オリーブを庭木にするときの手入れ|大きくなりすぎる前の剪定と実の扱い
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- シンボルツリー
- 剪定
- 実の扱い
- 基礎知識
銀色がかった葉と明るい印象のオリーブは、シンボルツリーとして庭に植える家が増えた木です。一方で、「思ったより大きくなって手に負えない」「横に広がって通路や隣地にはみ出す」「実がなるのかならないのか分からない」「落ちた実の掃除が大変」といった相談も多く、オリーブは生長が早く、放っておくと想像以上に大きくなる木という前提を知らずに植えると、数年後に困る典型的な庭木でもあります。日当たりと水はけを好み、乾燥には比較的強いとされる反面、根が浅く風で傾きやすいとも語られ、日本の庭で育てるには樹種の性質に合わせた手入れが要ります。
本記事では、オリーブを庭木として育てるときの手入れを一般知識として整理します。性質の前提、大きくなりすぎる前に樹形と高さの上限を決める剪定の考え方、剪定に向く時期の一般論、実がつく条件と落ちた実の扱い、病害虫のサイン、風への備え、そして大きくなりすぎた木を縮める判断と業者に頼む範囲までをまとめました。剪定に向く時期や耐えられる寒さは品種と地域で異なり、薬剤や肥料を使う場合は製品ラベルに従うことが前提です。本記事は具体的な数値を示さず、考え方の整理にとどめています。
結論:若いうちに樹形と高さの上限を決め、毎年少しずつ切る。実は落ちるものとして扱い、幹の根元の木くずと風への備えを見落とさない
オリーブの手入れで最初に押さえたいのは、生長が早く、上にも横にも広がり、放っておくと手が届かない高さになる木という前提です。植えてから数年の若いうちに、幹を何本仕立てにするか、どの高さで止めるか、どの方向に枝を広げるかを決め、毎年少しずつ切って維持するのが、大きくなりすぎてから慌てて強く切るよりはるかに楽で、木への負担も小さくなります。剪定に向く時期は一般に厳しい寒さを避けた時期とされますが、地域と品種で異なります。オリーブは萌芽力が強く切り戻しに耐えるとされる一方、太い枝を一度に多く落とすと樹形が乱れたり、実がつかなくなったりするため、縮めるなら数年に分けて進める考え方が基本です。実については、受粉のために別の品種が近くにあるか、木が実をつける年齢に達しているか、日当たりが足りているかで付き方が変わると語られ、実がついても生のままでは渋くて食べられないため、収穫しないなら落ちた実の掃除と隣地・道路への配慮が仕事になります。病害虫では幹の根元に木くずが出るサインが最も注意したいもので、見つけたら早めに相談します。根が浅く風で傾きやすいとされるため、支柱と台風前の備えも欠かせません。手が届かない高さまで育った木の縮小、太い枝の切除、傾いた木の立て直し、幹の中の虫の処置は業者の領域です。
オリーブを庭木にするときに押さえておきたい5つのこと
オリーブは「おしゃれな木」であると同時に「大きくなる木」です。両方の視点で、自分の庭の条件と照らし合わせながら読み進めてください。
基本1オリーブは日当たりと水はけを好み、生長が早い。「大きくなる木」として植える
オリーブは地中海沿岸の乾いた気候に育つ常緑の木で、日本の庭でも日当たりと水はけのよい場所を好みます。乾燥には比較的強いとされる反面、水はけの悪い場所や日陰では弱りやすく、植える場所の条件が育ち方を大きく左右します。寒さへの強さは品種で異なり、温暖な地域では地植えで問題なく育つ一方、寒さの厳しい地域では冬に葉を傷めたり、地植えそのものが難しかったりするとされます。もう一つの前提は生長の早さで、日当たりのよい場所では一年で枝が大きく伸び、上にも横にも広がります。「おしゃれな小さな木」というイメージで植えると、数年で通路をふさぎ、隣地に枝が届き、脚立でも手が届かない高さになることがあります。植える前、あるいは植えた直後の段階で「この木はどこまで大きくしてよいか」を決めておくことが、後の手入れを楽にする最大のポイントです。オリーブを含むシンボルツリーの管理の手間は当サイトのシンボルツリーの手入れの基本の記事に、鉢植えから地植えに下ろす前の確認は鉢植えから地植えへの植え替えの記事にまとめています。
基本2樹形と高さの上限を若いうちに決め、毎年少しずつ切る
オリーブの剪定で大切なのは、大きくなってから切るのではなく、若いうちに樹形の方針を決めて毎年少しずつ切ることです。方針として決めるのは、幹を一本立ちにするか株立ちにするか、最終的にどの高さで止めるか、枝をどの方向に広げてどの方向は抑えるか、の三点です。高さは、脚立を使わずに手が届く範囲、あるいは低い脚立で安全に作業できる範囲を上限にすると、その後の手入れを自分で続けやすくなります。毎年の剪定では、上限を超えた枝を切り戻し、内側に向かう枝、交差する枝、真上に強く伸びる枝、株元から出る枝を整理して、株の内側まで光と風が通るようにします。オリーブは萌芽力が強く切り戻しに耐えるとされますが、太い枝を一度に多く落とすと、樹形が乱れ、切り口から不要な枝が多数出て、かえって手入れが増えることがあります。大きくなりすぎた木を縮めるときも、数年に分けて少しずつ下げていく考え方が基本です。剪定枝の処分は当サイトの剪定枝・刈り草の処分方法の記事を参考にしてください。
基本3剪定時期は「厳しい寒さを避けた時期」が一般論。実を期待するなら切りすぎない
オリーブの剪定に向く時期は、一般に厳しい寒さが終わり新しい芽が動き出す前後とされますが、具体的な時期は地域の気候と品種で異なります。寒さの厳しい地域で冬のさなかに強く切ると、切り口から傷みが広がることがあるため、地域の気候に合わせて時期を選びます。また、実を期待する場合は、花芽が前年に伸びた枝につくとされる点に注意が必要です。前年の枝を一律に切り詰めると花が咲かず、実もつきません。実がほしいなら、前年に伸びた充実した枝を残しつつ、混み合った部分だけを透かす切り方にとどめます。実を気にしない、あるいは大きさの維持を優先するなら、上限を超えた枝を優先して切り戻して構いません。剪定の目的によって切り方が変わるため、「実を楽しむ木」にするのか「大きさを抑える木」にするのかを先に決めておくと迷いません。時期の一般論は当サイトの庭木の剪定時期の基本の記事に、花芽と剪定の関係は花木の開花を良くする手入れの記事にまとめています。
基本4実は「別の品種・木の年齢・日当たり」で付き方が変わる。落ちた実の掃除と隣地への配慮が仕事になる
オリーブの実がつくかどうかは、いくつかの条件で変わると語られます。第一に、オリーブは自分の花粉では実がつきにくい性質を持つ品種が多いとされ、近くに別の品種の木があると実付きが良くなると一般に言われます。一本しか植えていない庭で実がならないのは、この理由が多いとされます。第二に木の年齢で、植えてから間もない若木は実をつけにくいとされます。第三に日当たりと、前年の剪定で花芽のつく枝を落としていないかです。これらは一つに決めつけず順に見ていくのが基本です。一方で、実がつくと別の問題が出てきます。オリーブの実は生のまま食べられるものではなく、渋みを抜く加工が必要で、家庭で加工するかどうかは人それぞれです。収穫しない場合、熟した実は落ちて地面を汚し、踏むと滑り、隣地や道路に落ちれば苦情や転倒の原因になります。実を食用にするつもりで薬剤や肥料を使う場合は、製品ラベルの「使用できる作物」にオリーブが含まれているかを確認し、その使い方に従います。実のなる木に共通する落果と隣地への配慮は当サイトの庭の果樹の手入れの基本の記事に、枝の越境は隣家への枝の越境と対処の基本の記事にまとめています。
基本5幹の根元の木くず・葉を巻く虫・風による傾きを見落とさない
オリーブは病害虫が比較的少ない木とされる一方、注意したいサインがいくつかあります。最も見落としたくないのは、幹の根元や地際に木くずのようなものがたまる、樹皮がめくれる、幹に穴があるといったサインで、幹の中に入り込む虫の仲間が原因として語られます。放置すると木が弱って枯れることがあるため、株元を定期的に見て、木くずを見つけたら早めに園芸店や業者に相談します。ほかに、葉が巻かれて中に虫がいる、葉の裏に小さな虫がつく、枝に貝殻のような粒がつく、といったサインもあります。被害部分を切り取る、虫を取り除くといった物理的な対処が基本で、薬剤を使う場合は製品ラベルにオリーブと対象の虫が記載されているものを、ラベルの使い方に従って使います。もう一つの注意点は風です。オリーブは根が浅く、生長が早い割に根が広がりにくいとされ、強風で傾いたり倒れたりすることがあります。植え付け後しばらくは支柱で支え、大きくなった木も台風の前に枝を透かして風の抵抗を減らす備えが要ります。虫のサインは当サイトの庭木の病害虫対策の基本の記事とカイガラムシ・アブラムシ等の見分け方の記事、支柱は庭木の支柱の立て方の基本の記事、台風の備えは台風前後の庭木対策の記事を参考にしてください。
オリーブを大きくしすぎずに育てる4ステップ
場所の条件を確かめることから始め、上限を決め、毎年の剪定と観察を習慣にし、手に負えなくなる前に判断します。
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植えた場所の日当たり・水はけ・隣地との距離を確かめ、高さの上限を決める
まず、オリーブが植わっている、または植える予定の場所の日当たり、水はけ、隣地や道路、建物や電線との距離を確かめます。日陰や水はけの悪い場所なら、鉢植えのままにするか、植える場所を見直す判断も選択肢です。次に、その場所で許される大きさを決めます。隣地に枝が届かない幅、建物や屋根に当たらない高さ、そして自分が安全に手入れできる高さを基準に、上限を決めて記録しておきます。幹を一本立ちにするか株立ちにするか、どの方向に枝を広げるかもこの段階で決めます。植えたばかりの木や鉢から下ろした木は、根が張るまで支柱で支え、水切れさせないように様子を見ます。植え替えの適期や根の扱いは当サイトの庭木の植え替え・移植の基礎知識の記事、水やりの考え方は庭木の水やりの基本の記事にまとめています。
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毎年、厳しい寒さを避けた時期に上限を超えた枝と混み合った枝を切る
地域の気候と品種に合わせて、厳しい寒さを避けた時期に剪定します。まず、決めておいた上限を超えた枝を切り戻し、次に内側に向かう枝、交差する枝、真上に強く伸びる枝、株元から出る枝を整理して、株の内側に光と風を通します。実を期待するなら、前年に伸びた充実した枝は残し、混み合った部分だけを透かします。太い枝を一度に多く落とさず、切りすぎたと感じたらその年はそこで止めるのが安全側の判断です。切り口が大きくなる枝は、切る位置を枝の付け根の近くにして、裂けないように切ります。脚立の上で片手を伸ばす高さの枝は、無理をせず業者に頼む範囲です。切った枝は束ねて処分し、道具は使ったあとに手入れしておきます。
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生育期は株元・葉・実の様子を観察し、落ちた実と枝の越境をこまめに片付ける
芽が伸びる時期から夏にかけては、株元に木くずがないか、葉が巻かれていないか、枝に粒がついていないかを定期的に見ます。見つけたら被害部分を切り取り、虫を取り除き、必要なら製品ラベルにオリーブと対象の虫が記載された薬剤をラベルの使い方で使います。実がつく木では、熟して落ち始めたらこまめに拾い、隣地や道路に落ちていないかを確かめます。枝が境界を越えていたら、指摘される前に自分の側で整理します。肥料は根付いた木には必ずしも要らないとされ、与えるなら製品ラベルの量が基準です。台風の予報が出たら、枝を透かして風の抵抗を減らし、支柱の緩みを確かめます。台風のあとは傾きや枝折れがないかを見て、傾いた木は無理に自分で起こさず相談します。
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大きくなりすぎたら数年かけて縮めるか、業者に頼むかを決める
手入れが追いつかず、脚立でも届かない高さになった、隣地や建物に枝が当たっている、風で傾いた、幹に穴や木くずがある、という状態になったら、自分で続けるか業者に頼むかを決めます。縮める場合も、一度に大きく下げるのではなく、数年に分けて少しずつ上限に近づける計画を立て、実を期待するなら花芽のつく枝を残しながら進めます。自分では難しいと感じたら、樹種と目的(「手が届く高さまで数年かけて低くしたい」「実は要らないので小さくしたい」など)を伝えて業者に相談します。木が弱っていて回復が見込めない、場所に合わないと分かった、という場合は、思い切って抜く判断も選択肢で、伐採と抜根のどちらまで頼むかは当サイトの伐採と抜根の違いの記事を参考にしてください。
オリーブの手入れでやってはいけないこと
NG:「小さな木」のつもりで植え、大きくなってから一度に強く切る
オリーブは生長が早く、放っておくと手が届かない高さになります。大きくなってから太い枝を一度に多く落とすと、樹形が乱れ、切り口から不要な枝が多数出て、実もつかなくなります。若いうちに上限を決めて毎年少しずつ切るか、縮めるなら数年に分けて進めてください。
NG:実を期待しているのに前年の枝を一律に切り詰める
オリーブの花芽は前年に伸びた枝につくとされるため、その枝を一律に切ると花も実もつきません。実がほしいなら、充実した前年の枝を残して混み合った部分だけを透かし、実を気にしないなら大きさの維持を優先する、と目的を決めてから切ってください。実がならない原因は剪定だけでなく、別の品種の有無や木の年齢、日当たりも関わるため、一つに決めつけないことも大切です。
NG:株元の木くずや幹の穴を放置する
幹の根元の木くずや樹皮のめくれ、幹の穴は、幹の中に入り込む虫のサインとして語られ、放置すると木が弱って枯れることがあります。見つけたら早めに園芸店や業者に相談し、薬剤を使うなら製品ラベルにオリーブと対象の虫が記載されたものをラベルの使い方で使ってください。観賞用と食用で使える薬剤が異なる点にも注意が必要です。
NG:支柱なしで放置する、脚立の上で無理に高い枝を切る
オリーブは根が浅く風で傾きやすいとされ、植え付け後の支柱と台風前の備えが欠かせません。傾いた木を自分で引き起こそうとすると根を傷めたり倒れたりする危険があります。また、脚立の上で片手を伸ばす作業は転落の原因で、当サイトの高い木の剪定を自分でやる危険性の記事にあるとおり、手の届かない高さは業者に任せる範囲です。
業者に相談すべきケースと領域の切り分け
オリーブの手入れの多くは家庭で続けられる作業ですが、(1)脚立で届かない高さまで育った木の縮小、(2)太い枝の切除を含む数年がかりの樹形の作り直し、(3)風で傾いた木の立て直しや支柱のやり直し、(4)幹に穴や木くずがあり内部の虫が疑われる木の診断と処置、(5)場所に合わず弱った木の伐採・抜根と処分——こうした作業は業者や専門家の領域です。剪定や縮小は造園や剪定の業者、伐採と根の処理は伐採の専門業者が窓口で、薬剤や肥料の使い方は製品ラベルが基準です。伐採と抜根のどちらまで頼むかは伐採と抜根の違い、切り株を残したときの注意は切り株を放置するとどうなる?、木が枯れたかどうかの見極めは庭木が枯れたかどうかの見分け方を参考にしてください。
当サイトのレビュー記事作成時の調査では、剪定110番が剪定1本2,890円〜(出張費3,000円別途)、お庭マスターが剪定1本550円〜という掲載値を確認しています。いずれも下限の金額で、木の高さと本数、切った枝の量で総額は変わります。オリーブは横に広がって枝葉の量が多く、縮める剪定では切った枝がかさばるため、処分費・出張費まで含めた総額を必ず作業前に確認しましょう。オリーブの仕立てに慣れた職人かどうかは加盟店により異なるため、「手が届く高さまで数年かけて低くしたい」「実は要らないので大きさを抑えたい」「実を残して透かしてほしい」と目的を伝えることが仕上がりを左右します。弱った木や場所に合わない木の整理は伐採110番のような専門サービスに相談でき、庭全体を年間で見てもらうならsmileガーデンやダスキンのような定期管理に対応するサービス、作業単位で近隣の事業者を比べたいならくらしのマーケットが候補です。
関連する内容として、シンボルツリー全般の管理はシンボルツリーの手入れの基本、鉢から地植えに下ろす前の確認は鉢植えから地植えへの植え替え、剪定時期の一般論は庭木の剪定時期の基本、花芽と剪定の関係は花木の開花を良くする手入れ、実のなる木に共通する落果と隣地への配慮は庭の果樹の手入れの基本、支柱は庭木の支柱の立て方の基本、風への備えは台風前後の庭木対策、虫のサインは庭木の病害虫対策の基本とカイガラムシ・アブラムシ等の見分け方、枝の越境は隣家への枝の越境と対処の基本、高所作業の危険は高い木の剪定を自分でやる危険性で解説しています。オリーブは温暖な地域で地植えにされることが多く、地域から業者を探す場合は静岡の庭業者まとめ、和歌山の庭業者まとめ、高松の庭業者まとめ、岡山の庭業者まとめが便利です。
大きくなりすぎたオリーブの縮小や、傾いた木の立て直しから相談できます
樹種と目的を伝えれば、実を残す剪定か大きさを抑える剪定かの提案が受けられます。無料見積もりで現状を見てもらいましょう。
オリーブの手入れに関するよくある質問
Q.オリーブが大きくなりすぎました。一度に低くしてもよいですか?
A.オリーブは萌芽力が強く切り戻しに耐えるとされますが、太い枝を一度に多く落とすと、樹形が乱れ、切り口から不要な枝が多数出て、実もつかなくなり、木への負担も大きくなります。縮めるなら、数年に分けて少しずつ上限に近づける計画が基本で、その間は毎年、上限を超えた枝と混み合った枝を整理して光と風を通します。時期は厳しい寒さを避けた時期が一般論ですが、地域と品種で異なります。脚立で届かない高さになっている木や、太い枝の切除が必要な木は、転落や切り損ないの危険が大きいため、業者に頼む範囲です。
Q.オリーブの剪定はいつ、どこを切ればよいですか?
A.一般に厳しい寒さが終わり新しい芽が動き出す前後が剪定に向くとされますが、具体的な時期は地域の気候と品種で異なります。切るのは、決めておいた高さの上限を超えた枝、内側に向かう枝、交差する枝、真上に強く伸びる枝、株元から出る枝が基本で、株の内側に光と風を通し、手が届く大きさに保つことが目的です。実を期待するなら、花芽が前年に伸びた枝につくとされるため、充実した前年の枝を残して混み合った部分だけを透かしてください。実を気にしないなら、大きさの維持を優先して構いません。
Q.一本だけ植えていますが、実がなりません。何が原因ですか?
A.オリーブは自分の花粉では実がつきにくい品種が多いとされ、近くに別の品種の木があると実付きが良くなると一般に言われます。一本しかない庭で実がならないのはこの理由が多いとされますが、ほかにも、植えてから間もない若木である、日当たりが足りない、前年の剪定で花芽のつく枝を落としている、といった原因が挙げられます。一つに決めつけず、品種の組み合わせ、木の年齢、日当たり、前年の剪定を順に見直してください。判断がつかなければ、写真と記録を持って園芸店や業者に相談するのが確実です。なお、実がつくと落ちた実の掃除と隣地への配慮が必要になる点も知っておくと安心です。
Q.幹の根元に木くずのようなものがあります。どうすればよいですか?
A.幹の根元や地際にたまる木くず、樹皮のめくれ、幹の穴は、幹の中に入り込む虫の仲間が原因として語られるサインで、放置すると木が弱って枯れることがあります。早めに園芸店や業者に相談し、状態を見てもらってください。薬剤を使う場合は、製品ラベルにオリーブと対象の虫が記載されているものを、ラベルの使い方に従って使います。実を食用にするつもりなら、ラベルの「使用できる作物」にオリーブが含まれているかも確認が必要です。株元は普段から定期的に見ておくと、サインに早く気づけます。