庭仕事の道具の選び方と手入れ|最初にそろえる7つと刃物の扱い

お庭の基礎知識
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庭の手入れを自分でやろうと思ったとき、最初につまずくのが道具選びです。園芸店やホームセンターには、形も価格も違うはさみが何種類も並んでいます。似たような見た目でも用途がまったく違うものがあり、間違ったものを選ぶと、切れないばかりか木を傷めることにもなります。

道具選びの原則はシンプルです。自分の庭でいちばん頻度の高い作業に合うものを、少数だけ選ぶこと。そして、買ったあとに手入れをして切れ味を保つこと。切れ味の落ちた刃物は、作業が重くなるだけでなく、切り口が潰れて木の回復を妨げ、力を入れることで事故の原因にもなります。本記事では、最初にそろえたい道具、選び方の基準、そして刃物の手入れと保管を整理します。

結論:「剪定ばさみ・刈込ばさみ・のこぎり」を軸に。切れ味の維持が安全にも直結する

庭の広さや樹種を問わず、まず持っておきたいのは剪定ばさみ、刈込ばさみ、剪定のこぎりの3つです。細い枝は剪定ばさみ、生垣や低木の面を整えるのは刈込ばさみ、はさみで切れない太さはのこぎり——という使い分けが基本になります。これに、手袋、レーキ(熊手)、園芸用のスコップ、ちりとり付きのごみ袋スタンドや大きめの袋を加えると、日常の庭仕事はほぼ回せます。選ぶときの基準は、価格より自分の手に合うかどうか。実際に握って、開閉が重くないか、手が痛くならないかを確かめてください。そして刃物は使うたびに汚れと樹液を落とし、乾かしてから収めるのが基本です。切れ味が落ちたと感じたら、その道具の構造に合った方法で研ぐか、研げる店に依頼します。高所での作業や、はしご・チェーンソーを使う作業は、道具をそろえて自力で行う範囲を超えます。安全の面から業者に任せる判断が必要です。

庭仕事の道具について知っておく5つのこと

同じ「はさみ」でも構造と用途が違います。役割を知っておくと、店頭で迷わなくなります。

基本1剪定ばさみと刈込ばさみはまったくの別物

剪定ばさみは、片手で持ち、1本ずつの枝を狙って切る道具です。枝の付け根から切り落とす、間引くといった作業に使います。一方、刈込ばさみは両手で持つ長い柄が付いており、生垣や低木の表面を面としてそろえる道具です。細かい枝を大量に一度に切るためのもので、太い枝を切る用途には向きません。この2つを取り違えると、作業が進まないだけでなく、刃を傷めます。まず自分がやりたい作業が「1本ずつ」なのか「面をそろえる」のかを考えましょう。

基本2「切れる太さ」を超えて使うと道具も木も傷む

剪定ばさみには、無理なく切れる枝の太さの目安があります。これを超える枝を、体重をかけて無理やり切ろうとすると、刃こぼれや軸のゆがみを招き、切り口も潰れます。潰れた切り口は木にとって回復しにくく、腐朽が入る原因にもなります。はさみで抵抗を感じたら、迷わずのこぎりに持ち替えるのが正解です。太めの枝を頻繁に切るなら、両手で使う太枝切りばさみを追加する選択肢もあります。

基本3剪定のこぎりは「引いて切る」構造

庭木用ののこぎりは、引くときに切れる構造のものが一般的です。押しながら力を入れると刃が曲がったり、木に食い込んで動かなくなったりします。生木は水分を含んでいるため、木工用ののこぎりでは目詰まりしやすく、生木用として売られているものを選ぶと作業が楽になります。折りたたみ式は携帯と保管に便利ですが、使用中に畳まれないようロック機構を必ず確認してください。

基本4手袋・保護具は「あると便利」ではなく必需品

庭仕事では、とげ、枝の切り口、虫、樹液など、手を傷める要因が多くあります。作業に合った手袋を用意してください。刃物を扱う作業では、滑りにくく、指先の感覚が残るものが扱いやすくなります。加えて、飛んでくる枝や葉から目を守る保護めがね、日差しと落下物を防ぐ帽子、足を守る靴も重要です。毛虫が発生する時期は、肌の露出を避ける服装が予防になります。

基本5手入れの基本は「汚れを落として乾かす」

刃物にとっての大敵は、付着した樹液と水分です。樹液が固まると刃の動きが渋くなり、水分が残るとさびの原因になります。使ったあとは、汚れをふき取り、しっかり乾かしてから収めます。可動部には、その道具に適した油をさすと動きが保たれます。保管は、湿気の少ない場所で、刃を閉じてカバーを付けた状態が基本です。物置の床に直置きしない、雨がかかる場所に放置しない、この2点を守るだけでも寿命が変わります。

道具をそろえて使い続ける4ステップ

最初から全部そろえる必要はありません。使う頻度の高いものから順に、手に合うものを選んでいきます。

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    自分の庭で頻度の高い作業を書き出す

    庭を見渡して、年に何度やる作業なのかを整理します。庭木が数本で枝を間引くのが中心なら剪定ばさみとのこぎり、生垣や植え込みが多いなら刈込ばさみ、草が主な悩みなら草取り用の道具と袋——というように、優先すべき道具が変わります。作業の頻度が低いものは、まず借りる・後から買い足すという考え方で構いません。

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    店頭で実際に握って選ぶ

    はさみは、手の大きさや握力によって使い心地が大きく変わります。開いたときに指が届くか、閉じるときに重くないか、繰り返し開閉しても手のひらが痛くならないかを確かめてください。ばねの強さやグリップの形状も製品によって違います。長時間使う道具ほど、この相性が作業のつらさを左右します。柄の長い道具は、重さと取り回しも確認しましょう。

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    使い分けを守って作業する

    細い枝は剪定ばさみ、面をそろえるのは刈込ばさみ、太い枝はのこぎり。この基本を守るだけで、道具の寿命も切り口の質も変わります。切りにくいと感じたら、道具が合っていないか、刃の切れ味が落ちているサインです。力任せに続けるのではなく、いったん手を止めて道具を見直してください。無理な姿勢や、頭より高い位置での作業も事故のもとです。

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    使うたびに手入れし、年に一度は状態を点検する

    作業の終わりに、樹液や土をふき取り、乾かしてから収めます。シーズンの始まりには、刃の欠け、ネジのゆるみ、可動部の動き、柄の割れを点検します。切れ味が落ちていれば、その道具の構造に合った方法で研ぐか、研ぎを受け付けている店に依頼します。構造の複雑なものや、片刃・両刃で研ぎ方が異なるものは、自己流で研ぐと形を崩すことがあるため、初回は専門の手を借りるのが確実です。

庭道具の扱いでやってはいけないNG行動

NG:太い枝を剪定ばさみで無理やり切る

刃こぼれや軸のゆがみを招き、切り口が潰れて木の回復も妨げます。抵抗を感じたらのこぎりに持ち替えてください。力を込めた瞬間に刃が滑ると、手を切る事故にもつながります。

NG:刈込ばさみで太い枝を挟んで切る

刈込ばさみは細い枝を面としてそろえる道具で、太い枝を切る構造ではありません。無理に使うと刃の間に食い込み、刃先が欠けたり柄が曲がったりします。面を整える前に、太い枝は剪定ばさみやのこぎりで処理しておきましょう。

NG:濡れたまま・汚れたまま片づける

樹液が固まって動きが渋くなり、水分が残ればさびが進みます。ふき取って乾かすというひと手間で、道具の寿命は大きく変わります。屋外に置きっぱなしにするのも避けてください。

NG:はしごや高所での作業を道具でカバーしようとする

柄の長い道具があっても、頭より高い位置での枝の処理や、はしごの上での刃物作業は危険です。バランスを崩しやすく、落下や切創の事故が起きています。高所の剪定は自力の範囲を超えるため、業者に依頼してください。

業者に相談すべきケースと依頼の考え方

道具をそろえても、次の作業は自力の範囲を超えます。(1)はしごや脚立を使わないと届かない高さの剪定、(2)チェーンソーを要する太さの伐採、(3)電線や建物に近く、切った枝の落下先が確保できない場所、(4)量が多く、切ったあとの搬出と処分まで自力では回らない場合——これらは安全の面から業者に任せる判断が必要です。

枝の整理を頼むなら剪定110番(1本2,890円〜・別途出張費3,000円の掲載料金)、伐採を伴うなら伐採110番、草の面積が広いなら草刈り110番(1平米600円〜の掲載料金)が候補です。庭全体を定期的に見てもらうならお庭マスターsmileガーデン、作業単位で近隣の事業者を比べたい場合はくらしのマーケットも使えます。

自力の範囲の線引きは剪定DIYと業者依頼の判断基準、高所作業の危険は高い木の剪定の危険性、生垣の刈り込みは生垣の刈り込みの基礎知識、年間の段取りは庭掃除・庭仕事の年間スケジュールもあわせてご覧ください。地域から探す場合は金沢の庭業者まとめ松山の庭業者まとめが便利です。

自分でやる範囲を超えたら、相談してみませんか

高所や太い枝の作業は、道具をそろえても危険が伴います。無料見積もりで、頼める範囲と費用を確認しましょう。

庭仕事の道具に関するよくある質問

Q.最初に買うなら何がおすすめですか?

A.庭木が数本あり枝を間引くのが中心なら、剪定ばさみと剪定のこぎり、そして手袋の3点から始めるのが扱いやすい構成です。生垣や植え込みが多い庭なら、刈込ばさみを加えます。落ち葉が多いならレーキと大きめの袋も要ります。自分の庭で頻度の高い作業を基準に、少数から始めて必要に応じて買い足すのが無駄がありません。

Q.高い道具と安い道具では何が違いますか?

A.刃の材質や仕上げ、可動部の作り、部品交換のしやすさ、手へのなじみといった点に差が出ることが多くあります。ただし、高いものが誰にでも合うとは限りません。握ったときの相性と、手入れを続けられるかのほうが重要です。使用頻度が低いうちは扱いやすいものから始め、使い込んでから選び直すのも合理的です。

Q.刃を研ぐのは自分でできますか?

A.道具の構造によります。片刃と両刃では研ぎ方が異なり、自己流で研ぐと刃の形を崩して切れ味がかえって落ちることがあります。最初は研ぎを受け付けている販売店や専門店に出して、仕上がりを見てから自分で試すほうが安全です。日常の手入れとしては、汚れを落として乾かすだけでも切れ味の持ちが変わります。

Q.電動の道具は買ったほうがよいですか?

A.生垣が長い、作業面積が広いといった場合は負担を減らせます。一方で、重量があり、扱いに慣れが必要で、保管場所も要ります。また、電動工具は反動や巻き込みによる事故のリスクがあるため、必ず取扱説明書に従い、保護具を着けて使ってください。使用頻度が低いなら、その作業だけ業者に頼むほうが安全で効率的な場合もあります。

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