室外機まわりの植栽と注意点|植えてよい距離と避けたい配置

お庭の基礎知識
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室外機は、庭の中で置き場所を選びにくい設備です。建物のすぐ脇や、家の裏手の狭い通路に据えられていることが多く、その周囲がちょうど植栽のスペースと重なります。見た目が気になるからと目隠しの木を植えたり、空いているからと植え込みを広げたりしているうちに、室外機が緑に囲まれてしまうことがあります。

ところが、室外機は空気を吸い込み、熱を風として吐き出すことで働く機器です。そのまわりを植物でふさぐと、機器にも植物にも良くない状態が生まれます。本記事では、室外機まわりの植栽で押さえておきたい考え方と、すでに茂ってしまった場合の手入れの手順を整理します。

結論:吸込口と吹出口の前をふさがない。必要な空きは機器ごとに違うので取扱説明書で確認する

室外機まわりの植栽で守るべき原則はひとつで、空気の通り道をふさがないことです。室外機は背面や側面から空気を吸い込み、前面から風を吐き出します。この面の前に植え込みや壁があると、吐き出した空気をそのまま吸い直す状態になり、機器の働きが落ちます。どれだけの空きが必要かは機種によって異なるため、必ず取扱説明書や本体の表示で確認してください。この記事で数値の目安を示すことはできません。次に注意したいのが落ち葉とつるです。落葉する木が近くにあると、葉が吸込口に張り付き、内部にたまります。つる性の植物は、放っておくと機器そのものに巻き付きます。植物側にも影響があり、吹出口の正面に植えた植物は、繰り返し風に当たることで傷むことがあります。目隠しをしたい場合は、機器を囲うのではなく、少し離した位置に低めの植栽やフェンスを置き、前面と点検のための空きを残す形にします。すでに茂っている場合は、いきなり強く切るのではなく、まず風の通り道にかかっている枝から外していきましょう。

室外機まわりの植栽で知っておきたい5つのこと

設備と植物は、それぞれ別の理由でお互いに影響します。両方の視点で見ておくと判断しやすくなります。

基本1室外機は空気の出入りで働いている

室外機は、周囲の空気を取り込み、熱を移したうえで風として吐き出しています。この流れが妨げられると、本来の働きができなくなります。前面をふさぐ、周囲を密に囲う、上に物を置くといった状態は、いずれも空気の流れを乱します。必要な空きの大きさは機種によって異なるので、取扱説明書や本体の表示を確認してください。庭の都合だけで置き場所や周囲の造作を決めないことが大切です。

基本2落ち葉は吸込口に張り付き、内部にたまる

近くに落葉する木があると、風で舞った葉が吸込口に吸い寄せられます。表面に張り付いた葉は空気の通りを妨げ、細かい葉やごみは内部にたまります。落葉期には、室外機のまわりを見て回る習慣をつけましょう。掃除は電源を切った状態で、外側から取り除ける範囲にとどめ、内部に手を入れる作業や分解は行わないでください。落葉そのものを減らしたい場合は、樹種の選び方も関わってきます。

基本3つる性植物は機器に巻き付く

つる性の植物は、支えになるものがあれば伸びていきます。フェンスや壁を緑化するつもりで植えたものが、室外機や配管に届いて巻き付くことがあります。巻き付いた状態は、空気の通りを妨げるだけでなく、外すときに配管を傷める心配もあります。植える前に、覆ってよい範囲を決めておき、その外に出た分は季節ごとに切り戻す運用にしてください。

基本4吹出口の前の植物は風で傷むことがある

室外機の前面からは、季節によって温度の違う風が繰り返し吹き出します。その正面に植物を置くと、風が当たり続ける状態になり、葉が傷んだり乾いたりすることがあります。植物の側から見ても、吹出口の正面は良い環境ではありません。植えるなら風の当たらない位置を選び、鉢を置く場合も正面は避けてください。

基本5室外機のまわりには、点検や修理のための空きも要る

設備には、点検や修理、いずれ来る交換の場面があります。周囲を植え込みで囲ってしまうと、作業のたびに植物を掘り上げたり、切ったりすることになります。人が入って作業できる空きを残しておくことは、機器のためだけでなく、庭を長く維持するうえでも合理的です。庭全体の配置を考えるときは、建物の設備や排水桝の位置も含めて余裕を取りましょう。

室外機まわりを整えるときの4ステップ

すでに茂っている場合も、これから植える場合も、確認する順番は同じです。

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    取扱説明書で必要な空きを確認する

    まず、機器の側の条件を押さえます。取扱説明書や本体の表示に、周囲にどれだけの空きが必要かが示されています。前面、背面、側面、上部で条件が違うことがあります。ここを確認せずに植栽や囲いを計画すると、後から作り直すことになります。書類が手元にない場合は、機種名から製造元の情報を確認してください。

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    今かかっている枝と葉を外す

    空きが足りていない場合は、風の通り道にかかっている枝から外していきます。木そのものを切り倒す必要はなく、多くの場合は枝を間引くことで解決します。つるが機器に巻き付いている場合は、無理に引っ張らず、根元側から切ってから外してください。作業は電源を切った状態で行い、機器の表面や配管に負担をかけないよう注意します。

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    落ち葉が入り込む経路を減らす

    枝を外しても、風で運ばれてくる落ち葉は残ります。落葉期に定期的に見て回るほか、上から落ちてくる量を減らすために周囲の木を整える方法もあります。落葉の少ない樹種を選ぶ、機器の近くに落葉する木を植えないといった対応も、長い目では効きます。掃除は外側から取り除ける範囲にとどめ、内部の清掃は専門の業者に相談してください。

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    目隠しは「囲う」のではなく「離して置く」

    見た目を整えたい場合は、機器を囲う形ではなく、少し離した位置に低めの植栽やフェンスを置く形にします。前面の空きと、点検のために人が入れる空きを残すことが条件です。ルーバー状のカバーを使う場合も、空気の通りを妨げない製品かどうかを確認してください。植栽で隠す場合は、成長したときの大きさを見込んで位置を決めます。

室外機まわりでやってはいけないこと

NG:前面をふさぐように植え込みや囲いを作る

吹き出した風を再び吸い込む状態になり、機器の働きが落ちます。見た目を整えるつもりの造作が、性能を下げる原因になります。必要な空きは機種によって違うため、取扱説明書を確認したうえで、前面には必ず余裕を残してください。

NG:つる性植物を室外機のそばで自由に伸ばす

つるは支えになるものがあれば伸び続け、機器や配管に巻き付きます。外すときに配管を傷めることもあります。植える前に覆ってよい範囲を決め、その外に出た分は季節ごとに切り戻す運用にしてください。壁面を緑化する場合も、設備のまわりは対象から外します。

NG:電源を入れたまま、内部に手を入れて掃除する

室外機には回転する部分があり、電源が入った状態で内部に手を入れるのは危険です。掃除は電源を切ったうえで、外側から取り除ける範囲にとどめてください。分解を伴う清掃や内部の作業は、専門の業者の領域です。庭仕事の延長で無理に進めないようにしましょう。

NG:点検・交換のための空きを考えずに植える

設備はいつか点検や交換の場面を迎えます。周囲を植え込みで囲うと、そのたびに植物を切ったり掘り上げたりすることになります。植えるときは、成長後の大きさと、人が作業できる空きの両方を見込んでください。庭全体の配置を決めるときも、設備の位置を先に押さえておくと後戻りが減ります。

業者に相談すべきケースと領域の切り分け

室外機まわりの作業は、植物側と機器側で相談先が分かれます。枝を透かす、つるを整理する、植え込みを刈り込む、周囲の草を片付けるといった作業は庭業者の領域です。一方、(1)室外機内部の清掃、(2)配管や電源にかかわる作業、(3)機器の移設や交換は、空調や電気を扱う専門の業者の領域になります。庭の作業のついでに設備へ手を入れることは避けてください。

庭側の作業としては、室外機の上や周囲に張り出した枝を落として空気の通りを確保する、落葉する木を透かして落ちる葉の量を減らす、といった依頼が中心になります。当サイトのレビュー記事作成時の調査では、剪定110番が剪定1本2,890円〜(出張費3,000円別途)、お庭マスターが剪定1本550円〜という掲載値を確認しています。いずれも下限の金額で、木の高さと本数で総額は変わります。大きくなりすぎた木の処理は伐採110番、機器のまわりの草を片付けるなら草刈り110番(1平米600円〜の掲載料金)、庭全体を年間で見てもらうならsmileガーデン、作業単位で近隣の事業者を比べたいならくらしのマーケットが候補です。

依頼のときは、室外機のそばでの作業になることを事前に伝えておくと、機器に触れない範囲で進めてもらいやすくなります。関連する内容は植栽の配置計画の立て方つる性植物のフェンス活用落ち葉が少ない庭木の選び方狭い庭のレイアウトの考え方もあわせてご覧ください。地域から探す場合は東京の庭業者まとめ大阪の庭業者まとめが便利です。

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室外機まわりの植栽に関するよくある質問

Q.室外機のまわりは、どのくらい空けておけばよいですか?

A.必要な空きは機種によって異なるため、一律の目安をお伝えすることはできません。取扱説明書や本体の表示に、前面・背面・側面・上部それぞれの条件が示されていますので、必ずそちらを確認してください。書類が手元にない場合は、機種名から製造元の情報を調べられます。植栽や囲いを計画するときは、この条件を先に押さえてから配置を決めるのが確実です。

Q.室外機を植え込みで隠したいのですが、問題ありますか?

A.囲ってしまう形は避けてください。とくに風を吐き出す前面をふさぐと、吐き出した空気を吸い直す状態になり、機器の働きが落ちます。隠したい場合は、少し離した位置に低めの植栽やフェンスを置き、前面の空きと、点検のために人が入れる空きを残す形にしてください。植栽は成長したときの大きさを見込んで位置を決めます。

Q.室外機に落ち葉が張り付いています。掃除してよいですか?

A.電源を切ったうえで、外側から手やブラシで取り除ける範囲であれば問題ありません。ただし、内部に手を入れる、分解する、水をかけるといった作業は避けてください。内部の清掃や不具合が疑われる場合は、空調を扱う専門の業者に相談してください。落ち葉が繰り返し入る場合は、周囲の木を整えて落ちる量そのものを減らす方法もあります。

Q.室外機の前に鉢を置いても大丈夫ですか?

A.前面は風の出口なので、置かないほうがよい場所です。空気の通りを妨げるだけでなく、鉢の植物も繰り返し風に当たって傷むことがあります。どうしても置く場所が限られる場合は、前面を避け、機器の側面や離れた位置を選んでください。夏の鉢の置き場所については、当サイトの観葉植物を屋外に出すときの注意の記事も参考になります。

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