宅配ボックス設置と外構の考え方|置き場所の選び方と庭との関係

お庭の基礎知識
更新日:※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります。詳しくはコンテンツ制作ポリシーをご覧ください。
  • 宅配ボックス
  • 外構
  • 動線
  • 基礎知識

宅配ボックスは、荷物を受け取る手間を減らしてくれる設備ですが、置く場所を決めずに買ってしまうと、使いにくい位置に落ち着いてしまいがちです。玄関の前が狭くて開閉しづらい、門から遠くて配達員が気づかない、雨が吹き込んで荷物が濡れる、といった不都合は、あとから直そうとすると手間がかかります。

置き場所を考えることは、門から玄関までの通り道をどう使うかを考えることでもあります。庭の一部を使うなら、植え込みや庭木との関係も出てきます。本記事では、設置前に決めておきたいことと、庭業者と外構業者のどちらに相談する話なのかという切り分けを整理します。

結論:門から玄関までの通り道の途中で、雨がかかりにくく、扉を開けられる余裕のある場所を選ぶ

置き場所を決める基準は三つです。ひとつめは配達員が迷わず見つけられること。門を入ってから玄関に向かう自然な通り道の途中にあるのが理想で、植え込みの陰や建物の裏手など、通り道から外れた位置は避けます。ふたつめは雨がかかりにくいこと。屋外に置く以上まったく濡れない場所は少ないので、軒下や庇の下など、直接雨が当たりにくい位置を優先します。みっつめは扉を開け閉めできる余裕があることで、本体の幅だけでなく、扉が開く分と人が立つ分の空きが要ります。加えて、据え置き型は固定しないと動かされる心配があるため、アンカーで固定する、重量物と組み合わせるといった方法を検討します。固定のために地面を掘る、コンクリートの基礎を作るといった作業になると、これは外構工事の領域です。庭木や植え込みが置き場所の候補にかかっている場合は、先に枝を整える、植え込みを縮める、といった庭側の作業が必要になります。集合住宅では、共用部分の使い方に管理規約の定めがあるため、必ず事前に確認してください。

宅配ボックスの置き場所を決める5つの視点

設置してから気づく不都合は、多くが場所選びの段階で防げます。順に確認していきましょう。

基本1配達する人の動きから考える

宅配ボックスは、荷物を持った人が使う設備です。門を入り、玄関に向かい、不在に気づいてから使う、という流れの中で自然に目に入る位置にあるかどうかが使い勝手を左右します。通り道から外れた場所、植え込みの陰、建物の裏手といった位置は、見つけてもらえないことがあります。夜間は暗くて見えにくくなるため、通路の明るさもあわせて考えると確実です。

基本2雨がかかりにくい位置を優先する

屋外に置く以上、雨や風にさらされます。庇の下、玄関ポーチの脇、軒の出ている場所など、直接雨が当たりにくい位置を選ぶと、本体の傷みも荷物の心配も減ります。逆に、雨どいの真下や、屋根から水が落ちる位置は避けたいところです。水がたまりやすい場所であれば、地面の水はけも確認しておきましょう。

基本3扉の開閉と人が立つ余裕を見込む

本体の寸法だけで場所を決めると、いざ設置したときに扉が半分しか開かない、荷物を持った人が立てない、といったことが起こります。扉がどちら向きに開くのか、開いたときにどれだけの空きが要るのかを、実際の場所で確かめてください。通路が狭い家では、扉の向きを変えられる製品かどうかも選定の条件になります。

基本4固定の方法によって工事の内容が変わる

据え置き型は、そのまま置いただけでは動かせてしまいます。アンカーで地面や壁に固定する、コンクリートの上に据えるといった方法がありますが、地面を掘る、基礎を作るといった作業になると外構工事の領域です。既存の土間や玄関ポーチに固定する場合も、下地の状態によって方法が変わります。どこまでを自分でやり、どこからを業者に頼むのかを、購入前に整理しておきましょう。

基本5庭木や植え込みと重なる場合は、先に庭側を整える

置きたい場所の上に枝が張り出している、植え込みが広がって通路が狭くなっている、という状態であれば、先に庭側を整えるほうが順序として自然です。枝を透かせば雨だれや落ち葉の影響も減り、植え込みを縮めれば通路の幅が確保できます。設置してから枝を切ろうとすると、本体の上での作業になって手間がかかります。

設置までの4ステップ

製品を選ぶ前に場所を決めるのが、失敗を減らす順番です。

  1. 1

    門から玄関までを実際に歩いて候補を出す

    荷物を持ったつもりで、門から玄関まで歩いてみてください。どこで足を止めるか、どこが目に入るかを確かめると、候補の場所が絞れます。雨の日と夜の様子も確認できるとより確実です。候補が複数あれば、それぞれについて雨がかり、扉の開閉、通路の幅を見ていきます。

  2. 2

    その場所にかかっている枝と植え込みを整える

    候補の場所に枝が張り出している、植え込みが迫っているという場合は、先に庭側を整えます。枝を透かせば落ち葉や雨だれが減り、植え込みを縮めれば通路が広がります。庭木が大きく育ちすぎている場合は、この機会に高さを見直すのもよいでしょう。作業のあとで場所の様子が変わることもあるため、設置場所の最終判断は整えたあとに行います。

  3. 3

    固定の方法を決めてから製品を選ぶ

    置くだけで済ませるのか、アンカーで固定するのか、基礎を作るのかによって、選べる製品も工事の内容も変わります。地面の仕上げがコンクリートなのか、土や砂利なのかも条件になります。地面を掘る、基礎を作るといった作業が必要なら、外構を扱う業者に相談してください。電源が必要な製品を選ぶ場合は、屋外の電源をどう確保するかも先に確認します。

  4. 4

    集合住宅では管理規約を確認する

    マンションやアパートでは、共用部分に物を置くことや、玄関まわりに設備を取り付けることについて規約の定めがあります。避難経路をふさがないことも重要です。個人の判断で設置すると、あとから撤去を求められることがあります。設置を検討する段階で、管理組合や管理会社に確認してください。賃貸の場合は貸主への確認も必要です。

宅配ボックスの設置でやってはいけないこと

NG:通り道から外れた場所に置く

植え込みの陰や建物の裏手など、配達する人の動線から外れた位置では、そもそも使ってもらえないことがあります。設備としての目的を果たせなければ意味がありません。門から玄関までの自然な通り道の途中で、目に入る位置を選んでください。夜間の見えやすさもあわせて考えましょう。

NG:扉の開く向きと空きを確かめずに買う

本体の寸法だけで判断すると、設置後に扉が十分開かない、人が立てない、といった問題が起きます。扉の向きが変えられない製品もあります。購入前に、実際の場所で扉が開いた状態と人が立つ空きを想定して確認してください。通路が狭い家ほど、この確認が効きます。

NG:固定せずに据え置いたまま放置する

固定していない据え置き型は、動かされる心配があります。中身がある状態では重さがありますが、空のときは軽く扱われかねません。アンカーで固定する、重量物と組み合わせるといった対策を検討してください。固定のために地面を掘る、基礎を作るといった作業は外構工事の領域なので、自分でやる範囲を超える場合は業者に相談しましょう。

NG:避難経路や共用部分をふさぐ配置にする

集合住宅の共用廊下や、戸建てでも避難経路にあたる通路に物を置くと、いざというときの妨げになります。集合住宅では管理規約の定めがあり、無断で設置すると撤去を求められることもあります。設置を検討する段階で、管理組合や管理会社、賃貸なら貸主に確認してください。

業者に相談すべきケースと領域の切り分け

宅配ボックスの設置は、庭側の準備と外構工事に分かれます。置き場所にかかる枝を整える、植え込みを縮めて通路を広げる、足元の草を片付けるといった作業は庭業者の領域です。一方、(1)地面を掘って基礎を作る、(2)土間やアプローチを作り替える、(3)門柱や壁に取り付ける、(4)屋外の電源を新設するといった作業は、外構や電気工事を扱う業者の領域になります。工事の区分については庭のリフォームと外構工事の違いにまとめています。屋外の電源にかかわる工事は資格が関わるため、ガーデンライトと配線の注意点もあわせてご確認ください。

庭側の準備としてよくあるのが、アプローチに張り出した枝を落とす作業です。当サイトのレビュー記事作成時の調査では、剪定110番が剪定1本2,890円〜(出張費3,000円別途)、お庭マスターが剪定1本550円〜という掲載値を確認しています。いずれも下限の金額で、木の高さと本数で総額は変わります。通路にかかる木そのものを整理するなら伐採110番、足元の草を片付けるなら草刈り110番(1平米600円〜の掲載料金)、庭全体を年間で見てもらうならsmileガーデン、作業単位で近隣の事業者を比べたいならくらしのマーケットが候補です。

アプローチそのものを作り替える規模になる場合は、複数社から条件をそろえて見積もりを取ることをおすすめします。比べ方は庭工事の相見積もりの取り方、提案された図面の見方は庭の設計図・平面図の読み方にまとめています。関連する内容として庭の照明計画の立て方庭をコンクリート・土間打ちにする判断もご覧ください。地域から探す場合はさいたまの庭業者まとめ千葉の庭業者まとめが便利です。

アプローチまわりの整理から相談できます

通路にかかった枝や広がった植え込みは、剪定で解決できることがほとんどです。無料見積もりで現状を見てもらいましょう。

宅配ボックスの設置に関するよくある質問

Q.宅配ボックスは玄関の前と門のそば、どちらがよいですか?

A.配達する人が迷わず見つけられ、扉を開ける余裕があり、雨がかかりにくい場所であれば、どちらでも構いません。門から玄関までの距離が長い家では門のそばが便利ですが、門のそばは道路から見えやすく、固定の対策がより重要になります。玄関前は雨がかかりにくい反面、通路が狭いと扉の開閉に支障が出ることがあります。実際に歩いて確かめたうえで判断してください。

Q.設置に工事は必要ですか?

A.製品と固定の方法によります。置くだけの使い方であれば工事は要りませんが、動かされないよう固定するにはアンカーなどで留める作業が必要です。地面を掘る、コンクリートの基礎を作るといった作業になると外構工事の領域になります。既存の土間に固定する場合も、下地の状態によって方法が変わるため、購入前に固定の方法まで決めておくと確実です。

Q.設置したい場所に庭木の枝がかかっています。

A.先に枝を整えてから設置するのがおすすめです。設置後に作業しようとすると、本体の上での作業になって手間がかかります。枝を透かしておけば、雨だれや落ち葉が本体にかかる量も減ります。木そのものが大きくなりすぎている場合は、この機会に高さを見直すのもよいでしょう。剪定は庭木1本からでも依頼できます。

Q.賃貸やマンションでも設置できますか?

A.建物の条件と規約によります。集合住宅では、共用部分に物を置くことや玄関まわりに設備を取り付けることについて定めがあり、避難経路をふさがないことも求められます。賃貸の場合は、建物に手を加える工事について貸主の承諾が必要です。設置を検討する段階で、管理組合や管理会社、貸主に確認してください。無断で設置すると撤去を求められることがあります。

関連記事