芝生が部分的に枯れる・はげる|まだらに茶色くなる原因の切り分けをわかりやすく解説

お庭の基礎知識
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「芝生の一部だけが丸く茶色くなっている」「通り道のところだけ芝がはげて土が見えてきた」「全体は青いのに、ところどころまだらに枯れている」といった芝生の部分的な変化は、庭の見た目に直結するため気になりやすい異変です。

芝生の部分的な枯れには、人がよく通る場所の踏みつけ、犬の尿、日陰、水切れ、土の下にある石やコンクリート、刈りすぎ、土の中の虫、病気など、さまざまな原因があると一般に説明されます。原因によって対処が大きく異なるため、枯れた場所の形と位置、広がり方から切り分けていくことが大切です。本記事では、原因の切り分け方、確認の手順、避けるべき対処、そして業者に相談したほうがよい状態を整理します。

枯れた場所の位置と形を見ると、原因の見当が付きやすくなります。

芝生の部分的な枯れで最初に見るべきなのは、どこが、どのような形で枯れているかです。通り道や物を置いていた場所に沿って枯れていれば踏みつけや日光不足、犬が用を足す場所の周辺で丸く枯れていれば尿の影響、建物や塀の影になる場所で薄くなっていれば日陰、散水が届きにくい場所や土が盛り上がった場所で枯れていれば水切れや土の下の障害物が疑われます。一方、枯れた部分の芝が根ごと簡単にめくれる、輪のような模様で広がっていく、短期間で範囲が大きくなる場合は、土の中の虫や病気の可能性があります。病気の見分け方は別の記事で詳しく解説しています。外観だけで原因を断定することは難しいため、本記事は判断の目安としてお読みください。

芝生が部分的に枯れる原因の基礎知識(5つの項目)

芝生の一部が枯れる主な原因を知っておくと、枯れた場所を見たときに見当を付けやすくなります。

基本1人がよく通る場所は、踏みつけで芝が弱りやすくなります

玄関から物置への通り道や、子どもが遊ぶ場所、洗濯物を干すときに立つ場所など、繰り返し踏まれる場所では、芝の葉や茎が傷み、土が固く締まって根が伸びにくくなると一般に説明されます。特に、芝の生育が鈍る冬や、雨で土が柔らかいときに踏まれると傷みやすいとされます。枯れた範囲が通り道の形に沿っている場合は、踏みつけが疑われます。冬の踏みつけについては芝生の秋冬の手入れの記事にまとめています。

基本2犬の尿がかかった場所は、丸く枯れることがあります

犬が繰り返し用を足す場所では、尿の成分によって芝が丸く茶色く枯れ、その外側だけが濃い緑色になることがあると一般に説明されます。枯れた範囲の位置が、犬がよく行く場所と重なっているかを確認してください。用を足した後に水をかけて薄めるといった方法が紹介されることもあります。ペットと庭の過ごし方はペットと庭の安全の記事をご覧ください。

基本3日陰や物を置いていた場所では、日光不足で芝が薄くなります

多くの芝は日当たりを好み、建物や塀、庭木の影になる時間が長い場所では、芝の密度が下がって薄くなりやすいとされます。また、プランターや物置、子どもの遊具、ビニールプールなどを置いていた場所では、日光が遮られて芝が黄色くなったり枯れたりすることがあります。庭木の枝が伸びて影が広がった結果、以前は元気だった場所が薄くなることもあります。

基本4水切れや土の下の石・コンクリートで、一部だけ乾くことがあります

散水が届きにくい場所や、周囲より少し高くなった場所、建物の際などは乾きやすく、夏に部分的に枯れることがあるとされます。また、土の下に石やコンクリートのかけら、以前の工事の残りなどが埋まっている場所では、土の層が薄くなって根が張れず、そこだけ乾いて枯れやすくなるともいわれます。毎年同じ場所が夏に枯れる場合は、土の下の状態を確認すると原因が分かることがあります。

基本5刈りすぎや土の中の虫、病気で枯れることもあります

芝刈りで低く刈りすぎたり、地面の凹凸で一部だけ深く削れたりすると、その部分が茶色くなることがあると一般に説明されます。また、コガネムシの幼虫などが土の中で根を食べると、芝が根ごと簡単にめくれるように枯れることがあるとされます。輪のような模様や斑点を伴って広がる場合は、病気の可能性もあります。病気の見分け方は芝生の病気の記事で詳しく解説しています。

芝生の一部が枯れているときの確認の手順(4つの手順)

枯れた場所の様子を、位置・芝の状態・土の状態の順に確認します。

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    枯れた場所の位置と形を、写真で記録します

    枯れた部分を近くから撮った写真と、庭全体のどこにあるかが分かる写真を撮り、日付を残します。通り道に沿っているか、丸い形か、建物や木の影になる場所か、散水が届きにくい場所かを見ます。日を置いて同じ場所を撮り比べると、広がっているかどうかが分かり、原因を切り分ける手がかりになります。

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    枯れた芝を軽く引き、根の状態を確認します

    枯れた部分の芝を指でつまんで軽く引いてみます。根がしっかり張っていて抜けにくい場合と、根が切れていて芝が簡単にめくれる場合とでは、疑われる原因が異なります。簡単にめくれる場合は、めくれた下の土に白っぽい幼虫がいないかを見てください。虫を見つけても素手で触らず、手袋を着けて確認し、作業の後は手を洗ってください。

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    土の硬さと乾き具合、土の下の障害物を確認します

    枯れた部分と、元気な部分の土を比べ、硬く締まっていないか、極端に乾いていないかを確かめます。移植ごてなどで少し掘ってみて、浅いところに石やコンクリート、固い層がないかを見ると、毎年同じ場所が枯れる原因が分かることがあります。掘った場所は元の土を戻し、周囲となじませてください。

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    原因の見当を付けて対処し、変わらなければ相談します

    踏みつけが原因であれば通り道に飛び石を置く、日陰が原因であれば物を移動する、水切れであれば散水の仕方を見直すなど、見当を付けた原因に合わせて対処します。対処しても枯れが広がり続ける場合や、虫や病気が疑われる場合、広い範囲で枯れている場合は、芝生の手入れを扱う業者に相談してください。記録した写真があると状況を伝えやすくなります。

芝生の部分的な枯れで避けるべき行動

原因が分からないまま、肥料を多く与えることは避けます

芝が枯れると肥料不足を疑いがちですが、原因が踏みつけや水切れ、虫や病気である場合、肥料を与えても回復しないことがあります。かえって、肥料を一度に多く与えると根を傷めることがあるとされます。肥料は芝の生育期に、製品ラベルの用法・用量を確認して与えるのが基本です。まず原因を切り分けてから判断してください。

薬剤を使う前に、原因と製品ラベルを確認します

虫や病気を疑って薬剤を使う場合は、原因がその薬剤の対象かどうかを確かめ、製品ラベルに記載された適用・用法を確認してください。対象と異なる薬剤を使っても効果は期待できず、芝や周囲の植物に影響が出ることもあります。子どもやペットが芝生で過ごす家庭では、使用後の立ち入りについてもラベルを確認してください。万一、薬剤に触れたり口に入ったりした場合は、医療機関に相談してください。

弱った部分を低く刈り込むことは避けます

枯れた部分の見た目を整えようと、周囲より低く刈り込むと、芝がさらに弱って回復が遅れることがあるとされます。芝刈りは周囲と同じ高さを保ち、地面の凹凸で一部だけ深く刈れていないかも確認してください。刈り高の考え方は芝生の手入れの基本の記事をご覧ください。

芝の生育が止まる時期に、張り替えや補修を急ぐことは避けます

枯れた部分を早く直したくなりますが、芝の生育が止まる時期に張り替えや種まきをしても、根付きにくいとされます。補修や張り替えは、芝の種類に合った生育期に行うのが一般的です。時期が合わない場合は、原因への対処を先に行い、適した時期を待ってから補修を検討してください。

業者に相談したほうがよいケースと依頼の考え方

枯れた範囲が短期間で広がっている、芝が根ごと簡単にめくれる、輪のような模様や斑点を伴う、対処しても毎年同じ場所が枯れる、庭全体の多くの部分で枯れている。このような場合は、芝の表面だけの問題ではなく土の中の虫や病気、土の下の状態が関わっている可能性があるため、芝生の手入れを扱う業者に確認を依頼してください。判断の結果、土をほぐす、土を入れ替える、部分的に張り替える、経過を見るといった方向性が示されます。原因がはっきりしていて範囲が限られている場合は、急いで業者に依頼する必要は通常ありません。

相談するときは、芝の種類、枯れた場所の位置と形、いつ気づいたか、広がり方、最近の芝刈り・肥料・薬剤の使用、犬の利用や物の置き場所を伝えると、原因の見当が付きやすくなります。費用は、芝生の広さや必要な作業の内容によって変わるため、現地を確認してもらったうえで、作業ごとの費用を見積もりで確認してください。張り替えを含めて検討する場合は、部分補修と全面の張り替えの両方について説明を受けると判断しやすくなります。

病気が疑われる場合は芝生の病気の見分け方、日ごろの芝刈りや水やりは芝生の手入れの基本、補修や張り替えを検討する場合は芝生の張り替えの基礎知識、枯れた部分に雑草が増えてきた場合は芝生に雑草が増える、犬と庭の過ごし方はペットと庭の安全の基礎知識をご覧ください。

枯れが広がる場合や原因が分からない場合は、早めの点検をおすすめします

芝生の部分的な枯れは、踏みつけや日陰が原因のこともあれば、土の中の虫や病気が原因のこともあります。範囲が広がる場合は、早めの点検をおすすめします。現地調査・見積もり無料のサービスを利用すると、金額を確認してから判断できます。

芝生の部分的な枯れ・はげのよくある質問

Q.芝生の一部が丸く茶色くなりました。原因は何でしょうか?

A.丸い形の枯れには、犬の尿、プランターなど物を置いていた跡、土の中の虫、病気などさまざまな原因が考えられます。犬がよく行く場所や物を置いていた場所と重なる場合は、それが原因であることが多いとされます。心当たりがなく、枯れた範囲が輪のように広がっていく場合は、病気の可能性もあります。写真で広がり方を記録し、変化が続く場合は業者に相談してください。

Q.芝が根ごと簡単にめくれます。どうしてでしょうか?

A.芝の根が切れていると、枯れた部分が簡単にめくれることがあります。原因の一つとして、コガネムシの幼虫などが土の中で根を食べていることが挙げられると一般に説明されます。めくれた下の土に白っぽい幼虫がいないか、手袋を着けて確認してください。虫が見つかり、範囲が広い場合は、薬剤の使用も含めて業者に相談すると判断しやすくなります。

Q.毎年夏になると同じ場所だけ枯れます。なぜですか?

A.散水が届きにくい場所や、周囲より高くなった場所、建物の際などは乾きやすく、夏に枯れやすいとされます。また、土の下に石やコンクリートのかけらが埋まっていて土の層が薄い場合も、同じ場所が繰り返し枯れることがあります。少し掘って土の下を確認すると、原因が分かることがあります。障害物が広い範囲にある場合は、業者に相談してください。

Q.はげた部分は自然に元に戻りますか?

A.芝の種類によっては、周囲の芝が横に伸びて、はげた部分を少しずつ覆うことがあるとされます。ただし、踏みつけや日陰などの原因が残っていると、元に戻りにくくなります。まず原因を取り除き、芝の生育期に様子を見てください。範囲が広い場合や回復が見られない場合は、生育期に部分的な張り替えを検討する方法もあります。

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