自転車置き場と庭の動線|スペースの取り方と地面の仕上げ方
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- 基礎知識
自転車が増えると、置き場所に困ります。玄関前に並べれば通りにくくなり、庭の隅に押し込めば出し入れが面倒になって結局使わなくなります。庭に自転車置き場をつくること自体は難しくありませんが、置き場所を決めるということは、庭の通り道の使い方を決めることでもあります。
自転車は、押して歩く分の幅が必要で、方向転換にも余裕が要ります。植栽やフェンスが近すぎると、そのつどハンドルや荷台がぶつかります。本記事では、位置の決め方、地面の仕上げ方、屋根を付ける場合の注意点を整理します。
結論:門から出入り口までまっすぐ押して出られる位置に置き、地面は車輪が沈まない仕上げにする
置き場所を決める基準は押して出入りできるかどうかです。自転車は、またいだまま方向を変えるのが難しく、押して歩く動きが基本になります。曲がり角が多い、途中に段差がある、途中で植え込みをよけなければならない、といった経路は毎日の負担になります。門から置き場所までを、なるべくまっすぐ、段差の少ない形でつなぐのが理想です。次に重要なのが地面の仕上げです。土のままだと雨のあとぬかるみ、大きめの砂利だと車輪が取られてスタンドも安定しません。舗装する、細かい砂利を締め固める、平板を敷くなど、車輪が沈まず、スタンドが立てられる仕上げを選びます。屋根を付ける場合は、柱を立てて屋根を作る構造物は建築の扱いになることがあるため、事前に施工業者や自治体の窓口で確認してください。庭木との関係では、真上に落葉する木や実のなる木があると、サドルや車体が汚れ続けます。置き場所の上に枝が張り出している場合は、先に整えておきましょう。
自転車置き場を考えるときの5つの視点
毎日使う設備なので、少しの使いにくさが積み重なります。動きから考えるのが要点です。
基本1自転車は「押して歩く」ものとして経路を考える
自転車は押して歩くときに、車体の幅よりも広い場所を必要とします。ハンドルが振れ、荷台やかごが張り出すためです。曲がり角では、さらに余裕が要ります。門から置き場所までの経路に、狭い箇所、段差、よけなければならない植え込みがないかを、実際に押して歩いて確かめてください。子どもが自分で出し入れするなら、より余裕を見ておきます。
基本2地面の仕上げでスタンドの安定が変わる
土のままの地面は、雨のあとぬかるみ、乾けば砂ぼこりが立ちます。大きめの砂利は歩きにくく、車輪が取られ、スタンドを立てても沈んで倒れることがあります。舗装する、細かい砂利を締め固める、平板を敷くなど、硬く平らな面をつくるのが基本です。すべてを舗装しなくても、車輪が乗る部分と人が歩く部分だけ仕上げるという方法もあります。
基本3屋根の有無で自転車の傷み方が変わる
屋外に置き続けると、雨や日差しでサドルやタイヤ、金属部分が傷んでいきます。軒下に置ければ負担は減りますが、置き場所が屋外にしか取れない場合は、屋根を検討することになります。ただし、柱を立てて屋根を作る構造物は建築の扱いになることがあります。設置の前に、施工業者や自治体の窓口で確認してください。簡易的なカバーで済ませる方法もあります。
基本4落葉・落果のある木の下は避ける
置き場所の真上に落葉する木や実のなる木があると、サドルや車体に葉や実が落ち続けます。実が落ちる木では、車輪で踏んで汚れが広がることもあります。既にある木を切る前に、置き場所をずらせないかを先に考えましょう。ずらせない場合は、枝を透かして落ちる量を減らす方法があります。樹種を選べる段階なら、落葉の少ない木を選ぶという判断もできます。
基本5門扉・通路・駐車スペースとの取り合いを見る
自転車置き場は、門扉の開く範囲、人が歩く通路、車を停める場所と重なりやすい設備です。門扉の内側に置けば扉が開かなくなり、車のそばに置けば乗り降りで当たります。どこに置いても何かと干渉する狭い敷地では、優先順位を決めて配置を組み立てる必要があります。庭全体の配置を考えるときは、図面に落として重なりを確認すると分かりやすくなります。
自転車置き場をつくる4ステップ
作る前に、実際に押して歩いて確かめることが遠回りに見えて近道です。
- 1
自転車を押して、候補の場所まで歩いてみる
実際に自転車を押して、門から候補の場所まで往復してみてください。ハンドルが当たる場所、方向転換しにくい場所、段差が気になる場所が分かります。台数が複数あるなら、並べたときにそれぞれを取り出せるかも確認します。奥の自転車を出すのに手前を全部どける配置は、使ううちに苦痛になります。
- 2
経路にかかっている枝と植え込みを整える
経路に張り出した枝や広がった植え込みがあれば、先に整えます。枝を透かせば、通るときに当たらなくなるだけでなく、落ち葉や雨だれも減ります。植え込みを縮めれば通路の幅が確保できます。木そのものが大きくなりすぎている場合は、高さを見直すのもこの機会です。整えたあとで、あらためて置き場所の最終判断を行いましょう。
- 3
地面の仕上げを決める
車輪が沈まず、スタンドが安定する面をつくります。全面を舗装する方法のほか、細かい砂利を締め固める、平板を敷くといった方法があります。費用と使い勝手のバランスで選んでください。舗装する面積が増えると雨水の行き先が変わるため、水がどこへ流れるかもあわせて確認します。低い場所に水がたまるようであれば、勾配や排水の相談が必要です。
- 4
屋根が必要なら、工事の区分を先に確認する
柱を立てて屋根を作る構造物は、建築の扱いになることがあります。設置してから問題が分かると手戻りが大きいため、計画の段階で施工業者や自治体の窓口に確認してください。簡易的なカバーで足りるのであれば、まずはそこから試すのも現実的です。既存の軒下やカーポートの下を使えないかも、あわせて検討しましょう。
自転車置き場でやってはいけないこと
NG:門扉の開く範囲や避難経路をふさぐ
門扉の内側に置けば扉が開かなくなり、通路をふさげば、いざというときの妨げになります。とくに、建物のまわりをぐるりと囲む通路や、非常時の出入りに使う場所には置かないでください。集合住宅では共用部分の使い方に規約の定めがあるため、置く前に確認が必要です。
NG:土や大きめの砂利のまま置き続ける
土の地面は雨のあとぬかるみ、大きめの砂利は車輪が取られてスタンドが沈みます。倒れた自転車が隣の自転車や外壁を傷つけることもあります。全面でなくてよいので、車輪が乗る部分と人が立つ部分だけでも硬く平らに仕上げてください。
NG:落葉や実の落ちる木の真下に置く
サドルや車体に葉や実が落ち続け、掃除の手間が増えます。実を踏んで汚れが広がることもあります。置き場所をずらせないかをまず考え、難しい場合は枝を透かして落ちる量を減らしてください。木を切る判断は、それでも解決しない場合の最後の手段と考えます。
NG:奥から出せない詰め込み方をする
台数が多いと、つい隙間なく並べたくなりますが、奥の1台を出すのに手前を全部どける配置は続きません。結局出しやすい場所に置きっぱなしになり、通路をふさぐ原因になります。よく使う自転車を出しやすい位置にする、置ける台数を現実的な数に絞る、といった割り切りも必要です。
業者に相談すべきケースと領域の切り分け
自転車置き場をつくる作業は、庭側の整理と外構工事に分かれます。経路にかかる枝を整える、植え込みを縮めて幅を確保する、草を刈って地面を見えるようにするといった作業は庭業者の領域です。一方、(1)地面を舗装する、(2)段差を解消してアプローチを作り替える、(3)柱を立てて屋根を作るといった作業は、外構や建築を扱う業者の領域になります。工事の区分は庭のリフォームと外構工事の違いにまとめています。
庭側の整理としては、通路に張り出した枝を落とす、置き場所の上にかかる枝を透かす、といった依頼が中心です。当サイトのレビュー記事作成時の調査では、剪定110番が剪定1本2,890円〜(出張費3,000円別途)、お庭マスターが剪定1本550円〜という掲載値を確認しています。いずれも下限の金額で、木の高さと本数で総額は変わります。場所を空けるために木を処理するなら伐採110番、地面の草を片付けるなら草刈り110番(1平米600円〜の掲載料金)、庭全体を年間で見てもらうならsmileガーデン、作業単位で近隣の事業者を比べたいならくらしのマーケットが候補です。
舗装する面積が広がると、雨水の行き先が変わります。工事の前に水がどこへ流れるかを確認しておくと、あとから水たまりに悩まずに済みます。考え方は庭の水はけ改善の考え方、桝の点検は庭の排水桝の点検の基本をご覧ください。関連する内容として庭をコンクリート・土間打ちにする判断、庭の砂利敷きの基礎知識、狭い庭のレイアウトの考え方もあわせてご覧ください。地域から探す場合は横浜の庭業者まとめや大分の庭業者まとめが便利です。
通り道にかかる枝の整理から相談できます
自転車が当たる枝や広がった植え込みは、剪定で解決できることがほとんどです。無料見積もりで現状を見てもらいましょう。
自転車置き場と庭の動線に関するよくある質問
Q.自転車を置くのに、どのくらいの広さが必要ですか?
A.自転車の大きさ、台数、置き方によって変わるため、一律の目安をお伝えすることはできません。確実なのは、実際に自転車を押して候補の場所まで歩き、並べてみて、それぞれを出し入れできるかを確かめる方法です。ハンドルの振れ、かごや荷台の張り出し、方向転換の余裕を実物で確認してください。子どもが自分で使う場合は、より余裕を見ておくと安心です。
Q.砂利の上に自転車を置いても大丈夫ですか?
A.粒の大きな砂利では、車輪が取られて押しにくく、スタンドを立てても沈んで倒れることがあります。細かい砂利を締め固める、車輪が乗る部分に平板を敷く、必要な範囲だけ舗装するといった方法で、硬く平らな面をつくると使いやすくなります。全面を仕上げなくても、車輪と人が乗る部分だけで実用上は足ります。
Q.自転車置き場に屋根を付けたいのですが、注意点はありますか?
A.柱を立てて屋根を作る構造物は、建築の扱いになることがあります。設置してから指摘を受けると手戻りが大きいため、計画の段階で施工業者や自治体の窓口に確認してください。簡易的なカバーで足りるかどうか、既存の軒下やカーポートの下を使えないかも、あわせて検討する価値があります。
Q.置き場所の上に庭木の枝がかかっています。切ったほうがよいですか?
A.まず、置き場所をずらせないかを考えてみてください。ずらせない場合は、木を切り倒すのではなく、枝を透かして落ちる葉や実の量を減らす方法が現実的です。剪定は庭木1本からでも依頼でき、樹種や高さによって手間が変わります。高い位置の枝は脚立を使う高所作業になり危険なので、業者に相談するのが安全です。