カーポート・駐車場まわりの植栽|落ち葉・樹液・根上がりを避ける考え方

お庭の基礎知識
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駐車場の脇に木を植えたい。カーポートの柱まわりが土のままで雑草が気になる。逆に、植えた木のせいで車が汚れて困っている。駐車場まわりの植栽は、庭の中でも「車」という高価で傷つきやすいものが常に置かれている場所という点で、ほかの場所とは考え方が変わります。落ち葉や樹液で塗装が汚れる、根が舗装を持ち上げる、枝が出入りの視界を遮る、といった問題は、植えてから何年もたってから表に出ます。

本記事では、カーポート・駐車場まわりの植栽で起きやすい問題と、それを避ける考え方を整理します。車に落ちるものの傾向、根上がり、視界と防犯、隣地への越境、舗装との際の雑草、排水と水はけ、それでも植えるなら何をどう選ぶか、業者に頼む判断までを一般知識としてまとめました。樹種ごとの性質は地域や個体によって異なるため、園芸店や造園業者に「駐車場の脇に植える」と伝えて確認することを前提としてお読みください。

結論:車の真上に枝を伸ばさない。根が舗装に届く木を避け、植えるなら低木と地被で「落ちない・持ち上げない」構成に

駐車場まわりの植栽で起きる問題は、大きく三つです。第一に「車に落ちるもの」——落ち葉、花がら、実、樹液、そして枝に止まる鳥のふんです。落葉樹は秋にまとまった量の葉を落とし、花の多い木は花がらを、樹液の出やすい木や樹液を吸う虫が多くつく木は、車の塗装に落ちる粘り気のあるものを生じるとされます。樹種ごとの傾向は一般論として知られていますが、同じ樹種でも地域や個体で差があるため、断定はできません。確実な回避策は、車を止める位置の真上に枝が来ない配置にすることです。第二に「根上がり」——根が浅く広く伸びる木は、舗装の下に入り込んでコンクリートやアスファルトを持ち上げます。段差はつまずきや車の傷の原因になり、太い根を切ると木が倒れやすくなるため、あとから直すのが難しい問題です。第三に「視界・防犯・越境」——出入りの見通しを枝が遮ると事故につながり、茂った植え込みは車上荒らしの隠れ場所にもなり、道路や隣地へ伸びた枝は越境の問題になります。これらを踏まえると、駐車場まわりに植えるなら、高木ではなく低木とグランドカバーで「落ちるものが少なく、根が舗装に届かない」構成にするのが基本です。舗装と植栽の際は雑草が生えやすいので、隙間を埋める処置とあわせて考え、雨水が舗装から植栽側へ流れ込む勾配と排水の行き先も確認しておきます。

駐車場まわりの植栽で押さえておきたい5つのこと

問題は「植えたとき」ではなく「木が育ってから」表に出ます。先に起きうることを知っておきましょう。

基本1車に落ちるもの——落ち葉・花がら・樹液・鳥のふんの傾向

車の塗装や窓を汚すものは、落ち葉だけではありません。花の多い木は花がらや花粉を落とし、実のなる木は熟した実が落ちて潰れます。樹液そのものが出やすい木や、樹液を吸う虫が多くつく木の下では、粘り気のある液が車に落ちて、放置すると塗装に跡が残るとされます。枝は鳥の止まり場になるため、木の真下はふんが落ちる場所にもなります。落ち葉が少ないとされる常緑樹でも、葉は一年を通して入れ替わるため、まったく落ちないわけではありません。樹種ごとの傾向は一般論として知られていますが、地域や個体差があるため、「この木なら大丈夫」と断定せず、車の真上に枝が来ない配置を優先するのが確実です。車に落ちたものは放置せず早めに洗い流すのが、塗装を守る基本とされます。

基本2根はコンクリートを持ち上げる——根上がりは「あとから直せない」問題

多くの庭木の根は、深くではなく浅く広く伸びるとされます。舗装の下は乾きにくく、根にとって条件のよい場所になりやすいため、駐車場のコンクリートやアスファルトの下に根が入り込み、年数がたつと表面を持ち上げます。段差はつまずきや車の底を打つ原因になり、ひび割れから雑草も生えます。困るのは、対処が難しいことです。太い根を切ると木の支えが失われて倒れやすくなり、舗装を直しても根が残っていれば再び持ち上がります。植える前に樹種と位置を選ぶことが最大の予防策で、すでに起きている場合の考え方は当サイトの庭木の根上がりと舗装への影響の記事にまとめています。カーポートの柱の基礎や、排水の配管に根が及ぶこともあります。

基本3視界と防犯——出入りの見通しを枝でふさがない

駐車場からの出入りでは、歩行者や自転車、対向車を確認する視界が要ります。門柱の脇や道路際の植栽が育って枝が張り出すと、運転席から左右が見えにくくなり、事故の原因になります。子どもの背丈で隠れる高さの植え込みは特に注意が必要です。また、車のまわりの茂った植え込みは、外から車が見えにくくなるため、車上荒らしや侵入の隠れ場所にもなるとされます。駐車場まわりの植栽は「低く、透けて、道路からも家からも車が見える」状態を保つのが基本で、防犯の考え方は当サイトの庭の防犯対策の基本の記事も参考になります。夜間の出入りには、足元と車のまわりを照らす明かりも要ります。

基本4隣地と道路への越境——駐車場は敷地の端にあることが多い

駐車場は道路に面し、隣地との境界に近い場所にあるのが普通です。そこに植えた木は、育つにつれて枝が道路や隣地へ張り出しやすく、越境の問題になります。道路側へ張り出した枝は通行の妨げになり、隣地側へ伸びた枝や落ちた葉は、隣家の車や敷地を汚す原因にもなります。境界の位置そのものがはっきりしない場合は、土地家屋調査士などの専門家の領域で、庭業者が判断することではありません。越境の考え方と対処の順序は当サイトの隣家への枝の越境と対処の基本にまとめています。植えるなら、将来の枝張りを見込んで境界から十分に離し、越境しない大きさで維持できる種類を選びます。

基本5舗装との際の雑草、排水と水はけ

舗装と植栽の間の際は、雑草がもっとも生えやすい場所のひとつです。舗装の縁に沿った隙間や、コンクリートのひび割れに土がたまり、そこから草が伸びます。植栽側を土のままにしておくと、際の草取りが毎年の負担になります。防草の処置や地面を覆う植物で隙間をなくす考え方は、当サイトの縁石・飛び石まわりの雑草対策の記事で解説しています。あわせて、舗装は雨水を通さないため、雨が植栽側へ流れる勾配になっていると、植え込みが常に湿って根腐れや蚊の発生につながります。逆に、植栽側の土が舗装へ流れ出すと汚れの原因になります。水の流れる方向と排水の行き先を、植える前に確認しておきましょう。

駐車場まわりの植栽を考える4ステップ

「何を植えるか」の前に、「どこに車が止まり、どこに枝と根が来るか」を考えます。

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    車の位置と動線、枝と根が届く範囲を図に描く

    駐車場の平面を簡単に描き、車を止める位置、ドアを開ける範囲、出入りのときに運転席から見る方向、歩く動線を書き込みます。次に、既存の木や植えたい木の将来の枝張りと根の広がりを、苗の大きさではなく育ったあとの大きさで丸く描きます。丸が車の上や舗装の上にかかるなら、その位置に高木は向きません。隣地と道路の境界も書き込み、枝が越えないかを確認します。図に描くだけで、問題になりそうな組み合わせが見えてきます。植栽の配置の考え方は、当サイトの植栽の配置計画の立て方の記事も参考になります。

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    既存の木を見直す——落ちるもの・根・視界の三点で判断する

    すでに木がある場合は、車に落ちるものが多いか、根が舗装を持ち上げていないか、出入りの視界を遮っていないか、の三点で見直します。枝が車の上にかかっているなら、剪定で車の上から枝を外すのが第一の対処です。根上がりが始まっているなら、舗装側での対処と木側の対処のどちらが現実的かを専門家に見てもらいます。視界を遮っている植え込みは、低く刈り込むか、透かします。どうにも合わない木は、伐採して植え替える判断もあります。切り株を残すと再生や虫のすみかになるため、伐採と抜根のどちらまで行うかもあわせて決めます。

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    植えるなら低木とグランドカバーを中心に、境界と舗装から離す

    新しく植えるなら、車の上に枝が来ない高さで維持できる低木と、地面を覆うグランドカバーを中心に構成します。落ち葉や花がらが少ないとされる種類、根が浅く広がりすぎない種類を園芸店などで相談して選び、樹種ごとの性質は地域や個体で異なることを前提に、育ったあとの大きさを確認しておきます。植える位置は舗装の縁と境界から離し、根が舗装の下へ向かいにくいよう、植栽帯に十分な土の幅を確保します。グランドカバーの選び方は当サイトのグランドカバープランツの選び方に、落ち葉の少ない木の条件は落ち葉が少ない庭木の選び方にまとめています。

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    際の雑草と排水を仕上げ、定期的に点検する

    植栽帯と舗装の際は、防草の処置や縁材で隙間をなくし、雑草の出る場所を減らします。雨水が植栽側へ流れ込みすぎていないか、逆に土が舗装へ流れていないかを、雨のあとに確認します。植えたあとは、枝が車の上や境界へ向かっていないか、根が舗装の縁を持ち上げ始めていないか、視界が保たれているかを定期的に点検し、早いうちに剪定で抑えます。樹液や鳥のふんが車に落ちたときは、放置せず早めに洗い流すのが塗装を守る基本とされます。手が回らない場合は、剪定と際の草取りをまとめて業者に頼む形にすると続けやすくなります。

駐車場まわりの植栽でやってはいけないこと

NG:車の真上に枝が来る位置に木を植える

苗のうちは小さくても、育てば枝は車の上に広がります。落ち葉や樹液、鳥のふんは木の真下に集中して落ちるため、車を止める位置の真上に枝が来る配置は避けるのが原則です。「落ち葉の少ない木だから」と油断せず、将来の枝張りを見込んで位置を決めましょう。

NG:舗装のすぐ脇に根の広がる木を植える

舗装の下は根にとって条件のよい場所になりやすく、年数がたつとコンクリートを持ち上げます。起きてから太い根を切ると木が倒れやすくなり、舗装を直しても再発します。植える前に樹種と位置を選ぶことが唯一の確実な予防策で、舗装の縁からは十分に離してください。

NG:根上がりした舗装の上にモルタルを盛って平らにする

表面だけを盛って段差を消しても、根は伸び続けるため再び持ち上がり、盛った部分が割れて危険な段差になります。根上がりは原因の木と舗装の両方を見て対処する必要があり、舗装のやり直しや根の処置は施工業者や造園の専門家の領域です。

NG:越境した枝を無断で切る・切らせる

自分の木の枝が隣地へ伸びたなら、指摘される前に自分の側で手入れするのが原則です。逆に隣地の木の枝が自分の駐車場にかかっている場合も、無断で切ることは避け、まず所有者に状況を伝えて相談します。境界の位置に争いがある場合は、土地家屋調査士や弁護士の領域で、自己判断で進めてはいけません。

業者に相談すべきケースと領域の切り分け

駐車場まわりの植栽は、(1)車の上にかかった高い枝の剪定、(2)根上がりが始まった舗装と木の処置、(3)合わない木の伐採・抜根と植え替え、(4)舗装のやり直しや際の防草処置、(5)排水の勾配や排水先の改善——といった場面で業者の領域になります。剪定・伐採・植栽は造園や剪定の業者、舗装や排水の工事は外構の施工業者が窓口で、両方にまたがる場合は、工事の区分を庭のリフォームと外構工事の違いで確認してから相談すると話が早くなります。境界の位置に関わる判断は土地家屋調査士や弁護士の領域で、庭業者に判断を求めるものではありません。

当サイトのレビュー記事作成時の調査では、剪定110番が剪定1本2,890円〜(出張費3,000円別途)、お庭マスターが剪定1本550円〜という掲載値を確認しています。いずれも下限の金額で、木の高さと本数で総額は変わります。合わない木を根ごと処分するなら伐採110番、際の草をまとめて片付けるなら草刈り110番(1平米600円〜の掲載料金)、庭全体を年間で見てもらうならsmileガーデン、作業単位で近隣の事業者を比べたいならくらしのマーケットが候補です。「車の上に枝がかからないようにしたい」「根が舗装を持ち上げ始めている」と状況を具体的に伝えると、剪定で済むのか、伐採や舗装の工事が要るのかの見立てを受けやすくなります。

関連する内容として、根上がりの対処は庭木の根上がりと舗装への影響、越境は隣家への枝の越境と対処の基本、際の雑草は縁石・飛び石まわりの雑草対策、地被植物の選び方はグランドカバープランツの選び方、落ち葉の少ない木の条件は落ち葉が少ない庭木の選び方、見通しと防犯は庭の防犯対策の基本、水の流れは庭の水はけ改善の考え方で解説しています。地域から探す場合は大阪の庭業者まとめ横浜の庭業者まとめが便利です。

車の上にかかる枝の整理から相談できます

落ち葉や樹液の悩みは、枝を車の上から外すだけで軽くなることがあります。無料見積もりで現状を見てもらいましょう。

駐車場まわりの植栽に関するよくある質問

Q.駐車場の脇にシンボルツリーを植えたいのですが、避けた方がよいですか?

A.一概に避ける必要はありませんが、育ったあとの枝が車の上にかからない位置と、根が舗装の下へ向かいにくい土の幅を確保できるかが条件です。落ち葉や花がら、樹液が多いとされる種類は車の近くには向きません。樹種ごとの傾向は地域や個体で異なるため、園芸店や造園業者に「駐車場の脇に植える」と伝えて相談し、育ったあとの大きさを確認してから決めてください。

Q.木の樹液や鳥のふんが車に落ちて困っています。木を切るしかありませんか?

A.まず、車の上にかかっている枝を剪定で外すことを検討してください。枝が車の上からなくなるだけで、落ちるものは大きく減ります。車を止める位置を少しずらせるなら、それも有効です。剪定で対処しきれないほど大きい木や、毎年繰り返し困る場合は、伐採して低木に植え替える判断もあります。車に落ちたものは放置せず早めに洗い流すのが塗装を守る基本とされます。

Q.駐車場のコンクリートが木の根で持ち上がってきました。根を切ってもよいですか?

A.太い根を切ると木の支えが失われ、倒れやすくなるため、自己判断で切るのは避けてください。どの木の根かを確認したうえで、舗装側での対処と木側の対処のどちらが現実的かを、造園の専門家や施工業者に見てもらうのが基本です。段差はつまずきの原因になるので、対処が決まるまでの間は目立つ表示をするなどして安全を確保しておきましょう。

Q.舗装と植え込みの際から雑草が生えてきます。どうすればよいですか?

A.際は土がたまりやすく、雑草にとって好条件の場所です。根から抜いたうえで、隙間を埋める、防草シートと縁材で覆う、グランドカバーで地面を覆うといった予防策を組み合わせます。除草剤を使う場合は、使える場所と使い方を製品ラベルで必ず確認してください。詳しい手順は当サイトの縁石・飛び石まわりの雑草対策の記事にまとめています。

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