庭木の葉に穴があく・葉が食べられている|虫・ナメクジ・病気の見分け方をわかりやすく解説
- 葉の穴
- 食害
- 毛虫
- 庭木の異変
「ツバキの葉がいつの間にか縁から食べられている」「葉に小さな丸い穴がたくさんあいている」「朝になると新しい葉がかじられていて、銀色に光る筋が残っている」といった葉の穴は、何が起きているのか分かりにくく、虫が増えるのではないかと心配になる異変です。
まずご理解いただきたいのは、葉の穴は、虫やナメクジに食べられた跡のこともあれば、病気で葉の一部が枯れて抜け落ちた跡のこともあると一般に説明されるということです。穴の形、葉の縁か内側か、まわりに虫の姿やふん、ぬめりの跡があるかを見ることで、原因の見当を付けやすくなります。また、毛虫の中には、触れると皮膚に症状が出るものがいるため、確認の際は素手で触れないことが大切です。本記事では、穴の見分け方、確認の手順、そして業者に相談したほうがよい状態を整理します。
素手で触れずに、穴の形と葉の裏・まわりの様子を確認してください。原因によって対応が異なります。
葉の穴で見るべきなのは、穴の数よりも穴の形と、葉のまわりに残っている手がかりです。葉の縁から大きく食べられ、葉の裏や枝に虫やふんがある場合は、毛虫やイモムシなどの食害が疑われます。小さな丸い穴が多数あいている場合はハムシなどの甲虫、夜のうちにかじられて銀色に光る筋が残っている場合はナメクジやカタツムリが疑われます。一方、穴のまわりが茶色や黒に縁取られている、斑点が先に出てから穴になった場合は、病気で葉の一部が抜け落ちたことも考えられます。毛虫が群がっている場合や、木が大きく手の届かない範囲に広がっている場合は、無理に自分で取り除かず業者に相談することをおすすめします。外観だけで虫や病気の種類を断定することは難しいため、本記事は判断の目安としてお読みください。
葉の穴と食害の基礎知識(5つの項目)
穴のあき方にはそれぞれ傾向があるとされます。原因ごとの特徴を理解しておくと、確認がしやすくなります。
基本1毛虫やイモムシは、葉の縁から大きく食べ進むことが多くあります
チョウやガの幼虫である毛虫やイモムシは、葉の縁からかじり取るように食べ進み、短い期間で葉が大きく欠けたり、葉脈だけが残ったりすることがあると一般に説明されます。葉の裏や枝に幼虫が集まっている、根元や葉の上に黒っぽい粒状のふんが落ちている、といった手がかりを伴うことが多いとされます。ツバキやサザンカなどに付くチャドクガのように、触れると皮膚に症状が出る毛虫もいるため注意が必要です。
基本2小さな丸い穴が多数ある場合は、ハムシなどの甲虫が疑われます
ハムシと呼ばれる小さな甲虫やその幼虫は、葉の表面に小さな穴を多数あけたり、葉の表面だけを削るように食べて網目状に透けた跡を残したりすることがあるとされます。成虫は人の気配で落ちたり飛んだりするため、姿を見つけにくいこともあります。新しく柔らかい葉に被害が集中しやすいともいわれます。
基本3夜のうちに葉がかじられる場合は、ナメクジやカタツムリが疑われます
ナメクジやカタツムリは、湿り気の多い夜や雨の日に活動し、地面に近い葉や柔らかい新芽をかじることがあると一般に説明されます。食べられた葉や、その近くの地面・鉢・壁に、乾くと銀色に光るぬめりの跡が残っていることが手がかりになります。日中は鉢の下や石の下、落ち葉の下などの湿った場所に隠れていることが多いとされます。
基本4病気で葉の一部が枯れ、穴があいたように見えることもあります
葉に斑点が出る病気の中には、斑点の部分が枯れて抜け落ち、穴があいたように見えるものがあるとされます。この場合、穴のまわりが茶色や黒っぽく縁取られている、穴があく前に同じ大きさの斑点が葉に出ていた、といった特徴が見られることがあります。虫の姿やふんがなく、斑点と穴が混在している場合は、病気の可能性も考えて確認してください。
基本5葉を切り取る・丸めて巣にするなど、虫によって跡の形が異なります
葉の縁を丸く切り取って持ち去るハチの仲間や、葉を巻いたり綴り合わせたりして中で幼虫が育つ虫など、葉の穴や欠けの形は虫によってさまざまだとされます。葉の内部を食べ進んで白い筋のような跡を残す虫もいます。跡の形を写真に残しておくと、業者に相談するときの手がかりになります。葉が丸まっている場合の見方は、庭木の葉が丸まる・縮れる記事にまとめています。
葉の穴に気づいたときの確認手順(4つの手順)
手袋をして、葉に直接触れないようにしながら順に確認します。
- 1
素手で触れず、穴の形と位置を写真で記録します
まず、葉や枝に素手で触れないようにしてください。毛虫の毛は、虫がいなくなったあとの葉や抜け殻にも残っていることがあるとされます。そのうえで、穴が葉の縁にあるか内側にあるか、大きな欠けか小さな丸い穴か、穴のまわりが変色しているかを、近くの写真と木全体の写真で記録し、日付を残します。
- 2
葉の裏・枝・根元に、虫の姿やふん、ぬめりの跡がないかを見ます
葉の裏、新芽のまわり、枝の分かれ目を、少し離れた位置から観察します。幼虫が集まっている、黒っぽい粒状のふんが落ちている、銀色に光るぬめりの跡がある、といった手がかりを探してください。日中に何も見つからない場合は、夜に懐中電灯で照らして確認すると、ナメクジなど夜に活動する生き物が見つかることがあります。
- 3
被害の広がりと、同じ症状がほかの木にもないかを確認します
被害が一部の枝だけか、木全体に広がっているか、短い期間で増えているかを確認します。近くの同じ種類の木や、庭のほかの植物にも同じような穴がないかもあわせて見てください。病気が疑われる場合は、穴の出る前に斑点が出ていないかを、新しい葉で確かめておくと判断の手がかりになります。
- 4
毛虫が多い場合や大きな木の場合は、業者へ相談します
毛虫が群がっている、手の届かない高さまで被害が広がっている、木全体の葉が短い期間で減っている場合は、無理に自分で取り除かず業者に相談してください。相談の際は、撮った写真、樹種、いつ気づいたか、虫の姿やふんの有無を伝えると、原因の見当が付きやすくなります。毛虫に触れて皮膚に症状が出た場合や、目に入った・口に入った場合は、自己判断せず医療機関に相談してください。
葉の穴や食害で避けるべき行動
毛虫や食べられた葉には、素手で触れないようにします
毛虫の中には、触れると皮膚に症状が出る種類がいるとされ、毛は虫の抜け殻や落ちた葉にも残っていることがあります。確認や片付けの際は、長袖・手袋・帽子などで肌の露出を減らし、風下に立たないようにしてください。作業後は衣類を分けて洗う考え方が一般的です。毛虫に触れたときの注意は毛虫の記事にまとめています。
被害のある枝を強く揺すったり、たたき落としたりしません
虫を落とそうとして枝を強く揺すると、毛虫の毛が飛び散って体に付くことがあるとされます。また、落ちた虫が庭に散らばり、見つけにくくなることもあります。虫の付いた葉や枝を取り除く場合は、手袋をして静かに切り取り、袋に入れて口をしっかり閉じてから処分してください。処分の方法はお住まいの自治体の分別ルールを確認してください。
原因が分からないまま薬剤を散布することは避けます
葉の穴の原因が虫とは限らず、病気が原因の場合もあるため、確認しないまま薬剤を散布しても効果がないことがあります。薬剤を使う場合は、対象となる植物と虫・病気、使い方が製品ラベルに書かれた範囲に当てはまるかを確認し、記載に従ってください。本記事では特定の商品や使い方の推奨は行いません。
食べられた葉をすべて切り落とすことは控えます
穴のあいた葉も、残っている部分で光合成を続けています。見た目が気になるからと葉を大きく切り落とすと、木が使える葉をさらに減らし、木の負担になることがあるとされます。虫の付いている葉や、病気が疑われる葉を取り除く程度にとどめ、大きな剪定は原因が分かってから考えてください。
業者に相談したほうがよいケースと依頼の考え方
毛虫が群がっている、手の届かない高さまで被害が広がっている、木全体の葉が短い期間で減っている、毎年同じ時期に同じ被害が出る、病気が疑われる斑点と穴が広がっている。このような場合は、自分で取り除くことにこだわらず、庭木の手入れや消毒を扱う業者に確認を依頼してください。判断の結果、被害のある枝の剪定、薬剤の散布、風通しをよくする剪定、経過を見るといった方向性が示されます。穴が一部の葉に限られ、虫の姿も見当たらない場合は、急いで業者に依頼する必要は通常ありません。
相談するときは、樹種、穴の形と位置、いつ気づいたか、虫の姿やふん・ぬめりの跡の有無、近くの木にも同じ症状があるかを伝えると、原因の見当が付きやすくなります。費用は、木の大きさ、作業の内容、薬剤散布の有無などで変わるため、現地を確認してもらったうえで、作業ごとの費用を見積もりで確認してください。薬剤散布を依頼する場合は、散布の日時や、洗濯物・ペット・近隣への配慮についても事前に確認しておくと安心です。
毛虫に触れたときの注意は毛虫に触れたときの注意と予防、チャドクガが付きやすい木の手入れはツバキ・サザンカの手入れ、ナメクジが気になる場合は庭にナメクジが出る、虫や病気の見つけ方は庭木の病害虫対策の基本、消毒を依頼するかどうかは庭木の消毒(薬剤散布)を業者に依頼する判断をご覧ください。
毛虫が多い場合や被害が広がっている場合は、早めの相談をおすすめします
葉の穴は、虫やナメクジの食害のこともあれば、病気のサインのこともあります。毛虫が多い場合や手の届かない範囲に広がっている場合は、無理をせず相談することをおすすめします。現地調査・見積もり無料のサービスを利用すると、金額を確認してから判断できます。
庭木の葉の穴のよくある質問
Q.葉の縁が大きく食べられています。何が原因でしょうか?
A.葉の縁から大きく食べられている場合は、毛虫やイモムシなどの幼虫による食害が疑われると一般に説明されます。葉の裏や枝に幼虫が集まっていないか、根元や葉の上に黒っぽい粒状のふんが落ちていないかを確認してください。毛虫の中には触れると皮膚に症状が出る種類もいるため、確認の際は素手で触れず、手袋や長袖で肌を守ってください。
Q.葉に小さな丸い穴がたくさんあいています。病気ですか?
A.小さな丸い穴が多数ある場合は、ハムシなどの小さな甲虫による食害が疑われることが多いとされます。一方、穴のまわりが茶色や黒っぽく縁取られている、穴があく前に斑点が出ていた場合は、病気で葉の一部が抜け落ちた可能性もあります。新しい葉に斑点が出ていないかを確認し、判断に迷う場合は写真を撮って相談してください。
Q.朝になると葉がかじられていて、虫の姿が見当たりません。
A.夜のうちに葉がかじられる場合は、ナメクジやカタツムリ、夜に活動する虫が疑われます。食べられた葉やその近くに、乾くと銀色に光るぬめりの跡がないかを確認してください。夜に懐中電灯で照らして見ると、姿を見つけられることがあります。ナメクジには素手で触らず、触れてしまった場合はよく手を洗ってください。
Q.毛虫に触れてしまいました。どうすればよいですか?
A.毛虫の中には、触れると皮膚にかゆみや発疹などの症状が出る種類がいるとされます。こすったりかいたりすると毛が広がることがあるため、患部に触れないようにし、症状がある場合や目に入った・口に入った場合は、自己判断せず医療機関に相談してください。触れたときの一般的な注意は、毛虫に触れたときの注意と予防の記事にまとめています。