庭のムカデ・ヤスデ・ダンゴムシ対策|発生しやすい場所と減らし方

お庭の基礎知識
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庭の落ち葉をどけたとき、鉢を持ち上げたとき、足元の石をずらしたとき。そこに現れるムカデ、ヤスデ、ダンゴムシは、見た目の印象こそ似ていますが、性質も、人への影響も、対処の優先度もまったく異なります。ムカデは咬むことがある生き物、ヤスデは基本的に無害ですが大量に発生して不快感を与える生き物、ダンゴムシは腐った植物質を食べる生き物で、庭にとって困る存在とは限りません。

ただし三者には共通点があります。それは暗くて湿っていて、隠れる場所がある環境を好むことです。つまり、庭のどこにそうした環境があるかを把握し、住みかを減らすことが、種類を問わない基本の対策になります。本記事では、それぞれの性質の一般論、発生しやすい場所、住みかを減らす整理、家への侵入経路の点検、薬剤を使うときの前提、咬まれたときの考え方、大量発生時の相談先を順に整理します。

結論:三者とも湿った隠れ場所を好む。落ち葉と資材を片付けて住みかを減らし、家の隙間を点検する。咬まれたら医療機関へ

ムカデ・ヤスデ・ダンゴムシは、いずれも落ち葉の下、鉢やプランターの底、放置した資材の下、湿った石や木材の陰といった、暗く湿った隠れ場所に集まります。だからこそ、対策の中心は薬剤ではなくそうした場所を庭から減らすことです。落ち葉をためない、鉢の下に空きをつくる、使っていない資材を片付ける、水はけの悪い場所を直す、といった整理を進めるだけで、見かける数は変わります。三者のうち、優先して対処したいのは咬むことがあるムカデで、屋内に入り込むと家族が被害を受ける心配があるため、基礎まわりの隙間や配管の貫通部、網戸の破れなど、家への侵入経路の点検を庭の整理とあわせて行います。ヤスデは基本的に無害ですが、雨のあとなどに大量に発生して壁や玄関に集まることがあり、不快感の問題として対処します。ダンゴムシは腐った植物質を食べる生き物で、庭にとって困る存在とは限りませんが、数が多いと苗を食べることがあるとされ、花壇や菜園では様子を見ます。薬剤を使う場合は、対象の生き物と場所に使える製品かどうかを確認し、製品ラベルの用法に従うことが前提で、子どもやペットが触れる場所では特に慎重に判断します。ムカデに咬まれた場合は、自己判断で処置を続けず、医療機関に相談してください。庭の整理で追いつかないほど大量に発生している場合は、自治体の窓口や害虫駆除の業者に相談する範囲になります。

ムカデ・ヤスデ・ダンゴムシで押さえておきたい5つのこと

見た目が似ていても、扱い方は違います。まず三者の性質と、共通する好みの環境を押さえておきましょう。

基本1ムカデは咬むことがある。三者の中で最優先の対処対象

ムカデは小さな虫などを食べる生き物で、人が触れたり、寝具や衣類の中に入り込んだところを圧迫したりすると咬むことがあります。咬まれると痛みや腫れが出るとされ、屋内に入り込むと家族が被害を受ける心配があるため、三者の中では最優先で対処したい存在です。庭で見かけたときは素手で触らず、屋内で見つけた場合は、庭からの侵入経路がどこかを考える手がかりにします。咬まれた場合の対応は、自己判断で済ませず医療機関に相談してください。

基本2ヤスデは基本的に無害。ただし大量発生して不快感の問題になる

ヤスデは腐った落ち葉などを食べる生き物で、人を咬むことは基本的にないとされています。ただし、雨のあとや季節の変わり目に大量に発生し、壁や玄関、ベランダに集まることがあります。刺激すると独特のにおいを出す種類もあり、つぶすと汚れが残るため、不快感や見た目の問題として対処することになります。ムカデとの違いは、ムカデが平たく脚が長く素早く動くのに対し、ヤスデは丸みがあり脚が短く、ゆっくり動く点です。見分けがつかない場合は、いずれも素手で触らないのが無難です。

基本3ダンゴムシは腐植を食べる。庭にとって困る存在とは限らない

ダンゴムシは落ち葉や枯れた植物質を食べて分解する生き物で、庭の土づくりの側面から見れば役割を持っています。ただし、数が多いと柔らかい苗や芽を食べることがあるとされ、花壇や家庭菜園では被害の有無を見ながら判断します。触ると丸くなる性質でよく知られ、人への害は基本的にありません。落ち葉堆肥やコンポストの周囲に多く集まるのは自然なことで、それ自体を問題視する必要はありませんが、家の周囲に大量にいる場合は、湿った隠れ場所が多いサインとして受け止めてください。

基本4三者に共通するのは「暗く・湿って・隠れられる」環境

性質は異なっても、好む環境は似ています。落ち葉が積もった場所、鉢やプランターの底、放置した板や資材の下、石や木材の陰、水はけが悪くいつも湿っている地面、朽ちた切り株やウッドデッキの下といった場所です。こうした場所は、日が当たらず、湿っていて、隠れることができるという条件がそろっています。対策の中心は、薬剤で退治することよりも、この条件がそろう場所を庭から減らすことです。落ち葉の扱いは当サイトの落ち葉対策の記事、切り株の問題は切り株を放置するとどうなるかの記事で詳しく扱っています。

基本5家への侵入は「隙間」から。庭の対策と点検はセット

庭に多くいる状態が続くと、家の中で見かける機会も増えます。侵入経路になりやすいのは、基礎まわりの小さな隙間、配管やケーブルが壁を貫通している部分の隙間、換気口や網戸の破れ、玄関やサッシの下の隙間などです。庭側の対策で数を減らしつつ、家の外周を見て回り、隙間があれば塞ぐ、網戸を直すといった点検を行います。基礎まわりに落ち葉や資材が接している場合は、そこが隠れ場所と侵入口を兼ねてしまうため、家の外周に沿って空きをつくるのが基本です。

庭の住みかを減らし、侵入を防ぐ4ステップ

道具はほとんど要りません。手袋を着けて、湿った隠れ場所を一つずつ減らしていく作業です。

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    家の外周から庭を一周し、湿った隠れ場所を洗い出す

    手袋を着け、家の外周に沿って歩きながら、落ち葉がたまっている場所、鉢やプランターが地面に直接置かれている場所、板や資材が放置されている場所、いつも湿っている地面、朽ちた木材や切り株を書き出します。鉢や資材を持ち上げるときは、下に何がいるか分からないため、素手ではなく道具や手袋を使ってください。基礎まわりに物が接している場所は特に注意して見ます。同時に、基礎の隙間、配管の貫通部、換気口、網戸の状態など、家側の侵入経路になりそうな場所も一緒にメモしておきます。

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    落ち葉と資材を片付け、鉢の下に空きをつくる

    書き出した場所から、落ち葉を集めて処分し、使っていない板や資材、空の鉢は片付けます。使う鉢やプランターは、地面に直接置かず、台や脚で底に空きをつくると、湿った隠れ場所になりにくくなります。堆肥やコンポストは、家の外周から離れた場所に置き、周囲に落ち葉を積み上げないようにします。放置している切り株や朽ちた木材は、シロアリなどの問題にもつながるため、撤去を検討してください。落ち葉の処分は自治体のルールに従い、大量に出る場合は当サイトの剪定枝・刈り草の処分方法の記事も参考になります。

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    湿気をためない環境に整え、風通しをよくする

    いつも湿っている地面があれば、水はけの改善を考えます。水たまりができる場所、苔が広がっている場所は、湿った環境のサインです。地面の勾配や排水の状態を見直し、植え込みが茂りすぎて地面に日が当たらない場合は、下枝を透かして風を通します。水はけの考え方は当サイトの庭の水はけ改善の記事、苔の問題は庭の苔対策の記事で扱っています。ウッドデッキの下や物置の裏など、手が届きにくい場所も湿気と落ち葉がたまりやすいため、点検の対象に入れてください。

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    家側の隙間を塞ぎ、必要なら薬剤をラベルどおりに使う

    家の外周で見つけた隙間や網戸の破れを直し、配管の貫通部に隙間があれば塞ぎます。建物側の補修が必要な範囲は、施工業者に相談してください。庭の整理と侵入経路の点検を済ませてもなお多い場合に、薬剤を検討します。対象の生き物と使う場所に適合する製品かどうかを製品ラベルで確認し、用法・用量・使用の条件を守ってください。子どもやペットが触れる場所、家庭菜園や池のそばでは特に慎重に判断し、迷う場合は使わないか、業者に相談する選択をします。

ムカデ・ヤスデ・ダンゴムシの対策でやってはいけないこと

NG:素手で触る・つぶす

ムカデは咬むことがあり、ヤスデはつぶすとにおいと汚れが残ります。ムカデとヤスデの見分けがつかない場合も含め、素手で触るのは避けてください。鉢や資材を持ち上げるときは手袋を着け、見つけた場合は道具を使って対処するか、その場を離れて様子を見ます。子どもには「触らない」と伝えておきましょう。

NG:落ち葉や資材を家の基礎に接して積んでおく

基礎まわりに落ち葉や板、鉢を接して置くと、隠れ場所と侵入口を兼ねてしまいます。家の外周に沿って空きをつくり、落ち葉はためずに処分し、使っていない資材は片付けてください。堆肥やコンポストも、家の外周から離れた場所に置くのが基本です。

NG:ラベルを確認せずに薬剤をまく・大量に使う

薬剤は製品ごとに対象の生き物と使える場所が決まっています。適合しない製品や、用量を超えた使い方は、周囲の植物や環境、家族やペットへの影響につながります。製品ラベルの用法・用量・使用の条件に従い、子どもやペットが触れる場所では特に慎重に判断してください。判断がつかなければ、使わないか業者に相談する選択をします。

NG:咬まれたのに自己判断で様子を見続ける

ムカデに咬まれた場合、痛みや腫れの出方には個人差があるとされています。自己判断で処置を続けたり、様子見で済ませたりせず、医療機関に相談してください。特に子どもや高齢者、体調に不安のある方の場合は早めに受診の判断をしてください。当サイトは医療的な助言を行う立場にありません。

業者に相談すべきケースと領域の切り分け

庭の整理と侵入経路の点検で数は減らせますが、庭の整理で追いつかないほど発生している場合は、相談する範囲になります。(1)雨のあとなどに壁一面に集まるほどヤスデが大量発生している、(2)屋内で繰り返しムカデを見かけ侵入経路が特定できない、(3)ウッドデッキの下や物置の裏など自分では手が入らない場所に発生源がある、(4)朽ちた切り株や大量の落ち葉など発生源の撤去が大がかりになる——こうした場合は、害虫駆除を扱う業者、または自治体の環境や衛生に関する窓口に相談してください。建物側の隙間の補修は施工業者、咬まれたときの対応は医療機関と、領域が分かれています。

発生源になりやすい落ち葉と茂りすぎた植え込みを減らす作業について、当サイトのレビュー記事作成時の調査では、剪定110番が剪定1本2,890円〜(出張費3,000円別途)、お庭マスターが剪定1本550円〜という掲載値を確認しています。いずれも下限の金額で、木の高さと本数で総額は変わります。朽ちた切り株や枯れ木の撤去は伐採110番、湿った隠れ場所になっている草むらの整理は草刈り110番(1平米600円〜の掲載料金)、落葉期を含めて年間で庭を管理してもらうならsmileガーデン、害虫駆除を含めて作業単位で近隣の事業者を比べたいならくらしのマーケットが候補です。

なお、庭の生き物は「湿った隠れ場所」を減らすことで全体に減らせます。落ち葉の扱いは落ち葉対策と掃除の基本、切り株の問題は切り株を放置するとどうなる?、デッキ下の湿気はウッドデッキ周りの手入れの基本、湿った地面の改善は庭の水はけ改善の考え方、湿気が高まる季節の手入れは梅雨時の庭の手入れの基本、子どもがいる家庭の庭の点検は子どもと庭遊びの安全対策もあわせてご覧ください。地域から探す場合は福岡の庭業者まとめ静岡の庭業者まとめが便利です。

発生源になる落ち葉と茂みの整理から相談できます

湿った隠れ場所を減らせば、庭の生き物は全体に減ります。無料見積もりで庭の状態を見てもらいましょう。

庭のムカデ・ヤスデ・ダンゴムシに関するよくある質問

Q.ムカデとヤスデはどう見分ければよいですか?

A.一般に、ムカデは体が平たく、脚が長くて体の横に張り出し、素早く動きます。ヤスデは体に丸みがあり、脚が短く体の下に隠れるように付いていて、ゆっくり動き、刺激すると丸まる種類もいます。ムカデは咬むことがあり、ヤスデは基本的に無害ですが、見分けに自信がない場合はどちらも素手で触らないのが無難です。写真を撮っておくと、業者や自治体の窓口に相談するときに役立ちます。

Q.ダンゴムシは駆除したほうがよいですか?

A.ダンゴムシは落ち葉や枯れた植物質を食べて分解する生き物で、それ自体は庭にとって困る存在とは限りません。ただし、数が多いと柔らかい苗や芽を食べることがあるとされるため、花壇や家庭菜園では被害の有無を見ながら判断します。家の周囲に大量にいる場合は、湿った隠れ場所が多いサインとして、落ち葉や資材の片付け、鉢の下の空きづくりから始めてください。薬剤を使う場合は、対象と場所に適合する製品をラベルどおりに使います。

Q.ムカデに咬まれました。どうすればよいですか?

A.当サイトは医療的な助言を行う立場にないため、対処の方法をお伝えすることはできません。痛みや腫れの出方には個人差があるとされており、自己判断で処置を続けたり様子見で済ませたりせず、医療機関に相談してください。特に子どもや高齢者、体調に不安のある方の場合は早めに受診の判断をしてください。あわせて、屋内で咬まれた場合は、庭からの侵入経路がどこかを点検する手がかりにしてください。

Q.雨のあとにヤスデが壁一面に集まります。どうすればよいですか?

A.ヤスデは雨のあとや季節の変わり目に大量に発生し、壁や玄関に集まることがあります。基本的に無害ですが、不快感や汚れの問題になります。まず家の外周に沿って落ち葉や資材を片付け、基礎まわりに空きをつくり、湿った隠れ場所を減らしてください。それでも壁一面に集まるほど多い場合は、庭の整理で追いつかない範囲と考え、害虫駆除を扱う業者や自治体の環境・衛生に関する窓口に相談してください。薬剤を使うなら、対象と場所に適合する製品を製品ラベルの用法どおりに使います。

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