生垣の下枝が枯れる・すき間があく|原因と再生の考え方をわかりやすく解説
- 生垣
- 下枝の枯れ
- すき間
- 生垣の再生
「生垣の上のほうは茂っているのに、足元がすかすかになって向こうが見える」「下のほうの枝から葉が落ちて、茶色い枝だけが残っている」「目隠しのために植えた生垣に、ところどころ穴があいてきた」といった生垣の下枝の悩みは、年数がたった生垣でよく見られる変化です。
生垣の下枝が枯れる原因として、上部ばかりを刈り込んで下に光が届かなくなること、日当たりや風通しの悪さ、病害虫、木そのものの老化などが一般に挙げられます。多くの場合、原因は一つではなく、いくつかが重なって起きるとされます。本記事では、下枝が枯れる原因の見方、確認の手順、すき間を埋めていく再生の考え方、避けるべき対処、そして業者に相談したほうがよい状態を整理します。
下枝に光が届く形に整え直すことが、再生の基本と一般に説明されます。
生垣の下枝の枯れで大切なのは、下のほうの枝にも光と風が届く状態をつくることです。生垣は上の枝ほど勢いよく伸びる性質があり、上部が茂ると下の枝に光が届かなくなって、下枝から弱っていくとされます。そのため、上を少し狭く、下を少し広くした台形に近い形で刈り込む考え方が一般的です。まだ生きている枝や芽が残っていれば、刈り込み方を見直すことで少しずつすき間が埋まることがあります。一方、枯れた範囲が広い、幹の根元から株ごと枯れている、病害虫が広がっている、生垣全体が老化している場合は、部分的な植え替えや生垣の更新を検討する段階かもしれません。外観だけで判断することは難しいため、本記事は判断の目安としてお読みください。
生垣の下枝が枯れる原因の基礎知識(5つの項目)
下枝が枯れる主な原因を知っておくと、刈り込み方の見直しで済むのか、植え替えを含めて考えるべきかを判断しやすくなります。
基本1上部ばかりが茂ると、下の枝に光が届かなくなります
樹木には、上の枝ほど勢いよく伸びる性質があると一般に説明されます。生垣を上下同じ幅や、上が広い形で刈り込み続けると、上部の枝葉が下の枝の日差しを遮り、下枝が弱って枯れやすくなるとされます。下枝の枯れが生垣の全体にわたって見られる場合は、刈り込みの形が原因の一つになっている可能性があります。刈り込みの基本は生垣の刈り込みの記事にまとめています。
基本2建物や塀の影になる面は、下枝が薄くなりやすくなります
建物の北側や、塀・フェンス・物置などの影になる面では、生垣の下のほうに光が届きにくく、下枝が薄くなりやすいとされます。生垣の片側だけ、または一部の区間だけすき間があいている場合は、その場所の日当たりを確認してください。隣の庭木が大きくなって影が広がった結果、以前は茂っていた場所が薄くなることもあります。
基本3風通しが悪いと、内側や下のほうが蒸れて弱ることがあります
生垣の内側に枝葉が密に詰まっていると、風が通らず湿気がこもりやすくなるとされます。蒸れた状態が続くと、内側や下のほうの枝が弱ったり、病気や虫が発生しやすくなったりすることがあります。落ち葉や雑草が根元にたまっていると、さらに湿気がこもりやすくなると一般に説明されます。
基本4病害虫の被害で、一部の区間だけ枯れることがあります
生垣に使われる木には、カイガラムシやアブラムシ、ハダニ、葉を食べる毛虫などが付くことがあり、被害が進むと葉が落ちて枝が枯れることがあるとされます。病気によって葉が落ちる場合もあります。一部の区間だけ急に葉が落ちた、枝や葉に白いものや黒いすすのような汚れが付いている、といった場合は、病害虫が疑われます。毛虫は種類によって触れると皮膚に影響が出ることがあるため、素手で触れないでください。
基本5年数がたつと、木そのものの勢いが落ちることがあります
長い年月にわたって刈り込みを続けた生垣では、幹や太い枝が古くなり、新しい芽が出にくくなることがあるとされます。下のほうの枝が太く固くなり、葉の付かない部分が増えている場合は、老化が進んでいる可能性があります。生垣の一部の株だけが枯れて抜けたように穴があいている場合は、その株の根元や幹の状態も確認してください。
生垣の下枝が枯れてきたときの手順(4つの手順)
すき間の位置と枝の状態を確認してから、整え方を考えます。
- 1
すき間の位置と広がりを、写真で記録します
生垣全体を正面と側面から撮影し、すき間がある位置、下枝が枯れている範囲を記録して、日付を残します。生垣の全体にわたって下が薄いのか、片側だけか、一部の区間だけかによって、疑われる原因が変わります。あわせて、生垣の横から見て、上が広い形になっていないかを確認してください。
- 2
枯れた枝が生きているかを確認します
すき間のまわりの枝を手で軽く曲げてみて、しなるか、ぽきっと折れるかを確かめます。爪で樹皮を少し削り、内側が緑色であれば枝はまだ生きているとされ、茶色く乾いていれば枯れている可能性があります。生きている枝や、小さな芽が残っている場合は、刈り込み方の見直しで葉が戻ることがあります。枯れているかどうかの見分け方は、庭木が枯れたかどうかの見分け方の記事もご覧ください。
- 3
日当たり・風通し・病害虫・根元の状態を確認します
すき間のある場所に、建物や塀、隣の木の影が落ちていないか、生垣の内側に枝葉が詰まりすぎていないかを確認します。葉の裏や枝に虫や白い付着物、すすのような汚れがないか、根元に落ち葉や雑草がたまっていないか、株の根元が腐っていないかもあわせて見てください。虫を確認するときは手袋を着けてください。
- 4
刈り込み方を見直し、改善しない場合は業者へ相談します
下枝が生きている場合は、上部を少し強めに刈り、下を広く残す台形に近い形に整え直すことで、下の枝にも光が届きやすくなるとされます。混み合った内側の枝を間引いて風通しを良くする方法もあります。枯れた範囲が広い場合、株ごと枯れている場合、病害虫が広がっている場合は、生垣の手入れを扱う業者に相談してください。
生垣の下枝の枯れで避けるべき行動
上部を広く残したまま、下だけを整えることは避けます
すき間を目立たなくしようと、下のほうだけを刈りそろえても、上部が茂ったままでは下枝に光が届かず、枯れが進むことがあるとされます。下枝を回復させたい場合は、上部の幅と高さを見直し、上から下へ光が届く形に整えることが基本です。
すき間を埋めようと、一度に強く切り戻すことは避けます
生垣全体を一度に深く切り戻すと、葉の付いた枝がほとんどなくなり、木が弱って芽が出にくくなることがあるとされます。特に針葉樹の一部は、葉のない古い枝からは芽が出にくいといわれます。強い切り戻しを検討する場合は、樹種に合った方法と時期を業者に確認してから行ってください。
病害虫を確かめずに、薬剤をまくことは避けます
下枝の枯れを病害虫によるものと決めつけて薬剤をまいても、原因が刈り込み方や日当たりであれば効果は期待できません。病害虫が見つかった場合は、その病害虫が対象となっている薬剤を選び、製品ラベルに記載された適用・用法を確認して使ってください。隣家や通路に面した生垣では、飛散にも注意が必要です。
枯れた株を残したまま、周囲だけ手入れすることは避けます
株ごと枯れている部分を残しておくと、すき間が埋まらないだけでなく、病害虫の発生源になることがあるとされます。枯れた株は取り除き、植え替えるか、周囲の枝を誘引してすき間を埋めるかを検討してください。どちらが適しているかは、生垣の樹種や年数、すき間の大きさによって変わります。
業者に相談したほうがよいケースと依頼の考え方
下枝の枯れが生垣の広い範囲に及んでいる、株ごと枯れて穴があいている、病害虫が広がっている、刈り込み方を見直しても葉が戻らない、生垣全体が古くなって勢いが落ちている。このような場合は、日ごろの手入れの範囲を超えている可能性があるため、生垣の手入れを扱う業者に相談してください。判断の結果、刈り込みの形の整え直し、段階的な切り戻し、枯れた株の植え替え、生垣全体の更新といった方向性が示されます。下枝が生きていて、すき間が小さい場合は、刈り込み方の見直しから始めることで対応できることが多いとされます。
相談するときは、樹種、生垣の長さと高さ、植えてからのおおよその年数、すき間の位置と写真、これまでの刈り込みの時期と方法を伝えると、方向性の見当が付きやすくなります。費用は、生垣の長さや高さ、作業の内容、植え替えを含むかどうかで大きく変わるため、現地を確認してもらったうえで、作業ごとの費用を見積もりで確認してください。再生を続けるか、植え替えるかで迷う場合は、両方の方向性について説明を受けると判断しやすくなります。
刈り込みの時期や形は生垣の刈り込みの基礎知識、古くなった生垣を植え替えるかどうかは生垣の更新・植え替えの考え方、虫の見分け方はカイガラムシ・アブラムシ等の見分け方、生垣以外の目隠しも検討する場合は生垣とフェンスはどちらがよい?をご覧ください。
すき間が広がっている場合は、再生か更新かを含めた相談をおすすめします
生垣の下枝の枯れは、刈り込み方の見直しで回復することもあれば、植え替えや更新を考える段階のこともあります。すき間が広がっている場合は、早めの相談をおすすめします。現地調査・見積もり無料のサービスを利用すると、金額を確認してから判断できます。
生垣の下枝の枯れ・すき間のよくある質問
Q.生垣の下のほうだけ葉がなくなりました。なぜですか?
A.生垣は上の枝ほど勢いよく伸びる性質があり、上部が茂ると下の枝に光が届かなくなって、下枝から弱っていくと一般に説明されます。上下同じ幅や、上が広い形で刈り込み続けている場合に起こりやすいとされます。建物や塀の影、風通しの悪さ、病害虫、老化が重なっていることもあります。まず、生垣を横から見て形を確認してください。
Q.すき間があいた生垣は、元に戻りますか?
A.すき間のまわりの枝が生きていて、芽が残っている場合は、刈り込み方を見直すことで少しずつ葉が戻ることがあるとされます。上部を少し狭く、下を少し広くした形に整え、下の枝に光が届くようにするのが一般的な考え方です。ただし、株ごと枯れている場合や、古い枝から芽が出にくい樹種の場合は、植え替えを検討する必要があります。
Q.生垣の一部の株だけが枯れました。植え替えたほうがよいですか?
A.株ごと枯れている場合は、取り除いて同じ樹種を植え替える方法と、両側の枝を誘引してすき間を埋める方法があります。植え替える場合は、周囲の株と高さや勢いがそろうまでに時間がかかるとされます。枯れた原因が根元の傷みや病害虫である場合は、植え替える前に原因を確認しておくことが大切です。判断に迷う場合は業者に相談してください。
Q.生垣を低くすれば、下枝は回復しますか?
A.上部を低くして下の枝に光が届くようにすると、下枝が回復しやすくなることがあるとされます。ただし、一度に強く切り詰めると木が弱ることがあり、樹種によっては葉のない古い枝から芽が出にくいこともあります。高さを下げる場合は、樹種に合った時期と方法で、段階的に行う考え方が一般的です。業者に確認してから進めてください。