庭に猫が来てフンをする|来にくい庭づくりと相談の進め方をわかりやすく解説
- 猫
- フン
- 花壇
- 近隣
「朝になると花壇にフンがしてある」「植えたばかりの苗が掘り返されている」「家庭菜園の土が猫のトイレになっている」——庭の猫の困りごとは、毎日のように繰り返されるうえに、相手が近所の飼い猫かもしれないため、どう動けばよいか迷いやすい問題です。
猫は、柔らかく掘りやすい土や砂を好んでトイレにすると一般に説明されます。つまり対策の中心は、追い払うことよりも庭の地面を「トイレに向かない状態」にすることです。あわせて、猫を傷つける行為は法律で禁じられているとされる点、飼い主がいる場合の話し合い方、困ったときの相談先も知っておく必要があります。本記事では、猫が庭を選ぶ理由から、地面の対策、フン掃除の衛生面、近隣との付き合い方までを整理します。
結論:猫は「掘りやすい地面」を選ぶ。地面を覆い、餌を置かず、相手が分かれば穏やかに話す
猫のフン対策で最も効果が期待しやすいとされるのは、むき出しの柔らかい土を減らすことです。花壇や家庭菜園の空いている部分、植え替えたばかりの土、砂利のない裸地は、猫にとってトイレに使いやすい場所になりがちです。ネットや格子で覆う、粒の大きな砂利を敷く、地面を覆う植物で埋めるなど、掘りにくくする工夫を組み合わせます。あわせて、生ごみや食べ残しなど餌になるものを庭に置かないことも大切です。一方で、猫は動物愛護管理法の愛護動物とされ、傷つける行為は禁じられているとされています。毒性のあるものをまく、けがをさせるおそれのある仕掛けを置くといった方法は避けてください。近所の飼い猫だと分かっている場合は、責める調子ではなく事実を伝えて相談すること、解決が難しい場合は自治体の窓口に相談することが基本の進め方です。
庭の猫について押さえておきたい5つの一般知識
なぜ自分の庭が選ばれるのかを知ると、手を入れる場所が分かります。
基本1猫は掘りやすい土や砂をトイレに選ぶとされる
猫には、柔らかい土や砂を掘って用を足し、終わったら埋めるという習性があると一般に説明されます。耕したばかりの花壇、植え付け前の家庭菜園、苗の間の空いた土、細かい砂利や砂場などが狙われやすいのはこのためです。逆に、硬く締まった地面や、掘りにくい素材で覆われた場所は避ける傾向があるとされます。対策の多くは、この習性を前提に組み立てられています。
基本2猫は愛護動物とされ、傷つける行為は禁じられているとされる
猫は動物愛護管理法で愛護動物とされ、みだりに傷つけたり殺したりする行為は禁じられているとされています。困っているからといって、けがをさせるおそれのある方法を使うことは避けてください。飼い主がいない猫であっても同様に考えるのが安全です。具体的な扱いに迷う場合は、お住まいの自治体の動物愛護や生活衛生を担当する窓口に確認してください。本記事は法律の解釈を示すものではありません。
基本3「飼い猫」「飼い主のいない猫」で相談先が変わる
庭に来る猫が近所の家で飼われている猫なのか、飼い主のいない猫なのかで、取れる手段や相談先が変わります。首輪をしているかどうかは目安になりますが、それだけで判断できるとは限りません。飼い主が分かる場合は直接の話し合い、分からない場合は自治体への相談が基本になります。自治体によっては、飼い主のいない猫について地域で取り組む活動を支援しているところもあるとされます。
基本4フンの掃除には衛生面の注意が必要とされる
動物のフンは、見た目やにおいだけでなく、衛生面でも注意が必要とされています。掃除をするときは使い捨ての手袋を着け、スコップなどで周りの土ごと取り除き、自治体の分別ルールに従って処分しましょう。作業後はよく手を洗ってください。家庭菜園の土や、子どもが遊ぶ砂場に入り込まれた場合は特に注意が必要です。砂場は使わないときにふたやシートで覆っておくと安心です。
基本5においが残ると、同じ場所に繰り返し来やすいとされる
猫は自分や他の猫のにおいが残る場所を、繰り返しトイレに使う傾向があると一般に説明されます。フンを取り除いただけで、においが残っていると、また同じ場所に来ることがあります。取り除いたあとは水で洗い流す、周りの土を入れ替えるなどして、においを残さないようにすることも対策の一つです。同じ場所に何度も来る場合は、その場所の地面から優先して対策しましょう。
庭の猫のフン被害への対処手順(4ステップ)
記録と片付けから始め、地面の対策、話し合いと相談の順に進めます。
- 1
被害の場所と頻度を記録し、フンを衛生的に片付ける
フンや掘り返しがある場所、見つけた日、猫を見かけた時間帯などを写真とメモで記録します。どこが狙われているかが分かれば、対策する範囲を絞れます。記録は、飼い主や自治体に相談するときにも具体的な材料になります。フンは手袋をして周りの土ごと取り除き、においが残らないよう水で流すか土を入れ替えておきましょう。
- 2
狙われている地面を、掘りにくい状態にする
花壇や菜園の空いた土には、園芸用のネットや格子状の資材を地面に敷いて掘れないようにする、粒の大きな砂利を敷く、地面を覆う植物で隙間を埋めるといった方法があります。苗の植え付け直後は特に狙われやすいため、根付くまで覆っておくと効果的とされます。家の周りの裸地には、防草シートと砂利を組み合わせると雑草対策も兼ねられます。素材の選び方は防犯砂利や砂利敷きの記事も参考にしてください。
- 3
餌や入り込む理由になるものを片付ける
生ごみの袋を外に置いたままにしない、ペットの餌を屋外に出しっぱなしにしない、物置の下や縁の下の隙間をふさぐといった片付けも大切です。身を隠せる物陰や、雨風をしのげる場所があると、庭に居つきやすくなることがあります。市販の忌避用品を使う場合は、製品の説明やラベルに書かれた用法の範囲で使い、効果には個体差があるとされる点も踏まえておきましょう。
- 4
飼い主が分かれば穏やかに相談し、難しければ自治体へ
近所の飼い猫だと分かっている場合は、記録を手元に置き、「庭にフンがあって困っている」という事実を穏やかに伝えて相談します。責める調子にならないことが、関係をこじらせないためのポイントです。飼い主が分からない、話し合いが難しいといった場合は、お住まいの自治体の動物愛護や生活衛生を担当する窓口に相談してください。地域での取り組みについて案内してもらえることがあります。
庭の猫対策でやってはいけないNG行動
NG:猫がけがをするおそれのある仕掛けや、毒性のあるものを置く
猫は動物愛護管理法の愛護動物とされ、傷つける行為は禁じられているとされています。けがをさせるおそれのある仕掛けや、毒性のあるものを庭に置くのは避けてください。こうしたものは、近所の子どもや自分のペットが触れてしまう危険もあります。対策は、地面を覆う、餌を置かないといった「来にくくする」方向で考えるのが基本です。
NG:自己判断で捕まえる、遠くへ連れて行く
庭に来る猫を自分で捕まえたり、遠くへ連れて行って放したりするのは避けてください。飼い猫であれば他人の飼っている動物ですし、飼い主のいない猫であっても扱いには注意が必要とされます。どうしても困っている場合は、自治体の担当窓口に相談し、案内に従って進めるのが安全です。
NG:飼い主を強い言葉で責める・張り紙をする
被害が続くと感情的になりがちですが、いきなり強い言葉で抗議したり、名指しの張り紙をしたりすると、近隣関係がこじれて解決が遠のくことがあります。そもそも、その家の猫かどうかが確実でない場合もあります。記録をもとに事実を伝え、「どうすればよいか一緒に考えたい」という姿勢で話すほうが、結果的に早く落ち着くことが多いものです。
NG:フンを素手で触る・乾いたまま放置する
フンを素手で扱うのは避け、必ず手袋を着けてください。放置しておくと、においが残って同じ場所に繰り返し来る原因になるとされます。家庭菜園の収穫物にフンが付いた可能性がある場合は、よく洗う、気になる場合は食べないなど、慎重に判断しましょう。小さな子どもが遊ぶ場所は、特にこまめに確認して片付けておくことが大切です。
業者や自治体に相談したほうがよいケースと依頼の考え方
飼い主が分からない、話し合いをしても改善しない、複数の猫が庭に居ついているといった場合は、お住まいの自治体の動物愛護や生活衛生を担当する窓口に相談しましょう。自治体によって対応はさまざまで、飼い主のいない猫について地域で取り組む活動の案内や、相談先を紹介してもらえることがあります。猫を捕まえたり移動させたりすることは、自己判断で行わず、窓口の案内に従うのが基本です。
庭の地面の対策は、自分でできる範囲から始めれば十分ですが、庭全体の裸地を砂利や防草シートで覆いたい、花壇の配置を見直したい、物置の下やフェンスの隙間をふさぎたいといった場合は、外構や造園の業者に相談できます。依頼時には「猫のフン対策も兼ねたい」と目的を伝えると、素材や施工範囲の提案を受けやすくなります。費用は面積、使う素材、既存の土の処分の有無で大きく変わるため、複数の見積もりで内訳を比べてください。
砂利の素材や粒の選び方は防犯砂利の選び方と庭の砂利敷きの基礎知識、地面を覆う植物はグランドカバープランツの選び方、近隣との話し合いの考え方は庭のことで近隣から苦情を受けたら、他の動物の痕跡については庭の害獣被害の基礎知識をご覧ください。
むき出しの土を減らすことが、いちばんの近道です
猫は掘りやすい地面を選ぶとされます。庭全体の裸地を砂利や植栽で覆う工事は、現地調査・見積もり無料のサービスなら金額を見てから判断できます。
庭の猫対策のよくある質問
Q.猫が来なくなる確実な方法はありますか?
A.どの方法でも確実とは言い切れず、効果には個体差があるとされます。比較的取り組みやすいのは、花壇や菜園の空いた土をネットや格子で覆う、粒の大きな砂利を敷く、地面を覆う植物で埋めるなど、掘りにくい状態にする方法です。生ごみや餌を庭に置かないこと、フンを取り除いたあとににおいを残さないことも組み合わせると、来る頻度が減ることが期待できます。
Q.近所の飼い猫のようです。どう伝えればよいですか?
A.フンの場所や日付、猫を見かけた様子を記録したうえで、「庭にフンがあって困っている」という事実を穏やかに伝えて相談するのが基本です。その家の猫かどうかが確実でない場合もあるため、決めつけた言い方は避けましょう。話し合いが難しい場合や改善しない場合は、自治体の動物愛護や生活衛生を担当する窓口に相談してください。
Q.市販の猫よけを使ってもよいですか?
A.使う場合は、製品の説明やラベルに書かれた対象と用法の範囲で使ってください。効果には個体差があるとされ、それだけで解決するとは限りません。本記事では特定の商品の推奨は行いません。猫は動物愛護管理法の愛護動物とされ、傷つける行為は禁じられているとされているため、けがをさせるおそれのある方法や毒性のあるものは避けてください。
Q.家庭菜園にフンをされました。野菜は食べても大丈夫ですか?
A.動物のフンには衛生面の注意が必要とされています。フンが直接付いた可能性のある野菜は、よく洗う、気になる場合は食べないなど慎重に判断してください。本記事では食べてよいかどうかの判断は行いません。今後に向けては、手袋をしてフンを周りの土ごと取り除き、苗の間の空いた土をネットなどで覆って掘られにくくしておくことが大切です。