春の庭仕事チェックリスト|冬明けから梅雨前までにやっておきたいこと
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冬の間は静かだった庭が、春になると一斉に動き出します。芽が膨らみ、芝が色づき、雑草も同じ勢いで顔を出します。春の庭仕事の要点は、植物が本格的に伸び始める前に「冬の後始末」と「夏に向けた先回り」を済ませておくことです。この時期にやっておくと軽く済む作業が、梅雨に入ってからでは倍の手間になることが少なくありません。
当サイトには秋の庭仕事をまとめた記事がありますが、本記事はその対になる春版です。冬囲いや支柱をいつ外すか、寒さで傷んだ枝をどう見るか、春に切ってよい木と避けたい木、芝生と雑草の先回り、病害虫の初期サイン、花壇と道具の準備、そして業者に頼むなら予約が混む前に動くという段取りまで、冬明けから梅雨前までの期間で見ておきたいことを順に整理します。
結論:冬の保護を外して傷みを確認し、伸び始める前に芝と雑草に先回りする。剪定は樹種で分け、業者予約は早めに
春の庭仕事は、大きく三つの流れで考えると整理しやすくなります。一つ目は冬の後始末で、冬囲いや防寒の覆い、植え付け時の支柱などを、寒さの戻りがないことを確かめてから外し、その際に霜や寒風で傷んだ枝がないかを確認します。外す時期は地域と樹種によって大きく異なるため、周囲の庭や園芸店の様子も参考にしながら判断します。二つ目は伸び始める前の先回りで、芝生の目土や通気の作業、雑草が小さいうちの除去や地面を覆う対策、病害虫が本格化する前の観察を済ませておきます。この時期は雑草も虫もまだ小さく、手間が少なくて済むのが最大の利点です。三つ目は春にしかできない準備で、花壇の土づくりや植え付け、道具の点検と刃物の手入れを進めます。剪定については、春に切ってよい木と、花芽を落としてしまうため避けたい木があるので、樹種を確かめてから手を付けるのが原則です。判断がつかない木は、切らずに様子を見るほうが失敗が少なくなります。業者に頼む作業があるなら、春は庭の依頼が集中して予約が取りにくくなる時期とされているため、やりたい作業を早めに整理して連絡しておくことをおすすめします。
春の庭で押さえておきたい5つのこと
春は「動き出す前」と「動き出したあと」で作業の意味が変わります。それぞれの作業がなぜ今なのかを押さえておくと、順番に迷いません。
基本1冬囲い・防寒の覆い・支柱は「寒の戻り」を見てから外す
冬の間に巻いた覆いや縄、鉢を守っていた資材は、暖かい日が続いたからといってすぐに外すと、寒の戻りで新芽が傷むことがあります。外す時期は地域と樹種により異なるため、天気の傾向が落ち着いてから段階的に外すのが無難です。植え付け時に立てた支柱は、木がしっかり根づいていれば外す時期ですが、幹に結束が食い込んでいないか、支柱自体が腐っていないかを外す前に確認してください。結束を長く放置すると幹を傷めるため、外さない場合でも結び直しが要ります。支柱の考え方は当サイトの庭木の支柱の記事で詳しく扱っています。
基本2霜害・寒風で傷んだ枝は「芽吹きを待って」判断する
冬の寒さで枝先が茶色く枯れ込んだり、葉が傷んだりしている木があります。ここで急いで切り落とすと、実は生きていた枝まで失うことがあります。芽吹きが始まると、生きている枝と枯れた枝の差がはっきりしてくるため、様子を見てから枯れた部分だけを整理するのが基本です。枝を軽く曲げてしなるか、樹皮の内側が緑かどうかも判断材料になります。見分け方は当サイトの庭木が枯れたかどうかの見分け方の記事にまとめています。木全体が弱っている場合は、原因が寒さだけとは限らないため、業者に見てもらう選択肢も持っておいてください。
基本3春の剪定は「切ってよい木」と「避けたい木」を分ける
春は樹種によって剪定の意味がまったく違います。多くの落葉樹は芽吹き前が剪定の目安とされる一方、春に花を咲かせる木は、すでに花芽を持っているため、この時期に切ると花を落としてしまいます。こうした木は花が終わった直後に整えるのが原則です。常緑樹は芽が動き出す前後に軽く整える程度にとどめるのが無難とされます。松のような手入れの手順が決まっている木は、春の新芽を摘む作業が中心で、はさみで刈り込む作業ではありません。樹種ごとの考え方は当サイトの剪定時期の記事に整理しており、判断に迷う木は切らずに調べるか業者に相談するほうが安全です。
基本4芝生の目土と通気は「伸び始める前」が効く
冬の間に踏み固められ、枯れた葉が積もった芝生は、春に一度リセットしておくと生育が変わります。表面の枯れ葉やごみを取り除き、固くなった土に穴を開けて空気を通す作業、そのあとに目土を薄く入れて凹凸をならす作業が一般的です。いずれも芝の生育が本格化する前に行うことで、傷んだ部分の回復が早くなるとされています。芝の種類によって適期が異なるため、日本芝か西洋芝かを先に確かめてください。詳しい年間管理は当サイトの芝生の手入れの基本の記事で扱っています。芝生が広い範囲ではげている場合は、部分補修で済むか張り替えが必要かの判断も、この時期に済ませておくと梅雨前の作業に間に合います。
基本5雑草と病害虫は「小さいうち」に見つけるのが最も楽
春先の雑草は根が浅く、手で抜けば根ごと取れます。梅雨に入ると一気に伸びて根も張るため、同じ面積でも労力がまったく変わります。庭を一周して、雑草が出始めている場所を見ておくだけでも、後の手間が違います。土が見えている場所には、覆う対策を検討する時期でもあります。病害虫も同様で、新芽に群がる小さな虫、葉の裏の点、幹の根元の木くずといった初期のサインは、春の観察で見つかることが多いものです。見つけた段階なら、被害部分を取り除くだけで済むこともあります。サインの見方は当サイトの庭木の病害虫対策の記事も参考にしてください。
春の庭仕事を進める4ステップ
順番の考え方は「冬の後始末 → 先回りの作業 → 春の準備 → 依頼の段取り」です。一度に全部やろうとせず、暖かい日を選んで分けて進めてください。
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庭を一周して、冬の後始末と傷みを書き出す
まず庭全体を歩いて、冬囲いや覆いが残っている場所、外す時期を迎えた支柱、枝先が枯れ込んでいる木、倒れたり傾いたりした資材をメモします。写真を撮っておくと、あとで業者に相談するときにも役立ちます。この段階では切ったり外したりせず、状況を把握するだけにとどめてください。芽吹きの状態は木によって差があるため、動き出した木と、まだ眠っている木を分けて記録しておくと、次の判断がしやすくなります。あわせて、冬の間に放置していた鉢やプランター、道具の置き場も確認します。
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寒の戻りを見ながら覆いを外し、枯れ枝を整理する
天気の傾向が落ち着いてきたら、冬囲いや覆いを段階的に外していきます。一度に全部外すのではなく、様子を見ながら進めると寒の戻りに対応できます。支柱は結束の食い込みと支柱自体の傷みを確認し、根づいた木の支柱は外します。枯れ込んだ枝は、芽吹きで生死がはっきりしてから、枯れた部分だけを整理します。春に剪定してよい樹種であれば、この段階で軽く形を整えてもよいですが、花芽を持つ木や樹種が分からない木には手を付けないでください。高い位置の枝や太い枝は、脚立の上で無理をせず業者に回すのが安全です。
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芝と雑草に先回りし、病害虫のサインを観察する
芝生は表面の枯れ葉を取り、固くなった部分に通気の作業をしてから、目土を薄く入れてならします。芝の種類に合った時期かどうかは先に確認してください。雑草は根が浅いうちに抜き、土が見えている場所には覆う対策を検討します。地面を覆う方法の比較は当サイトの雑草対策の方法比較の記事にまとめています。並行して、新芽や葉の裏、幹の根元を見て回り、虫や病気の初期サインがないかを確認します。見つけた場合は写真を撮り、被害部分を取り除くところから始めます。薬剤を使う場合は、対象と用法が製品ラベルに記載されているものを、ラベルどおりに使うことが前提です。
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花壇と道具を整え、業者に頼む作業を予約する
花壇は古い株や根を取り除き、土をほぐして堆肥などを混ぜ、植え付けの準備をします。土づくりの考え方は当サイトの花壇の土づくりの記事で扱っています。道具は冬の間にさびていないか、刃物の切れ味が落ちていないか、柄がぐらついていないかを点検し、必要なら手入れや買い替えを済ませます。最後に、高い木の剪定、大がかりな伐採、広い面積の草刈りなど自分では難しい作業を書き出し、業者に連絡します。春は依頼が集中して予約が取りにくくなるとされる時期なので、希望日があるなら早めに動くのが得策です。
春の庭仕事でやってはいけないこと
NG:暖かい日が続いたからと、覆いや防寒資材を一気に外す
春先は暖かい日と寒い日が交互に来ます。覆いを一気に外した直後に寒の戻りが来ると、動き出した新芽が傷むことがあります。外す時期は地域と樹種により異なるため、天気の傾向を見ながら段階的に外してください。周囲の庭や園芸店の様子も参考になります。
NG:樹種を確かめずに、花芽を持つ木を春に切る
春に花を咲かせる木は、すでに花芽を持っています。この時期に形を整えようと切ると、その年の花をまとめて落とすことになります。花木は花が終わった直後に整えるのが原則です。樹種が分からない木は、切る前に調べるか、業者に確認してください。
NG:枯れたように見える枝を、芽吹き前に切り落とす
冬の間に枝先が茶色くなっていても、生きていることがあります。芽吹きが始まれば生きている枝と枯れた枝の差がはっきりするため、それを待ってから整理するのが基本です。枝がしなるか、樹皮の内側が緑かも判断材料になります。急いで切ると、回復するはずだった枝を失います。
NG:雑草が伸びきってから、一気に片付けようとする
春先の雑草は根が浅く、手で抜けば根ごと取れます。梅雨に入ると一気に伸びて根も張り、同じ面積でも労力がまったく変わります。伸びてからまとめてやるより、小さいうちに少しずつ抜くほうが結果的に楽です。土が見えている場所は、覆う対策もあわせて考えてください。
業者に相談すべきケースと領域の切り分け
春の庭仕事の多くは自分でできますが、春は業者への依頼が集中しやすい時期とされています。(1)高い木や太い枝の剪定で脚立の上の作業になる、(2)冬の間に弱った木が枯れているのか判断がつかない、(3)広い面積の草刈りや芝の張り替えが必要、(4)花壇や植栽を大きく作り直したい——こうした作業は、自分で抱え込まず早めに相談したほうが結果的にスムーズです。作業を頼む前に写真と希望をまとめておくと、見積もりの精度が上がります。準備の仕方は庭木の剪定を頼む前の準備にまとめています。
剪定や草刈りについて、当サイトのレビュー記事作成時の調査では、剪定110番が剪定1本2,890円〜(出張費3,000円別途)、お庭マスターが剪定1本550円〜という掲載値を確認しています。いずれも下限の金額で、木の高さと本数で総額は変わります。冬を越せずに枯れた木の処理は伐採110番、伸びる前の草刈りは草刈り110番(1平米600円〜の掲載料金)、春から秋まで通して見てもらうならsmileガーデン、作業単位で近隣の事業者を比べたいならくらしのマーケットが候補です。
なお、春の作業で迷いやすいのは「切ってよいかどうか」の判断です。樹種ごとの考え方は庭木の剪定時期の基本、花が咲かない原因と剪定の関係は花木の開花を良くする手入れ、年間の流れは庭掃除・庭仕事の年間スケジュール、この先の季節は梅雨時の庭の手入れの基本、対になる秋の作業は秋の庭仕事チェックリストもあわせてご覧ください。地域から探す場合は札幌の庭業者まとめや金沢の庭業者まとめが便利です。
春の庭仕事に関するよくある質問
Q.冬囲いや支柱はいつ外せばよいですか?
A.外す時期は地域と樹種によって異なるため、一律には言えません。目安になるのは、寒の戻りの心配が薄れ、天気の傾向が落ち着いてきた頃です。一気に外すのではなく、段階的に外すと寒の戻りに対応できます。植え付け時の支柱は、木が根づいていれば外す時期ですが、結束が幹に食い込んでいないか、支柱が腐っていないかを外す前に確認してください。外さない場合でも、結束の結び直しは必要です。
Q.春に剪定してよい木と、避けたほうがよい木はどう見分けますか?
A.春に花を咲かせる木は、すでに花芽を持っているため、この時期に切ると花を落とします。こうした木は花が終わった直後に整えるのが原則です。多くの落葉樹は芽吹き前が剪定の目安とされ、常緑樹は芽が動く前後に軽く整える程度にとどめるのが無難とされます。ただし樹種によって考え方が異なるため、まず庭の木の名前を確かめ、当サイトの剪定時期の記事などで調べてください。分からない木は、切らずに様子を見るか業者に相談するほうが失敗が少なくなります。
Q.芝生の目土やエアレーションは必ずやらないといけませんか?
A.必須ではありませんが、冬の間に踏み固められた芝生や、枯れ葉が積もった芝生では、春に一度手を入れると生育が変わるとされています。表面の枯れ葉を取り、固くなった土に穴を開けて空気を通し、目土を薄く入れて凹凸をならすのが一般的な流れです。芝の種類によって適期が異なるため、日本芝か西洋芝かを先に確かめてください。広い範囲がはげている場合は、部分補修で済むか張り替えが必要かの判断も、この時期に済ませておくと梅雨前に間に合います。
Q.業者に頼むなら、いつ連絡すればよいですか?
A.春は庭の依頼が集中して予約が取りにくくなる時期とされています。希望日がある場合や、梅雨前に済ませたい作業がある場合は、庭を一周して頼みたい作業を書き出した段階で早めに連絡するのが得策です。写真と希望をまとめておくと見積もりの精度が上がります。剪定や草刈りの料金は木の高さや本数、面積で変わるため、複数の業者に同じ条件で見積もりを取り、含まれる作業と処分費の扱いを確認してから決めてください。