを必ず確認してください。カイガラムシの成虫のように薬剤が効きにくいとされる虫もいて、時期や方法の選択には知識が必要です。本記事では特定の製品名・希釈倍率には触れません。選び方に迷ったら、写真を持って購入店の相談窓口か専門業者に相談するのが確実です。散布時は風の弱い日を選び、近隣への飛散に配慮しましょう。

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    再発防止の環境づくりと経過観察を続ける

    対処後も、葉裏や新芽を定期的に観察し、再発の初期サインを見逃さないようにします。あわせて、剪定で枝の混みを解消して風通しを良くする、落ち葉を溜めない、ハダニ対策として乾燥期に葉水をかけるといった環境づくりが、薬剤に頼らない予防の基本です。毎年同じ木に同じ虫が出る場合は、発生前の時期の手入れを業者に相談すると、後手に回らない管理ができます。

庭木の虫の対処でやってはいけないNG行動

NG:毛のある毛虫を素手で触る・安易に近づく

チャドクガなどの毒針毛を持つ毛虫は、触れるだけでなく、風で飛んだ毛でも皮膚炎を起こすことがあると言われています。種類が分からない毛虫は素手で触らず、大量発生した木には防護なしで近づかないでください。発生規模が大きい場合は業者依頼が安全です。

NG:虫の確認をせずに「病気」と決めつけて対処する

葉の黒ずみ(すす病)のように、病気に見えて実は虫が原因という症状があります。原因の虫を放置したまま見た目だけ対処しても再発します。症状を見つけたら、周辺の枝や葉裏に虫がいないかを確認してから対処方針を決めましょう。

NG:適用を確認せずに手持ちの薬剤をまく

薬剤には製品ごとに使ってよい植物・対象の虫・回数が定められています。適用外の使用は効果が出ないだけでなく、木を傷めたり周囲に悪影響を及ぼしたりする原因になります。「前に買った薬が残っているから」ではなく、ラベルの適用確認を必ず挟んでください。

NG:発生した枝や虫を庭に放置する

取り除いた虫や被害枝をその場に放置すると、そこから再発生する恐れがあります。袋に入れて密封し、地域のごみ出しルールに従って処分しましょう。剪定枝の処分方法は別記事で詳しく解説しています。

業者に相談すべきケースと依頼のポイント

次のような場合は、自力対処にこだわらず業者への相談を検討しましょう。(1)毒針毛のある毛虫類の大量発生が疑われる、(2)高い木や複数の木に発生が広がっている、(3)虫の種類や対処方法の見当がつかない、(4)物理対処や市販薬剤で改善しない——のいずれかに当てはまるケースです。業者なら、原因の見立てから対象に応じた対処までを一括で任せられ、高所や危険を伴う作業も装備を整えて行ってくれます。

依頼先としては、植木屋・造園業者のほか、剪定とあわせて害虫対処に対応する全国型サービスがあります。当サイトで紹介している剪定110番お庭マスターでは、剪定と合わせて庭木の消毒・害虫対処の相談が可能とされています。費用は木の本数・高さ・発生状況で変わるため、症状と虫の写真を添えて無料見積もりを取り、作業内容と総額を確認してから依頼するのが確実です。

地域の事業者を口コミで比較して選びたい場合はくらしのマーケットのようなマッチング型も選択肢です。毎年発生が続く庭なら、smileガーデンのような定期管理サービスに年間の手入れごと相談すると、発生前の予防も含めた管理ができます。サービスの比較は庭業者の一覧・比較を、横浜市周辺での依頼は横浜の庭業者まとめを参考にしてください。

虫の正体が分からないまま悩むより、写真を添えて相談を

症状と虫の写真があれば、見立てから業者に相談できます。見積もり無料のサービスで、対処の方法と費用を確認してみましょう。

庭木の虫の見分け方のよくある質問

Q.枝についた白い粒は放置しても大丈夫ですか?

A.カイガラムシ類の可能性が高く、放置すると株が弱るほか、排泄物からすす病が広がって見た目も悪化しやすいとされています。少数のうちなら歯ブラシなどでこすり落とす物理的な除去がしやすいため、気づいた時点で早めに対処するのがおすすめです。広範囲に及んでいる場合は業者への相談を検討しましょう。

Q.葉がべたべたするのは病気ですか?

A.葉のべたつきは、アブラムシやカイガラムシの排泄物(甘露)が原因であることが多いとされています。べたつきを放置すると、それを栄養にすす病が発生して葉や枝が黒ずむことがあります。べたつく葉の上の枝に虫がいないか確認し、原因の虫への対処を優先しましょう。

Q.アリが木を上り下りしているのは問題のサインですか?

A.アリ自体が木を食べるわけではありませんが、アブラムシやカイガラムシの出す甘い排泄物に集まる習性があるため、アリのしきりな上り下りはこれらの虫がいるサインの一つと言われています。アリの行き先の枝や新芽を観察して、虫の発生を確認してみてください。

Q.虫の種類が特定できなくても業者に相談できますか?

A.できます。むしろ種類の見立て自体を業者に任せるのが確実です。症状の出ている部分と木の全体が写った写真を用意して相談すれば、現地調査を含めて対処方法と費用を提案してもらえます。複数の業者から見積もりを取って、説明の丁寧さも比較するとよいでしょう。

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